こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は子供たちの大好きなテレビやゲーム。
「じゃあ今日は特別にあと30分ね」 となってしまいがちなこのテレビとゲームの利用時間を管理してみます。
小学生の頃のテレビ・ゲームの時間
宿題の合間、夕飯を食べ終わったあと。そんな休憩時間に当時小学生だった息子が好んでやっていたことは20分で電源が強制的に落ちてしまう(笑)ゲームか読書、そしてテレビでした。
20分で終了するゲームは、息子くんがやっている「スマイルゼミ」というタブレット教材の中にあるゲームだよ。息子くんはスイッチなどのゲームは、高学年になるまで持っていなかったんだ。
お医者さんに「もう少し心が成長してからじゃないと君の場合はこれからの人生を棒に振っちゃうから、高学年になるまで待ってみよう」とアドバイスされたことが、息子くんの我慢ストッパーになっていたんだよ。
親の言うことは効き目がなくても、お医者さんや先生、カウンセラーのひとことは効果がある場合が多いから、アドバイスをお願いしてもいいかもね。
当時はなかなかテレビを見るのがやめられず、扇風機を蹴り倒して割ったり、床にモノをぶん投げてへこませたりという激しいかんしゃくを起こしていた息子ですが、時間管理を徹底して、やっと約束した時間を守れるようになりました。
テレビはリアルタイムでは見ない
テレビってなかなか途中でやめられないですよね。すごーく気持ちは分かります。
独身の頃は、つい見てしまったテレビドラマの続きが見たくてしようがなくて、その足でレンタルショップに走っていき、明け方まで全巻見ていて次の日の仕事はボロボロ…なんていう経験を繰り返していた私です…。
発達障害じゃなくても、こんな失敗はみんな少なからずありますよね。報酬系が弱い発達障害を持っている子なら、なおさらやめれるわけがありません。
美しいリゾートへ旅行に行った時も、フロントにおいてあった小説をつい読んでしまい、結局夜中3時までかかって読破。
2泊しかない貴重な旅行時間の1日を、寝不足による偏頭痛で棒に振ってしまったこともあります。
そんなことあったんだ!なけなしのボーナスはたいて行った旅行だったのに、もったいないことしたねー。
「自分は途中でやめられない人」ということを、こんなおバカな経験を重ねることで痛感した私。
そんなわけでその後の人生では「テレビはリアルタイムで見ずに録画。一話完結のみ」「本は基本小説は読まない。途中でやめやすい実用書や雑誌にする」という指針をとりました。
なのでおのずと息子のテレビ番組も幼い時から「全部録画」でした。
もともとは戦隊もの番組の途中に必ず出てくるおもちゃのCMを、CMカット機能で取り除いて再編集したものを見せることが目的だったのですが。
この頃から癇癪は起こさないものの、非常に頑固で手強かったため、最初から不安材料を排除する手法を取っていたんですね。
あの「どこでも脱力状態で座り込む」無言の癇癪を回避するためなら、夜な夜なCMカットする作業なんてラクなもんでしたよ(笑)。
録画は時間管理がしやすい
他にも録画のいいところは、その番組全体の時間が20分とか1時間30分とかハッキリ表示されるところ。
「これは特別番組で1時間ってなってるから、CMになったら一時停止してまた宿題やるよー」
「あと20分で7時になっちゃうね。XXXならちょうど20分だから見れるかな」
そんな風に時間を管理しやすいです。
もちろんリアルタイムではないので「今見なきゃ終わっちゃう!」的な脅迫観念もなくずっと保存されたままなので、「これは長いから週末にゆっくり見よう」など自分で見る番組を振るい分ける力もついたようでした。
時間を上手に使う訓練を
これは「自分の持ち時間を上手に使う」訓練にもなりますね。
また、自分の今の精神状態と相談して「今日は疲れたから頭使いたくないなー。深海の遺跡じゃなくて、アニメにしよう」なんて選択もするようになりました。
些細なことのようですが、これって現代の子供にとって非常に大事な能力ですよね。
社会そのものが子供を「管理し、優劣を決め、ジャッジする」ことが当たり前のようになっている今、「疲れた」「休みたい」「これは本当はやりたくない」といった心の声が、本人にさえわからない子供が増えているそうです。
まとめ
小中学生のうつ病や、思い詰めた末自分自身の幕を閉じてしまう子どもは年々増えています。
今の心と身体の状態を自分と話し合いながら「ここは嫌でも頑張るところ」「これ以上は無理。今日はやめよう」
そんな判断をちゃんとできるように。子供自身の選択スキルを培ってあげたいですね。
次回は時間管理の続きをお話したいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。