こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日はたくさんのママたちが少なからず気にしている、子供たちのゲームについて。
ゲームを持っていないと「いじめられる」?
私が子供の時代ももちろんありましたが、若いママ世代ならもうやるのが当たり前な「ゲーム」。
いくら育児書で「危険」と書かれようと、小学校で「制限を厳しくして下さい」と言われようと。今の時代、もうそれは何の危機感も発していないような気がしますよね。
これだけゲームやスマホが生活必需品の仲間入りをしている日本において、「ゲームを所持していない」「ゲーム禁止」の子どもは、仲間外れやいじめの対象にもなり得ることも少なからずあるようです。
よく考えると怖いよね。ゲームを所持していない、ゲームの話に入れないというだけで、その子の存在価値も否定される世界がこの日本に蔓延しているなんて。
ゲームばかりしている子は先生に非難され、その独特の世界観に周りが引いていた時代もありましたが。
今は逆に腕前が凄いと羨望の眼差しで人気者になれるし、その道のプロとして将来生活できる可能性もあります。
時代と共に価値観ってこれほど大きく変わってしまうものなんですね。
「オセロだって楽しいのにねえ…??」「うんうん。でも白黒ばっかりで茶色がないねえ??」
何歳まで頑張れる?「ゲーム無し」の生活
さて。幼稚園頃まで私の周りにいたママたちは「ゲームはなるべくやらせたくない」派が多かったので、さほど気にしてはいなかったのですが。
転勤になった先の地域性なのか、年齢が上がってきたせいか、小学校に入った頃にはゲームを所持していないのはクラスでうちの息子くらい、という状況になってしまいました。
私は、もう持たせないとマズイかな…と思う年齢まではギリギリ「ゲームなし」状態を引っ張りたいな…と漠然と思っていました。
学校でゲームの話題に入っていけない、という話も息子からは聞いていましたが、それ以外の話もよくしているとのことだったので、いけるところまでは頑張ろう、と考えていました。
この当時は小学1年生だったけど、ママは「3年生が限度かなあ…」なんて思っていたんだって。
そんなある日、病院のカウンセリング時に、お医者さんから聞かれたのです。「ゲームはどのくらいの時間やりますか?」と。
「やってないです。僕ゲームないんだもの」
と息子が答えると、先生は「それは凄いね!ゲームを我慢するのはなかなか出来ないことなんだよ」
即座に褒めてくれました。
息子は思ってもいないことを褒められて舞い上がったのか、「でも、トランプはいいの。あと太鼓のゲームはやってもいい時があるんだ」
ベラベラと説明しだしました。
太鼓のゲームというのは、テレビにつないで「あいうえお」のキーボードを押して50音やカタカナを覚えるという、幼稚園入園前に買っていた知育玩具です。
お楽しみとして太鼓などのゲームが少しついているのですが、とても簡単で、何度かやっていると飽きてしまう程度のゲーム。
なので「もっとやりたい!」という言葉も最初のうちしかでなかったゲームですね。
彼の中ではほとんどそれは「ゲームではない」と思っていたようですが、お友達とお話していて、「何のゲーム持ってる?」と言われると「太鼓」と答えてはいました。
「一応、持ってはいるんだよ」的な発言だったのでしょう。
私は「ゲームは何年生くらいまで我慢させた方がいいんでしょうか」とお医者さんに聞いてみました。
先生は「10歳です。10歳までは30分まで、とかいう理性がうまく働かないので、10歳までは頑張ってほしいですね」
とお話されました。
ゲーム障害とは
「日本ではそれほど緊迫した状態と感じる人が少ないんだけどね、アメリカなんかでは立派な障害として、アルコール依存症と同じように入院して治療させたりもするんですよ」
このお話をしていたのは6年前ですが、2019年にはWHO(世界保健機構)が依存症として「ゲーム障害」を新たに採択しましたね。
WHOによるゲーム障害に該当するのは、以下の症状です。
1.ゲームする時間や頻度を自分でコントロールできない
2.日常生活で、ゲームを他の何よりも優先させる
3.生活に問題が生じてもゲームを続け、エスカレートさせる
上記の3つの状態が1年以上続いた場合は依存症の可能性がある、としています。
2の「日常生活で何よりもゲームを優先させる」とは、食事やお風呂、睡眠よりもゲームをしてしまう、という状態。
3は、ゲームよって睡眠不足で起床できずに学校に遅刻してしまう、学校を休んででもゲームをする、自室に籠ってゲームをしていて出てこなくなる、など生活が狂ってきてもゲームをやり続ける状態です。
この3項目を満たしている人は相当の数いますね、きっと。
息子の小学校でも、夜ゲームをしていて遅刻・欠席する子が何人かいます。1年生の時から数人存在するので、全学年ではどのくらいいるのかなー…なんて思います。
ゲームは脳への中毒性があることが認められています。
まとめ
病院の先生が仰るには、発達障害児は特に自己管理能力が育つのが遅い上、過集中や完璧主義などの特性がある割合が多いため、一度ハマり出すと依存傾向が早期に出てくる可能性があるそうです。
しかも深刻化する傾向がとても高い、とのこと。
うんうん…。そうなんですよね…。
我が子を見ていて、「この子にゲームを与えたら、癇癪起こしまくってモノに当たりまくって、仮想世界と現実の区別が曖昧になった状態で、寝ないでやり続けるだろうな…」と簡単に想像できてしまうから、「ゲームを与えない」ことをここまで頑張り続けたんですよね。本当に簡単に想像できちゃう。
しかし息子の行く病院では、カウンセリングする幼児や児童はほぼ全員ゲームを所有していて、その7割は既に依存傾向にあるな、とお医者さんは見ているそうです。
次回、発達障害とゲームについて、続きを書いていこうと思います。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。