発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【タブレットだけで大丈夫?】 漢字の書き取り練習|紙への手書きとタブレット学習との比較

灰色の背景に寝転んでタブレットを見ている小学生

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。 

 

漢字練習にかんしゃくを爆発させる息子。手書き練習がダメならタブレットではどうかな?ということで始めたタブレット教材は思いのほか好調!…しかし…。

という後日談を今回はお話しようと思います。

 

● タブレットのみの漢字練習は合っていなかったかも…。手書き練習とタブレットをダブルで使い分ける学習法に切り替えました。

 

 

最初の「1週間だけは」よかったタブレット学習

 

さて、苦手な漢字練習のために買った学習専門タブレット。初めの1週間くらいまで、息子は自発的に頑張っていました。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン







僕のやっているタブレットはスマイルゼミ!

 

 

正解すると1秒で「ピコーン!」と音が鳴るタブレットは、ママや先生が丸付けをするよりずっと早く(とにかく待つことが嫌いなADHD)、しかも綺麗で見やすい「ザ・明朝体」(ハネやはらいが曖昧な手書き見本は絶対信用しない完璧主義な自閉症スペクトラム)。

 

ADHD特有の「新しいもの好き」も働いて、「最初のうちだけは」とても楽しそうに学習してた息子ですが。

1週間も経たないうちに、このタブレット学習でかんしゃくを連発させるようになってきました。

 

スマイルゼミ・漢字練習の手順

 

考える女性のアイコン





 ではどこに息子がかんしゃくを起こしたか。スマイルゼミの漢字練習での手順と共に、そのポイントを解説しましょう。

 

低・中学年の漢字練習帳のノートには、大抵ひとマスに十字の薄いリーダー線が書かれてありますよね。

 

漢字練習帳と鉛筆

薄い緑色の点線で書かれたリーダー線がマス内に書かれています。


タブレットでは、そのリーダー線を中心にある程度お手本通りに書かないと「書き直し」と出てきます。

それでは息子の使っている「スマイルゼミ」での漢字練習の過程を見ていきましょう

  

  1回目・なぞり線をなぞって書く

 

まず、漢字が一文字、薄くなぞり線がついた状態で出てきます。

 

タブレットの漢字練習の画面

始めから灰色のなぞり線が出てきます。書くと黒くなり、次の筆順の場所が赤くなって「次はここね!」と表示してくれます。左上の小さな枠内の漢字は、筆順をサポートしてくれるアニメーション。
 

これは適当になぞっても、なぞり線に従うように修正されながら割と綺麗に書けます。これはOK。

 

  2回目・リーダー線のみで清書

 

書き終わると次はリーダー線のみ出てきて、清書です。

 

漢字練習のタブレット画面

「ヒント」を押すと左上の枠内で筆順アニメーションが始まります。右の2つの枠は音読みと訓読みの欄。

 

キレイに収まって書ければ1回で合格!終了です。しかし、そうでないとブザー音が鳴り「書き直し」となります

 

  3回目・書き直し

 

漢字練習のタブレット画面

「ボン!」という音と共に「書き直し」のスタンプが右上に。

 

再度書いても収まりが悪ければまた「書き直し」です。 

 

  4回目・書き直し

 

これを3回ほど繰り返され、それでも不合格ならまた最初の薄いなぞり線が出てきてこうだよ!とダメ押しです。

 

漢字練習のタブレット

書き直し3回目でこの灰色のなぞり線が出てきます。

 

漢字練習のタブレット画面

グレーのなぞり線からはみ出さないように丁寧になぞっていきます。

 

  やっと合格!

 

漢字練習のタブレット画面

花丸がついて軽快な音と共に合格スタンプが。つくりとへんのバランスや、十字リーダー内に書かれるべき線が少しずれていると合格しません。結構シビア…。
 

1発合格じゃないと許せない!

