こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
きょうは久しぶりに、息子が処方されている発達障害の症状を緩和するお薬のお話です。
改善目的が違う薬。コンサータ・ストラテラとエビリファイ
さて、息子の最大の問題・癇癪と自傷行為。
エビリファイの服用でこれらが急加速していったため、エビリファイの服用を中止。ストラテラに変更の経緯をこれまで辿ってきました。
ストラテラに変更になってからは、毎日の激しい癇癪や自傷行為は減速傾向にありましたが、おさまることはありませんでした。
ここでちょっと整理しておきますが、エビリファイは「気持ちを落ち着かせる薬」です。
対して以前息子が服用していたコンサータ・ストラテラは「集中力を持続させる薬」。ADHDの多動、衝動性を抑える薬なんですね。
そもそも改善目的のポイントが違います。
エビリファイは息子の気持ちを落ち着かせるどころが、イライラを増殖させ、癇癪や自傷行為を逆に刺激しているようにしか感じなかったため、服用を中止し、ストラテラへ変更となりました。
効果はないかもしれないけれど…
この頃息子は注意欠陥多動性障害(ADHD)だけではなく、自閉症スペクトラムも併発している、と診断変更がありました。
そのためADHDの薬・ストラテラでは効果があまり得られないかも…、と主治医は仰っていました。
ですが、「コンサータを飲んでいた時のように、集中力があった状態の自分に戻りたい」という息子の気持ちを汲み取って、「効果はないかもしれないけど、試してみようか?」とストラテラを処方してくれていたのでした。
しかし当たり前ですが、集中力強化を目的とするストラテラに気持ちを落ち着かせる効果はありません。
息子の癇癪と自傷行為は、エビリファイの服用以前の状態に戻っただけでした。
そこで主治医は新たな薬「リスパダール」を提案。息子はそれからリスパダールを服用することになりました。
リスパダールとは
さて、リスパダールについてちょっと説明しますね。
この薬は「抗精神病薬」に分類される薬です。
主に統合失調症の患者さんへ処方されることが多いのですが、興奮をおさえる効果が高いので、小児の自閉症スペクトラム障害の易刺激性緩和にも処方されるようになりました。
興奮をおさえて、不安や緊張を和らげたり、やる気がおきない、何にも興味がもてないといった状態を改善したり、衝動のコントロールを助けたりといった効果があります。
非常に穏やかに作用する薬のため、その効果が見られるまでは長い期間がかかるよ、と主治医に言われました。
効果が出てきたな、と感じるまでに概ね2ヶ月から3ヶ月はかかります。半年以上かかった、というお子さんもいるようですね。
結果から先に言っちゃうと、時間はかなりかかったけど、僕には穏やかに作用していったみたいで、自傷行為はなくなったよ!リスパダールは今でも処方されています。
かんしゃくが減った
かんしゃくは今でもありますが、激しい怒涛のような癇癪は減りましたね。
回数は1~2年ほどは逆に多くなったものの、規模が小さくなりました。
そこから1年追うごとに癇癪の回数も減り、規模もどんどん縮小化していっています。
荒れ狂うビッグウェーブから、ちょっと高い波となって、最近はちょこちょこ小出しに気持ちを発散してる、という感じでしょうか。
物をぶん投げることもありますが、依然と比べたら格段に減りました。
子供もいっちょ前に「学校」や「習い事」など外の世界がありますから、そこでの出来事に触発されて癇癪を起こすことが多いのですが、以前のように腕力のある男の先生が3人がかりで押さえつける、といったことはなくなりました。
まとめ
最近落ち着いてきたね、と学校の先生方から言われるようになるまでに1年半~2年はかかっています。
「えー、そんなに時間が必要なの?!」と感じられるかと思いますが、穏やかに穏やかに効いてくる薬なのは確かかもしれません。
息子の学校でもリスパダールを服用している子は何人かいるようですね。
もちろん個人差はあって、効果が見られないお子さんもいるかもしれませんが、新たなお薬をお探しの方のひとつの参考になれば、と思います。
この「リスパダール」については、実際の服用量と息子の変化の経緯を、折を見て書いていこうと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。