発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【「楽しい」けど「疲れる」】 学校生活で疲労困憊する発達障害のこども達。

走り出す子供たち

** 2025年9月更新 **

 

こんにちは。ココです。

注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

  

今日は「学校が楽しい」「だから非常に疲れる」という 一見真逆なADHD息子の感覚についてお話します。

 

● ADHDっ子は刺激のある学校が好きな場合が多いです。だから「ものすごーく疲れる」。刺激のない世界で「溜まってしまったイライラボトル」を時々発散させてあげられるといいですね。

 

 

学校が「楽しい」ワケ

 

注意欠如多動性障害(ADHD) の息子にとって、ママしかいない家にいるよりも、常にたくさんの人と触れ合い、実験やお喋りなど、色々な刺激のある学校生活はとても楽しいようです。

 

自閉スペクトラム症を抱えている発達障害児の多くは、校外活動や避難訓練、運動会などの日常と違う行事が苦手な場合が多いです。

しかしADHDと自閉スペクトラム症を併発している息子にとっては、非日常的な行事は全く苦ではない様子。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン







運動会は別だよ!だって僕、走るの遅いんだもん…

 

ADHD比重がとても大きい息子は、ADHDの特性のひとつである「新奇追及性」が非常に強く出ています。

 

そのため自閉スペクトラム症の子によく見られる「非日常的な行動に不安を覚えてパニックになる」ということはほとんどありません。

発達障害は、本当にその子それぞれなんですね。

 

考える女性のアイコン





「新奇追及性」とは、常に面白いこと、変わったことなど刺激を求め続けること。

飽きっぽく、常時新鮮さを欲します。

非日常的な活動でパニックを起こす子への対処は大変ですが、新奇追及性のあるタイプの子は、毎日休む間もなく刺激を求めるので、対処するこちらの体力と常に新鮮なひらめきを維持することがとても大変です…。

 

元気な女の子たち

いえーい!次は何して遊ぶっ?!

 

学校は「楽しい」だけじゃないんだ、本当は… 

 

そんなわけで学校が好きな息子は、長期休暇や連休明けの小学校から下校してくると、「やっぱり学校は楽しいなー。たっくさん喋れたし!」と毎回上機嫌でした。

 

そんな風だから学校生活が上手くいっているかと言えば実はそうではなく、色々様々問題を起こしては学校から連絡が入っていましたね。

 

苦笑いの女性のアイコン







高学年になってからは少し減少していましたが。

本当に周りに謝罪してばかりの小学校生活でした…。

 

逆に、他者からの執拗で辛辣な言葉に打ちのめされたり、文字通り危害を加えられたり(しかしここで反撃してしまうので結局は息子が全部悪い!ということに…。)することもよくありました。

 

また、定型発達の子達とはちょっとズレた会話のやり取りで(自閉スペクトラム症特性)、なんだかうまくいかなくてイライラしたりすることも日常茶飯時なようでしたね。

 

それでも「嫌なことを言われても、学校はいいんだ!友達と喋れるし…」

と言っていました。

「嫌なこと」という言葉では片付けられないほど、容赦のない言葉で攻撃する子は一人や二人ではないようでしたが。

 

発達障害児、特に息子のようにADHDを持っている子の場合は、とにかくひときわ目立つので、残念ながらそんな攻撃の的になりやすいようです。

 

ADHDなら外出して発散させる

 

そんな日常受けている周りの攻撃からのストレス。

息子のその発散方法は、休日に出かることでした。常に刺激を求め、外の世界に出たがっていましたね。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン







お家でのゲームや読書は一瞬気持ちの「切り替え」にはなるけど、ストレス「発散」にはならないんだ。

ゲームは「嫌な気持ちを一時的に忘れる」ことができるけど、「放出してストレス値を下げる」効果はないんじゃないかなー。

 

「お出かけ好き」なのはADHDの易刺激性をプラスの方向に活用した結果。

お家でのんびりする方がストレス値が下がるタイプの子もたくさんいますが、ADHD傾向のある子であれば、外に連れ出す方がより効果的な気がします。

 

青空と家族

 

もちろんその先々で思うようにいかないとかんしゃくを起こしたり、問題行動を勃発したりさせて親がぐったりすることもしょっちゅうあるのですが。

外を嫌わないという性格は長所でもあるよね、と自分に言い聞かせながら頑張っていました(笑)。

 

学校は好き。でも疲労困憊な僕

 

さてそんな学校が大好きな息子ですが、「大好き」ではあっても「だから疲れない」というわけではないようです。

 

