こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
夏休みです!今年は受験生の息子。
たまに「発達障害の子の家庭学習ってどんな風にやっているの??」と問われることがあるので、今回はADHDであり自閉症スペクトラムでもある息子の家庭学習の状態をお伝えします。
高偏差値の子の参考には全くならないでしょうが、同じく発達障害の子たちの参考までに!(なる、かもしれない…。。。)
支援クラスでも塾には行っている
息子は小学校中学年頃、普通クラスから情緒支援クラスへと移籍しました。中学生である現在も情緒支援クラスに在籍しています。
息子の発達障害は自閉症スペクトラム、注意欠陥・多動性障害(ADHD)、そして軽度の学習障害です。
支援クラスの先生に「提出物が提出できない」「他人とのやりとりのちょっとしたズレの修正」「クールダウン時の周囲への対応」などを支援してもらいながら、学校生活を送っています。
情緒支援クラスは知的な遅れがないため、塾に通う子も一定数います。中学2年生ともなるとそろそろ受験を意識しだすのか、同級生はほぼ全員塾に通い始めます。
しかし彼にとっての学校生活は「集団に馴染むように努力する」場なのだそうで。
同じように「集団」となる塾には、行きたくないんですって。
「学校でもういっぱいいっぱいだよ」とのこと。
そのため、受験生となる3年生になっても「塾に行かずに家庭学習だけで」どうにかしていくことになりました。
自閉症スペクトラム児は対人コミュニケーションに難があります。中学生なので、「自分には難があるから」と意識しているため、学校では彼なりに気を付けているのだそうで、その「気力」を放課後まで続行させたくないのだそうです。
効率がいいのは塾だけど
はっきり言って、塾は偏差値を伸ばすのに非常に効率的です。
これが来たら結論はたいていここに書いてある等の解答術、効率的な類題を演習、暗記科目はこうすればいい、など、試験においての戦略に長けています。
そのため支援クラスの子であっても、塾に行き始めると確実に成績は上がっていきます。
丸腰で挑む子より「効率的な解答方法」という武器をいくつも持っている子の方が、飛躍的に伸びるのです。お金を払うだけの価値はあるんですね。
実際平均点以下しか取ることができなかった支援クラスの同級生が、塾に通い始めて2ヵ月には、一部の教科は平均点より3点ほど多く取れるようになるくらい成長していたようです。
「塾ってすげー効果あるんだなー。ってびっくりした」
のだそうですが。
焦る気持ちよりも「学校が終わってまでも集団活動に参加したくない」気持ちの方が強かったようで、「そろそろ塾考えたら?」という私の言葉は泡と消えてしまいました(笑)。
ちなみに個別指導や家庭教師でもいいよ、と言ってみたのですが、「他人と対応する」のは彼にとっては全て「集団活動と一緒」の感覚になるようです。
そんなわけで学校以外は「全て家庭学習でカバー」する受験生が出来上がりました。
スタディサプリを導入
さて、今までの息子は「学校のワーク(課題)」と「スマイルゼミ」というデジタル通信教材の2本立てで勉強してきました。
しかし最近は英語と数学に苦戦している様子。
話を聞いてみると、「学校の先生がゴニョゴニョ言うタイプの先生なので、授業の内容がすごく分かりにくい」「的を得ない教え方なので、逆に混乱する」とのこと。
まあ、先生は当たりはずれがありますからね…。
息子は授業を聞いて概要を把握し、家庭学習で復習するタイプです。概要把握はワークではちょっと理解が難しいのだそう。「やっぱ授業がないと…」とのこと。
教科の先生をチェンジすることはできないので、じゃあ「授業の代わりになるもの」。ということで評価の高い「スタディサプリ」を6月から導入することになりました。
以前にもスタディサプリは学校で使っていた時期があったので、この教材の良さは息子も知っています。
スタディサプリは授業動画がとにかくいい!んですね。息子も「やっぱ分かりやすいわー」と言って見ています。
一緒に見ていると、確かに「神授業」です。
息子のように講義聴講で枠組みをつくるタイプの子には、スタディサプリは合っているかと思います。
3本立て家庭学習
そんなわけで現在は3つの教材を駆使して家庭学習のみで受験勉強をしています。
1つは学校の課題ワーク。紙ベースの教材ですね。
2つめは小学生から続けていたスマイルゼミ。
スタディサプリを導入することで、こちらは解約してもいいかな、と思ったのですが、息子が続けたいというので両立しています。
スタディサプリは講義聴講のあと演習問題があるのですが、これは易しい問題が少ないのです。難易度高めなものが多いですね。
対してスマイルゼミは難易度低め。疲れてきた時や学習始めのスタートダッシュに息子は使用しています。
3つめが6月から始めたスタディサプリ。授業動画をフル活用しています。
動画なので、理解が遅れたときに戻って再度再生できるのも、生授業とは違う便利なところですね。
家庭ではスタディサプリで概要把握。学校の紙ベースでの課題が基本。
そしてスマイルゼミとスタディサプリの演習問題は時間と気持ちの余裕と相談しながらやっています。
スタディサプリとスマイルゼミ両方続けるのはお金がかかるなー、とも思うのですが、まあ塾行くよりは全然安いので、塾代わり?と思って続けています。
全てを完全活用!するほど余力のない発達障害児です。それぞれ半分程度しか活用できないので、もったいないなあ…と思うこともあるけれど。
癇癪起こして暴れて自己否定感満載で毎日を過ごされるよりは、ずっといいかな。と思っています。
かんしゃくは物凄いパワーを使います。そのため、癇癪後は汗だくで頭も相当疲れてしまうため、寝落ちしてしまうことも…。かんしゃく勃発した日は、もうその後の勉強はできません。それが定型発達の子の勉強との、大きな違いのひとつかな…。
休憩時間は?
集中力が続かないADHDなので、勉強をだいたい30分程度やったら、15分のゲーム休憩をしています。
ゲーム休憩はテレビだったりYouTubeだったりすることも。これを2セットやったら30分のボーナスポイントがあります。
休み時間多すぎですね(笑)。
息子の好きな読書は休憩時間にはカウントされないシステムにしているので、疲れてきたら読書で1、2時間過ごすこともあります。
まとめ
受験生としては休み時間多すぎ!なのかもしれませんが、発達障害児なので、一番大切なのは「心の安定」。
できないときは「そんな日もある」ということで、無理のない「彼なりの」ペースで家庭学習を進めています。
そう、大切なのは「いい大学に入ること」ではなく「いい人生を送れること」。
道の途中で倒れてしまわないように、「本人にとって負担なく」勉強が続けられるといいですね。
さあ、長い夏休み。一緒に頑張りましょうね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。