こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
息子が3年間続けて学習しているタブレット教材「スマイルゼミ」。数回に渡って教科別のメリットとデメリットをご紹介しています。
今回は「算数」。
算数
スマイルゼミでは基本5教科を毎月配信していますが(長期休暇にはプログラミング教科なども配信されます)、5教科中この算数が一番量が多いような気がします。
計算だけが中心の単元
四則・分数・小数計算のみの単元は、だいたいこんな感じです。
1問のみで余白たっぷり。余白はタッチペンで筆算するときに使用します。
右側は余白がたっぷりありますね。
発達障害児は「字が大きくて汚い」場合が多いようですが(息子もです)、筆算で繰り上がりなどがあると、上から重ねて書いてみたりしてぐっちゃぐちゃな数字が紙面を這いまわったりしています。
で、自分でも2と3を見間違えてどんどん計算していき、結果桁数まで違った答えが出てきたりして…。
自分の汚い字が原因で間違えたのに、それで大癇癪…。
息子くん、ほんっと、どーしよーもないねえ…。
しかしこのタブレットの場合は余白が多めにとってあるので、息子は何とか画面内で筆算完了できるようです。
そのうえタッチペンですから、間違えた時は消しゴムで消し消しするよりはるかにカンタン。ここら辺が小さいながらも「おすすめポイント」でしょうか。
実際、紙面上での筆算間違いの「一部の数字」を消しゴムで消す時「ちょっとこの1だけ消す」とかいう細かい作業に癇癪を起こしてしまう発達障害児は多いです。
息子もよくこれで癇癪を起こしていたので、ここはポイント高かったですね。
ちなみに画面上に「ヒント」というボタンがあって、押すと画面下にヒントが出てきます。
上部に「ヒント」というボタンがあって、押すと下部にヒントが出てきます。
「わからない!!」と言って癇癪を起こす息子に説明するときも、このヒントは役立ちます。
人に「教えて」という言葉を発するのが許せない完璧主義なんだかプライドがエベレストなんだかの特性をもつ息子は、「機械に」「ヒントを出してもらう」ことは許せるようで、よく使ってますね。
ここも地味ながら、癇癪息子にとっては高ポイントです。
分数や小数など、新たな数の概念を学ぶ単元
下の画像はオレンジジュースがどんどん注がれていくアニメーションで説明されています。
動きがあるので、ただ紙面を見ているよりもずっと早く、簡単に理解できるのではないかな、と思います。
大人が見ていても分かりやすいですね。
どんどん注がれていくオレンジジュース。分数の単元なので、オレンジジュースは途中でストップします。「1/2の分量で描かれているオレンジジュースの絵」よりも、「注いでいる途中、1/2のところでストップしたアニメーション」の方が、1回で理解できますね。
タブレットなので、分からなければ何度でも簡単に再生できます。
こんな動くアニメーションが入った算数教材があったら、私だってもっとラクに小学校の算数が理解できたのでは??と思って見ています…。
いいなあ、タブレット世代の小学生って…。もし私の時代にもあったら、私だってもっと頭良く育って…ぶつぶつ…。
ママはそんなのあったって、たいして変わらなかったと思うけどねえー
分数や小数など新たな数の概念は、頭の中だけで理解するのは難しいです。
特に視覚優位の子、授業で黒板の説明をまともに聞いていられないADHDの子には合っているんじゃないかなー、と思います。
面積・直方体・展開図などの図形に関わる単元
これこそ、タブレット算数の最大の強み!だと思います。
特に展開図。
タブレットには表示された展開図を自分で組み立てたり、また開いたりできるアニメーションがあったりします。
図形分野は割とできる息子でも「ん…??」と考え込む、ちょっとひねった形の展開図なんかは、私が小学生のときに直接箱を分解して理解していくやり方よりずっと簡単・分かりやすいです。
直方体や円柱などの立体問題や複雑なかたちの面積などは、アニメーションがあるとずっとラク。(教える親もね。わざわざティッシュ箱と定規使って癇癪起こされながら教えなくて済みます!)
この単元はタブレットの威力発揮!というところかもしれません。
計算ドリル
スマイルゼミでは「算数」という教科の他に「計算ドリル」という計算式だけのジャンルの配信もあります。
一般的な小学校って「漢字」と「計算」を毎日ドリルやらせますよね。
とにかく数をこなして慣れ覚える、早さを鍛えるのが目的なようですが。
息子の小学校もほぼ毎日宿題としてこの2つは出されますが、彼はこの「漢字練習」と「計算ドリル」が大嫌い!
必ず癇癪を起こします。ええ、毎日毎回一日の休みもなく。
単純な作業が続く「漢字練習」、集中力ゼロのため繰り上がり・繰り下がりを見落としては全問題の半分をミスる「筆算」。
ただでさえ癇癪起こしているのに、このスマイルゼミの計算ドリルときたら何とタイムまで計られちゃう。
左上でタイムが計測されます。「ピッ、ピッ、ピッ、ポーン!」という音と共に計測スタート!
この音自体が癇癪ボタンを押しているような…。
タイムを計る方が上手くいく子も確かにいますが、息子の場合は「タイムを計る」ことは「癇癪ボタンをどんどん押しまくって歩く悪いヤツ」と同等。
もう椅子は蹴り投げるわゴミ箱は踏みつけるわ罵声と奇声で鼓膜やぶれそうになるわ…。
何度やっても慣れてくれることはなく、2年経っても刻々と進むタイムに暴言をぶっ放して暴れまくります。そのため3年目からは1回もやっていません。
これも会費に入っているのだと思うとお金がもったいないような気がしますが(ええ、ホントに…)、息子はこの単元だけは未着手。
タイムの画面が見えないように左側を覆ってやらせた時期もありましたが、見えなくとも「計られている」という強迫観念があるようです。
どう工夫しても激しい癇癪を起こすので、もうやらせること自体諦めました。
長い人生、諦めることも時には必要だよ!
まとめ
以上が息子的なタブレット学習「算数」のメリットとデメリットです。
数ある口コミ・発達障害児バージョンの参考のひとつとなってくれたら、と思って書いてみました。
次回は「英語」についてお話していきたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。