こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日からうまく「生きていく」ためのヒントをお伝えしている、当ブログへお越し頂いてありがとうございます。
今回は、発達障害の治療薬のひとつ「コンサータ」を処方されることになった息子と、この「飲みにくい」薬を飲むための奮闘記をお伝えします。
コンサータの錠剤は3サイズ
お医者さんから発達障害の治療薬のひとつである「コンサータ」という薬を処方されることになった息子。
ところでみなさん、「コンサータ」というお薬はご存知でしょうか?
コンサータはカプセルの形をした、がっちり固形型のお薬です。
18㎎、27㎎、36㎎と種類がありますが、息子は一番小さいサイズの18㎎からスタートしました。
年齢や体重、症状によって、この3つのサイズを組み合わせて調節していくようです。(例えば45㎎なら、18㎎と27㎎を2つ飲むんですね。)
コンサータってどんな薬?
コンサータは主にADHDの不注意、多動、衝動性などを改善してくれるお薬です。
ちょっと難しい話になりますが、ADHDの人達は脳内の神経伝達物質であるドーパミンやノルアドレナリンが不足して、神経の伝達が上手くいかないのでは?と考えられているそうです。(詳しくはまだ解明されていないようです。)
この集中力や学習を司っているドーパミンやノルアドレナリンが不足すると、ADHD特有の不注意や多動、衝動性といったものが過剰になってしまう、とされています。
定型発達の子たちは、このドーパミンやノルアドレナリンがちゃんとシナプスに取り込まれるために、集中力もあって学習が上手くいくのですが、ADHDの子の場合はシナプスがドーパミンたちをたくさん取りこぼしちゃうらしいのです。
それを助けるのが「コンサータ」です。
これで少しは集中力が出てきて離席も減るかも…!と期待を持ちつつ、朝食後、息子にコンサータを飲ませました。
ところが。
薬を吐き出しちゃった!!
「…うげっっ!!」
息子、薬を吐き出してしまいました。
吐き出された薬の表面が少し溶けてる…。
それをさっと洗って、また息子に飲ませましたが。また吐き出しました。
さっきより、更に薬はでろでろ。
再トライ!とまた飲ませますが、もう顔中真っ赤にして涙を流しながらまた吐き出します。大きな錠剤が飲み込めないようなのです。
結局この後3度頑張らせましたが、ダメでした。
息子、大泣き。
すっかりでろでろになった薬をゴミ箱に捨てて、仕方なくその日は薬を飲まずに学校へ行きました。もちろん遅刻です。
車で送り、教室までついていって、担任の先生に薬が上手く飲めずに苦心してきたことをお話しました。
しかし次の日も、同じように何度も吐き出してしまいます。そして号泣。
コンサータは錠剤のサイズが大きすぎる
息子は普段、風邪薬などは粉薬で飲んでいました。錠剤は初めて。
多分もうちょっとサイズが小さければ飲めたんだと思います。直径8ミリ位の普通の頭痛薬程度のサイズなら。
コンサータは18㎎で直径5.3㎜、長さ12㎜です。
かなり大きめの錠剤で、外国のビタミン剤みたいな大きさですよ。
この頃、息子は小学1年生でした。幼稚園を卒園して、まだ半年くらいの子どもです。
食道もまだ細いでしょうし、「異物感」のあるコンサータをどうやっても飲み込めないのは仕方のないことだったのかもしれません。
ここで普通の錠剤なら(本当はよろしくないと思いますが)、包丁で割ったりして分割飲みができたのでしょうが、このコンサータという薬は特殊な薬で、そういったことができないんです。
この薬は、飲んでから消化管でゆっくりと成分が溶け始めるように出来ています。
でも、外側の殻だけは溶けずに大便と共に出てきちゃうという、強烈に硬い錠剤なんですね。包丁なんかじゃ歯がたちません。
溶かしたり割ったりするのは危険!
お医者さんが言うには、ゆっくりと長い時間効果を持続させるための薬なのに、食道通過したあたりから成分が出てきちゃうと、一気に強く効き過ぎちゃって大変なことになるのだそうです。
飲み込めないからといって無理矢理割ったり、水に溶かして飲ませたりはしないでね!とっても危険だよ!
まとめ
錠剤のお薬に慣れていたり、もう少し年齢が上がって食道も飲み込む力も大きくなっているのなら、それほど大きな問題ではないかもしれません。
息子のように7歳前後から飲むことになった場合は、ちょっと手こずるお子さんも出てくるかもしれませんね。
次回は何度も吐き出してしまうコンサータを、ちょっとびっくり!?な方法で息子に飲ませます。
どうやっても飲ませられない!って方は参考にして下さい。
僕も初めはびっくりしちゃったけど、次の日からは全然平気に飲めるようになった新手の(荒手の?)方法だよ!