こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
以前記事にしたおばけちゃんのお友達で「資産3億円」の家庭。ひいおばあちゃんと祖父母・両親・お子さん3人のご家庭です。
その「3億円」の行先は…??ということが気になる方もいらっしゃったので、うさぎちゃんがおばけちゃんに聞いてみたそうですよ。
おばけちゃーん。今日は以前聞いた「資産3億円」のおうちのお金の使い道について聞きたかったんだけど…。聞いた事ある??
うんうん、あるよー。仲良くなってから彼女が話してくれたの。
以前のお話では、資産3億円を貯めたご家庭のびっくり!な節約術のご紹介でした。
彼女は後妻さんだってお話したでしょ?資産の3分の1は、前妻さんが作った賠償金に当てるんだって…。
そろそろ支払い期日だから「1憶はなくなるよ~」って彼女が言ってた。なんの賠償金かは、さすがに聞けなかった…。
ば…賠償金…。それは確かに聞けないね…。
あとね、お子さんのうち1人は先天性の臓器の障害があるんだって。だからそのための医療費でプールしているんだって。もし手術することになったとしたら相当かかるみたい。今も毎月病院に通って、年に数回定期的に入院しているんだって。
そうなんだ…。結構…というかかなり重い話だね…。
で、残りの金額はもう1人のお子さんが知的障害を持っているから、その子の将来のために、って。ひいおばあちゃんも祖父母さんもそれぞれ病気があるから、医療費や入院費のために用意しているんだよ、って言ってたよ。だから実際動かせる資金はあまりないんだ~、なんて笑ってた。
うーん。色々な問題があって、それを手助けするための「3億円」だったんだね…。
それにしても彼女はそんな大変なおうちによく入ったねー。結婚を躊躇しなかったのかなあ?
実は彼女は児童養護施設の出身だそう。片親とか交通災害遺児とかではなく「本当に壮絶な経緯」があって施設で育ったのだそうです。
あまりに凄すぎて、旦那さまにも多くは語っていないのだとか…。
施設内や学校でもいじめが酷くて、生きてる意味があるのか…と思って過ごしていたんだって。
そっかあ。辛い過去があったんだね…。
その当時の彼女の心の拠り所は、施設の近所にあった教会だったそうです。
教会には大きくて穏やかな犬がいて、その犬を撫でたり話しかけたりすることで彼女は日々の辛さを乗り越えていたようです。
その教会の神父さんも時々彼女にお菓子をくれたり、犬と一緒にお話を聞いてくれたんだって。彼女はキリスト教の人ではないけど、教会には時々その時の想い出が懐かしくて行くんだよ、って言ってた。
彼女は仕事先で今の旦那さんと知り合います。賠償金を求められた前妻さんは、子ども達を置いて逃げてしまったため、支払うために毎日残業をしていた旦那さん。
仕事仕事で父親の顔を全然見ることができない子ども達は、夜中に家を抜け出して、職場に会いにくることが度々あったそうです。
そんな子ども達を善意で彼女は見ていたのだそう。職場は居酒屋だったので、従業員休憩室で子ども達に賄い飯を食べさせたり、泣いて帰らない子ども達を黙って抱っこしてあげたり。「まるで子供の頃の自分を慰めているようだった」って。
旦那さんと恋愛関係になったというよりも、子ども達が彼女を慕って離れなくなった、というのがこの家族との付き合いの始まりだったみたい。
そうかあ。自分が辛い子供時代を過ごしたから、この子達の気持ちが痛いほど分かったんだね。何も喋らなくても、黙って傍に座っていてくれるだけで気持ちが穏やかになっていった「神父さんと犬との時間」を、この子ども達にも与えてあげたかったんだね。
そうなんだろうね。質素でいつもニコニコしている彼女のそんな話を聞くと、私達の生活ってなんて恵まれていたんだろう…って思わずにはいられないよね。
彼女が養護施設を卒業して都会へ働きに出ることが決まった時、挨拶に行った神父さんに言われた言葉があるそうです。
「御礼なんていいですよ。でももし同じように心が打ちひしがれている人に出会ったのなら、今度はあなたが傍にいて話を聞いてあげてください。温かな行為は相手も自分も癒してくれるんです。私はいつでもあなたの心が温かでいられるように、祈っていますよ」
そう言って、小さなメダイを彼女にくれたそうです。
ここでちょっと不思議話を。夜中に居酒屋にやってきた子ども達が、ある日ふと言ったそうです。「あのロッカーの上の辺りが時々光るんだよ」。
ちなみにメダイには大天使ラファエルが描かれているそう。癒しの天使とも、平和と調和の天使とも言われているよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。