こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
コロナの影響がどこまで続くのか不明瞭なこの頃。
オンライン授業などが導入されて、学校でもどんどんタブレットを使用する機会が増えてきましたね。
これを機会にタブレット教材を始めようかな、とご検討中の方もいるかと思い、今日は息子がやっているタブレット教材について、息子目線でのメリットとデメリットについてお話していきたいと思います。
タブレット教材を始めたきっかけ
高学年になった今でこそ授業にそこそこ参加できている息子ですが、過去、 授業に全く参加できなかった頃、スクールカウンセラーさんが「タブレット教材での家庭学習」をすすめてくれました。
初期費用がかかるのでちょっと迷いましたが(タブレット代ですね)、息子はこれを始めて3年経ちました。
息子はジャストシステムが運営する「スマイルゼミ」という通信教材をやっていますが、このようなちゃんとした通信教材としてではなくとも、オンライン英会話や無料アプリなど、他にも電子機器を使った教材はたくさんありますね。
これがスマイルゼミ。結構見やすいです。
このタブレット教材。
発達障害児が苦手な場合が多い学習上の「あれこれ」をサポートしてくれる面がたくさんあります。
知的障害児対応の教材では役不足、しかし定型発達児対象の教材は負荷がありすぎる…。
そんな「中途半端な」問題児である発達障害の子供たちの苦手箇所をカバーしながら学習ができる(分野もある)このタブレット教材に、今回は焦点を当ててみたいと思います。
まあ、あくまで「ADHD傾向が強い自閉症スペクトラムの息子の場合」ですが、検討されている方のご参考までに、数回に分けて教科別でご紹介したいと思います。今回は「国語」。
国語
この「国語」に関しては、正直微妙だな…というのが私の感想。
読み取り問題
「読み取り」問題は、タブレットの場合基本「択一式」問題が多いです。
複数ある答えの中のどれかを選ぶ…。マークシートのようなものですね。
正誤を判断するのはコンピュータなので、記述形式の解答をチェックするのは苦手です。
この択一式では、「いや、いくらなんでもこれは…。笑いをとってるのかな…??」というような選択肢がよくあります。案の定、息子はバカウケしてます。
まあ、勉学の時間、笑いもなきゃね!ってことなのかな?
特に自閉症スペクトラムに分類される発達障害児は、相手の気持ちを読み取ることが苦手な場合が多いので、もしかしたらこのくらいのハードルの低さが「読み取り」練習にはちょうどいいかもしれません。
ただ、学校のテストで必ずある「自分で考えをまとめて記述する」形式の問題練習にはならないかなー、と思います。
もちろん息子も苦手です。
目の付け所が違ってて、いや、そこではなく…という回答をよくする彼です…
漢字
タブレットの一番のデメリット!と私が思っているのがこの「漢字書き取り」。
発達障害児の多くは「書く」ことが苦手です。
それは筆圧を自分で調整できなくて(強すぎて)疲れやすい、という理由だったり、「頭に浮かんだ文字を」「アウトプットする」という二つの作業を同時にこなさなければならないから混乱しやすい、ということだったり、処理速度が極端に遅いからだったり、字が汚いからという劣等感だったりと様々ですが。
タブレットに文字を書く場合は、鉛筆のそれとは全然違って、本当に軽くタッチするだけでするするっと小気味よく書くことができます。
しかも汚い字も、書き終わると「コンピュータ処理された美しい文字に変換されちゃう」!なんて素敵!
ところが。本当に汚い息子の漢字。
「志」という漢字を書いていて、上の「士」を工事の「工」と書いても。
そんな漢字存在しないので、タブレットはちゃんと存在する「志」を検索してきて画面に出力。「ピンポーン!」という正解音を鳴らして褒めてくれます。
いやいや、息子、間違ってるから!
「博」がにんべんになっても(「傅」という漢字は存在します)、それは小学校では習わない漢字なので、やっぱりタブレットは小学6年間で習う漢字の中にある「博」を検索してきて「ピンポーン!」
だから、息子、間違ってるから!!
ちなみに「漢字練習」の過去記事でも書きましたが、タブレットで書いた漢字は頭脳定着率40%くらいです…。
漢字は紙面に書くに限る!と言いたいところですが、なかなか親の思うようには勉強しないのが子供たちですよね…。
まあ40%でも、全くやらないよりはマシかな…と思ってみています…。
ことわざ・主語などの文法
これはいいですね。
イラストも豊富で、息子のやっているスマイルゼミの場合、紙面の教材よりもちょっとくだけた感じの内容が多いため、実年齢より低年齢な発達障害児には分かりやすいと思います。
学年が上がってくると紙面教材はフルカラーから3色刷りになったり、イラストが少なくなって用語解説が増えるなど、一目でとっつきにくさが表れてくるのですが、タブレットの場合はどんなに学年が上がってもフルカラーですから(笑)。
ことわざなどは挿絵で関連付けて覚える方が短時間で理解できます。
だらだらと文章で解説されるよりは、視覚優位な子は特にラクに学習できるのではないでしょうか。
くだけたイラストは、笑いながら覚えてくれますよ。
漢字検定ドリル
スマイルゼミには「国語」という教科の他に「漢検ドリル」という漢字だけに特化したジャンルも用意されています。
息子は漢字を書くことに非常にストレスを感じる特性も併せ持っているため殆どやることはありませんが(気分がいいときには取り組もう!と思うらしく、時々やることはあります)、このスマイルゼミの「漢検ドリル」は、「日本漢字能力検定協会」の漢字検定に対応しているドリルです。
これが「漢検ドリル」。かなり幅広く勉強しますよ。まさに「漢字検定」のためのドリルですね。
「漢字の読み」「部首」「部首名」「筆順」「画数」「送り仮名」「音と訓」「四字熟語」「対義語」「類義語」「二字熟語」「熟語の構成」「同じ読みの漢字」「漢字の書き取り」「まとめテスト」「漢検チャレンジテスト」など、様々な角度から漢字を学べる構成になっています。
たまに(年1回くらい)、無料で漢字検定を受けられるキャンペーンもやっていますね。お得感満載なのですが、癇癪息子と毎回対峙するのはキツイので我が家では残念ながら毎回見送っています…。
漢字検定に興味がある子にはおすすめですよ!
まとめ
今回は息子が続けているタブレット学習「スマイルゼミ」の「国語」について、発達障害児息子目線でのメリット・デメリットをお伝えしました。
次回は「算数」についてお話したいと思います。
タブレット教材を検討する参考にして下さいね。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。