 

否定されることを極端に嫌う息子。

タブレットを始めた最初のうちは「書き直し」のボン!という音も面白い!と思っていたようですが、そのうち「書き直し」が出た途端「うわあーっ!もうやだ!何回書いても僕はできないんだ!」とまたしても癇癪を起こすようになりました。

 

困った顔の女性のアイコン





これもダメか…。うーむ…。

 

 

そのうち1ヶ月が経過しました。

相変わらず学校の漢字練習帳は白紙のまま、かんしゃくを起こしつつタブレットの漢字練習を少しずつやっていた息子。

 

そうこうしているうちに学期末。学校では学期末の漢字テストが実施されたのに離席ばかりで全くやらない息子に、先生がもう諦めて家に「宿題」としてテスト用紙を持たせてきました。

試しに癇癪と戦いながら50問を3日(!)かけてやらせたところ。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





正解率30%…。タブレットで昨日も書いていた漢字さえ書けなかったんだ…。

 

 

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紙での練習とタブレットはやっぱり違う!

 

タブレットもタッチペンで「書く」ので、ノートに書く書き取り練習と同じだと思っていた私。

しかし、発達障害の息子にとっては「同じ」じゃなかったんですね。

 

どこがどう違うのか不思議だったのですが、調べてみたら紙での漢字練習は「タッチペンと違って鉛筆と紙が接触する感触が脳に適度な刺激を与えているため、記憶として残りやすいのではないか」という意見を見つけました。

 

考える女性のアイコン





うーん、それ、当たっているかも…。

 

もちろん、タブレットの練習のみで伸びていく子もたくさんいると思います。

ですが残念ながら息子には「苦手な漢字練習へのとっかかり」のみ有効で「漢字を覚える」のには不十分だ、という結果になったのです。

 

タブレットと手書き練習のダブル学習に

 

そこで漢字対策を再度検討。

まず最初に、タブレットの強みである「筆順」を確認しながら新しい漢字を学習することにしました。(筆順が次はここだよ!的に瞬時に出てくるので、ドリルの筆順を一個ずつ確認しながらよりは数段ラクですね。)

 

ウインクして笑う笑顔の女性のアイコン







ただし我が家では筆順、あまりこだわりません。新しく覚えるときにはこうして一応筆順を確認しながら学習させますが、その後は適当。あれもこれもと脳を使えないので、「書ければOK」というスタンスです。

  

タブレットには漢字テストもあるので時間のある週末などにテストをしてみます。

そこで間違えた漢字のみを漢字練習帳に2、3回だけ鉛筆で書いて練習するのです。

 

ポイントは、新しく覚える漢字を数個に限定すること。

多いと飽きちゃうし(ADHDなので…)、飽きたら最後、せっかくやっても覚えられませんからね…。

 

漢字練習帳

 よく間違う漢字は3回とか、あまり気力のないときは1回とか、臨機応変に。

 

こうして書いた漢字練習帳は、「自主学習」として担任の先生に提出します。

 

普段全く漢字練習をしないため、皆が毎日提出している練習帳も出せずにいるのですが、それが1行でも「提出できた」ことが嬉しさにも繋がるようです。

先生も花丸をつけてくれますしね。

 

ウインクして笑う笑顔の女性のアイコン





親の仕事は先生と日頃からコミュニケーションをとっておいて、その子に合わせた学習方法を先生に快く了承してもらう努力をすること。

定型発達児と同じ学習方法はなかなか難しいですから…。

 

まとめ

 

そんなわけで漢字練習はタブレットと紙を使い分けながら頑張っています。

その後学年が上がって画数が多くなってくると、漢字練習はまた壁にぶち当たります。そしてまた試行錯誤していくのですが、そのお話は次の機会に…。

 

それでもタブレット学習を始めて4年目に突入しましたが、今でも紙とタブレットのダブル学習は続いています。

ダブル学習だと長い時間やってそう!と思われるかもしれませんが、1日1、2つの漢字しかやらないので、多分5分程度…。

しかしこの短時間で1つだけ!のダブル学習は息子には合っていたようで、その後の漢字テストでの点数もまあまあいい結果を取ってくるようになりましたよ。

 

ADHDは何個も一気に覚えようとしても集中力が続きません。1つを毎日、コツコツと。続けるのは気力が要りますが、「1つだけなら」何とかなるかもしれません。

 

便利なデジタルツールと「記憶に残りやすい」手書き作業。上手に使い分けていきたいですね。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

 

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