こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は発達障害児が一番難しい「ゲームの時間」を、息子が小学校中学年から中学生現在までに行ってきた時間管理をお話したいと思います。
寝る前の画面視聴は1、2時間前までに
息子は寝る前にテレビやゲームなどの画面を見ると、100%の確率で寝つきが悪くなります。
小学生の頃は8時半前にベットへ行くことにしていましたが、ひどいと11時過ぎても目がらんらんとして「眠れない!」という日もありました。
寝る1、2時間前に見るスマホやパソコンのブルーライトが体内時計を狂わすことは科学的にも証明されていますが、確かにそうなんだなー、と息子を見ていて実感しますね。
夜ブルーライトを浴びることで、眠りに必要なメラトニンが抑制されて寝付く時間を遅らせる作用が強くなります。
それだけではなく、ゲームやテレビといった刺激のあるものを寝る直前まで見ていると、脳が興奮状態のまま落ち着かないんだろうな、という感じが息子を見ていてよく分かります。
当たり前ですが夜寝つきが悪いと、次の朝はかんしゃくポイントが溜まった状態で起床してくることになります。
これだけは避けたい。
そこでテレビやゲームは夜7時まで。それ以降は読書やブロックなど、アナログな活動をする条約を当時小学生だった息子と締結しました。
時間配分の実例・小学校中学年
それでは実際に息子がどういった時間配分をしながら成長してきたのかをご紹介します。
15:00~ 宿題(集中力がないのでトータルすると長い時間がかかります)
17:30 夕ご飯
18:00 テレビ・20分間のタブレットゲーム
19:00 お風呂
19:40 読書やブロックなどアナログな遊び
20:10 寝室で読み聞かせ
20:30 就寝
小学校中学年まで、息子はゲーム機を所持していませんでした。
通信のタブレット教材をやっていたので、勉強が終わったらそのタブレット内にあるゲームを20分間だけ遊べるように設定していました。そのためゲームは20分間のみ。
休日だけは40~60分、このスマイルゼミ内のゲームで遊べるように息子と約束していました。
スマイルゼミ内のゲームは一般的なゲームと比べると非常にヌルヌルなゲームしかありませんでしたが、興奮しやすい特性を持つ息子にとっては、当時はこのくらいゆるいゲームで良かったと今でも思っています。
時間配分の実例・小学校高学年
16:30 宿題等
18:00 夕ご飯
18:40 ゲームかテレビ
19:30 お風呂
20:00 読書などアナログな遊び
20:30 寝室で一人読書か読み聞かせ
21:00 就寝
この頃からニンテンドースイッチが登場。
スイッチのゲームはスマイルゼミのゲームアプリと比べて格段に興奮度があがるため、何度もやめられなくてかんしゃくを起こしたり暴れたりしながら「ゲームの時間は1時間まで」という約束を貫き通しました。
約束を守れるようになるまでは約1年ほどかかりました。
もういい加減気持ちが萎えてしまいそうになりましたが、お互いに何度も衝突しながらこの時期を抜けていったことで、中学生になった今、きちんとゲーム時間を「自己管理」できるようになったと思います。
時間配分の実例・中学生
16:00~19:30 課題・勉強(合間に夕ご飯)
19:30~21:00 お風呂・読書・テレビ(自分で時間を配分)
21:00 寝室で読書か家族と団らん
21:30 就寝
中学生になると部活や習い事で帰宅時間がまちまちになってきます。
集団生活も小学校と比べて大変になりますし(頑張らなければいけないことが多くなるので、気持ち的にいっぱいいっぱいになるようです)、課題も多くなるので、途中お腹が空いてきたり疲れてうたた寝してしまったり…。
そのため、その日の息子の体調や気分に合わせて夕ご飯の時間はスライドさせています。本人が「お腹空いた」と言ったら早めに夕飯が食べられるように、調理は半分以上夕方前に終わらせています。
リモートワークでお家にいる時間が多くなったからこそできることですが。
そんな忙しい中学生生活。息子と話し合って平日はゲームなし、読書やテレビ30分程度、と決めたのですが。
「高校に行きたい」という意思がはっきりしているので、かんしゃくを起こすこともなく過ごしています。
僕の中学校の支援クラスの子達は、特別支援学校の高等部かフリースクール、通信制高校へ進学する子が多いんだ。
僕は普通の公立高校に行きたいから、高校受験の勉強を頑張らなくちゃいけない。「行きたい」って意思が強くあるから、多少大変でも公立高校を目指す同じ支援クラスの子たちと一緒に頑張ってるよ!
21時までにお風呂を完了しておかないと次の日起きられない、ということも自覚しているので、おおまかにですが自分で時間配分をしながらテレビを見たりお風呂に入ったり、ができるようになりました。
でも「時計を見て」逆算して行動することはまだまだ難しいみたい。だからママが「今8時半だよ。そろそろシャワー浴びないと9時にベッドに行けないよー」なんて声をかけてあげないとダメなんだ。
息子くんは「わかった。あと5分したらまた声かけて!そしたらシャワー浴びる」なんて返答するよ。
定型発達児のように「時計を見ながら時間配分」は無理だけど、「声をその都度かけられると動ける」から「時間配分が少しできるように」なるんだね。
もちろん「あと5分」で声かけてもすぐ動けるわけではなく、また「3分だよ」「2分だよ」「ちょっといい加減動かないと、もう8時40分!」「うわ、やめるやめる!はい、終了!」なんて毎日やっているけどね(笑)。
そしてゲームができるのは休日1時間。「プラ勉」(プラス勉強、という息子語。タブレット教材や学校のワークなどを何ページかまたこなすこと)をやってゲームの延長時間を申請したりして、休日は合計2時間はできるようになっています。
中学2年生からは、休前日に30分YouTubeを見ることができる、という条約も追加されました。マインクラフトに関するものを見てゲラゲラ笑っていますね。
まとめ
めまいがしそうなほどの長ーい時間をかけて(小学校から計算すると5年間くらい…)、ゲームの時間を調整できるようになった息子。かんしゃくを起こし、親とバトルし、泣いたり吠えたり話し合ったりしてここまできました。
ここで大事なのは例え休日であろうとも、気分次第で「例外をつくらない」こと。かんしゃくを起こそうが100点満点をテストで取ろうが、「絶対に死守」です。
実は私、例外を何度も作ってしまい、毎回激しく後悔していました。
一度例外を適用すると、間違いなく翌日から毎日例外日を求められます。そして癇癪。
分かっているのに、つい…ね。自分の意思薄弱さを息子を通してまざまざと見せつけられた5年間でした。
高校へ行きたい等、自分自身の強い意思が「時間の管理」の手助けになることがやはり一番大きな力となります。ただ「手助けの力」にはなりますが、一人で管理していくのはやはり難しいです。
発達障害児は「発達がゆっくり」なだけで、「発達しないわけではない」のですが、「どこまで発達していけるか」は一人一人異なってきます。
私たち発達障害児の親は、泣きたくなるほどゆっくりな彼らの内面の成長にこうして我慢強く寄り添いながら、これからもずっと支援していかなければならないでしょう。
「イライラ」にその心が管理されないように、注意しながらね。(笑)
人生は一生修行なんだねえ。ママ、頑張ってね!
はっはっは…。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。