定型発達の子達とは違い、授業中でも窓の外の雀の声、ダンプカーの音、 他のクラスの子どもたちのざわめき。

先生の声、友達の筆箱から鳴るカチャカチャという音、眩しい太陽の光。

時々むわっとする空気の流れ、給食室から漂ってくる食品の臭い。

着ている洋服のシャカシャカした肌触り、すれ違う友達の柔軟剤の服の匂いなど。

 

発達障害のある子ども達は、ありとあらゆる情報を瞬時に脳に取り込み、一生懸命処理しています。

 

息子もそんなたくさんの情報の中で非常に疲れるらしく、小学校の当時は10時間寝てもまだ足りないと言うほど、毎日「学校生活を送ること」だけで疲労困憊していました。

 

それならば週に1、2回行っている習い事もやめればいいのではないかと提言したのですが。

 

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学校とは違う習い事の世界。

全然学校とは関係ない友達とのやりとりは、学校で嫌なことを言われたりした時の気分の切り替えになるんだ!

 

「楽しい」のと「疲れる」ことが比例するとき

 

楽しいけど疲れる。 それってよくわからないな…と思っていたのですが、ある日思い当たったことがありました。

それは「買い物」。

 

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私は買い物が大好き。でも実際買い物に行くと頭痛がしたり非常にぐったりします。

 

たまにお洋服を買ったりウィンドウショッピングをするのは、毎日のかんしゃく対応生活の切り替えでもあり、リフレッシュでもあるのですが。

行けば必ず途中で頭痛薬を飲み、帰ってくるとぐったりで、次の日は偏頭痛で吐いたりしていることが多い私です。

 

その買い物の中で特に苦手なのは、スーパーへの食品の買い出し。

買い出し自体はとても好きで、新しい商品や特売の野菜など見たり選んだりするのはワクワクするのですが、帰ってくると疲れてしまって料理をする体力がなくなることがしばしばあります。

 

ウインクして笑う笑顔の女性のアイコン









だから買い物に行かなくて済むように生協を始めました。

食材宅配のメリット・デメリットはこちらの記事!

 

coco-disorder.com

 

密閉された建物の中、たくさんの商品を見ながら考えなきゃいけなくて(こっちは安いけどこっち方が美味しそうだし…。でも今月予算あまりないんだよね…とか)結構疲れる…。

そのうえ空気の悪さや、たくさんの音、気温の変化にも頭痛は誘発されるので、そのせいもあるのだと思います。

 

あーそうか。私だって買い物は大好きだけど、大好きなのとだから疲れないのとは別なんだよな…。

そう気がつきました。

 

寝ているうさぎ

遊んだあとは、疲れるよねー。

 

ADHDである息子にとって、学校生活を送ることはとても楽しいことであり、同時に定型発達の子達以上にとても疲れやすかったんですね。

 

 息子のリフレッシュ方法

 

以前はその疲れをかんしゃくで発散させていたきらいがありましたが。

小学校高学年になってからは(もちろん癇癪で発散させる時もありましたが)、今日はゲームをしないで本を読む、ママとベッドに入ってお話しして寝る、など、自分でコントロールすることも出てくるようになっていました。

 

休日に自然の中に入ってのんびりしたりする方がよほどリフレッシュになるとは思うのですが、親が思うようにはなかなか動いてくれないのが子供。

当たり前といえば当たり前なのですが。

 

ただ、太陽の光を浴びてセロトニン(精神を安定させる働きがあります)を取り込んだり、森林でフィトンチッド(癒しややすらぎを与える効果があります)を取り入れたり、そんな人間が本来持っている自己治癒力を使う方法も覚えていてほしいなと思うので、何か本人の楽しみをエサに(笑)高校生になった今でも、時々自然の中へ連れて行っています。

 

自然の中を歩いたり温泉に浸かったりすることに対して本人は刺激がなくそれほど楽しくはないようですが(子供ですから当然なのですが)、体はちゃんと反応していて、いつもより寝付くのも早く眠りも深く、起きた時の顔色もよく、ああ、体はちゃんと溜まったストレス物質を放出したんだなぁというのが感じられます。

 

トロピカルドリンク

意識的に連れ出さないと、ゲームやスマホで一日が終わってしまいがち。それらは気分転換にはなりますが、脳内ストレスは余計に蓄積されていきます。

 

まとめ

 

ADHD の易刺激性は、自分が「実は疲れているんだ」ということが分かりにくいのかもしれません。

大人になるまでにこの辺りを少しずつ自分自身で認識し、うまくコントロールしていけるようになったらいいな、と思っています。

 

発達障害児の育児は、いろんなことが長期戦。でもその先にある子どもたちの穏やかな笑顔を夢見て、今日も一緒に頑張りましょうね。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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