こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は断捨離の「やり方」を自分仕様にカスタマイズしていったお話。
一気に捨てる!はリバウンドしやすい
断捨離のはじめは、母が持っていた辰巳渚さんの本に影響され、
その後、辰巳渚さんより年齢が近くて親近感のあった、こんまりさんの「ときめきお片付け」から着手した私。
洋服なら洋服、食器なら食器を持っているモノ全て出して、一気に数日で片付ける「お片付け祭り」を提唱した方です。
この方法は当時としては非常にインパクトのあるやり方で、影響された人は数知れず…。「世界で最も影響力のある100人」に選ばれただけはありますね。
「絶対リバウンドしない!」ことが売りの断捨離法でしたが、私は何度もリバウンドしました…。この断捨離のやり方は私には向かなかった、ということです。
ミニマリストたちの提言
これも私には、というより「我が家には」不向きでした。発達障害児を育てていくのに、道具での手助けは必須なのです。
水筒や筆記用具、ワークを忘れるたびに本人を怒ったり学校に取りに出向くよりも、予備を何個も用意する方がはるかにお互いが「精神的に」ラクになります。
暑くても寒くてもかんしゃくを起こすので、こたつ、セラミックヒーター、ストーブ、扇風機、エアコン。湿度が高くてもやはり苛立つので、除湿機。乾燥しても発狂するので加湿器。
書字困難なのでタブレット教材。タブレットだけでは暗記できないので紙の教材。
「困ったら代用品を考える」時間も気力もありません。瞬間爆発ですから、大小様々なあらゆるモノでその爆風を最小限に抑える必要がある生活。
夫婦2人だけだったらできた「ミニマリスト生活」も、発達障害児息子の前では絵に描いた餅でしかありませんでした。
それでもホテルみたいな部屋…憧れちゃいますね(笑)。
リバウンドを繰り返す理由は
何度も断捨離をして、リバウンドを繰り返す。
その理由は前回のお話で書いた通り、発達障害児の「大変な育児」に関する、どこにもぶつけられない気持ちを、モノを買ったり所有したりすることで「やり過ごす」、という気持ちがあったからでした。
「やり過ごす」というのは「問題を棚上げしている」のとはちょっと違います。
発達障害児育児は、どうしようもない気持ちや絶望感が常に伴います。それでも、そんな気持ちと「共に」歩いていくしかないのです。
モノを所有することや買うことで、つい誰かに当たりたくなる「怒りやどうしようもない気持ち」をやり過ごす。
それはその渦中にあった当時の私達には必要なことでした。
そして私にとって最も大切だったことは、「単にモノを捨て続ける」ことではなく、その事実を受け入れること。「私なりの」方法で、どうしようもない気持ちとそれを受け止めてくれていたモノを見つめ直すことでした。
大切なことは、こうやって失敗したり時間をかけていかないと見つけられないんだよ。だって、「人に教えてもらう」ことではないからね。
「きちんと使い切る」ことが「捨ててしまう」ことより効果があった
もともと私はそれほどモノを所有するタイプではなかったので、発達障害児息子の育児と共に増え続けたモノの在庫も、「その数の多さに驚く」というほどではありませんでした。
鉛筆はよく癇癪を起こしてバッキバキ折っていたので、3ダース(36本)ほど。
消しゴムは力加減が難しい発達障害児特有の理由で、やはり折れやすいため6個くらいの在庫。洗剤やシャンプーなども2個ずつの在庫。
イライラしながらも無心で出来る数少ない活動が「料理」だったので、食材はもうちょっと在庫が多いジャンルでした。
それを以前は「一気に」捨てて断捨離し、またココロに余裕がなくなってくるとリバウンドを繰り返していたのですが。
もう「捨てる」ことをやめて、「使い切る」方法へとシフトしました。
最近気に入ってよく読んでいる「筆子」さんのブログでも、筆子さんは大量にあったノートやペンなどを「毎日コツコツ使い続けて、使い切る」ことで消化しているようです。
ああ、こんなに何冊も本を出している筆子さんも地道にコツコツ使い切って捨てる、という選択をしていたんだ…と思ったら、何だか「捨てるのに長い時間をかける『断捨離』は断捨離ではないんじゃ…??」という思い込みも綺麗に消え去りました。
筆子ジャーナル | シニア目前、60代主婦でミニマリストなブロガー筆子が、断捨離と節約をして「老い支度」に励む日々。
今はコツコツと、おうちの在庫を使い続けて捨てています。
ノートの白紙の部分は(息子は書字困難があるので、学校で配布される各教科のノートは全部4、5ページ程度しか使いません。中には1ページたりとも使われていないものも…)適当な大きさに切って、毎朝書く「To Doリスト」や買い物メモなどに。
中学生になってシャープペンを使い始めたので大量に残った鉛筆は、そのメモにガンガン使っています。
戦争を経験した祖父母と同居していた私は「もったいない精神」が身体の根底に染みわたっているため、鉛筆も短くなったら「鉛筆補助軸」というアルミ製の鉛筆ホルダーを愛用。ご存知ですか、「補助軸」。
これは私が小学生の頃にも使っていました。シンプルでとても使いやすいです。そしてすっかり短くなったら、気持ちよく「捨て」ます。
時間はかかる「断捨離方法」ですが、きちんと「使い切る」ことでとても清々しい気持ちになります。
「捨てる後ろめたさ」を通過して得る「一気に綺麗な部屋に変化した達成感!」よりも、こちらの地味なやり方の方が、私には合っていたようです。
使い切ることを常に意識しているので、「まだ書くものはあるから、あれを使い切ったら…」と考えて新しい文具を買ってくることもなくなりました。もうリバウンドはしていません。
そのかわり、「モノが減っていった感」が感じにくいですが…(笑)。
これが未来の「断捨離SDGs」…?(笑)。断捨離って利益最優先の先進国にしかない言葉ですからね。
まとめ
40代後半から身体の不調が徐々に出始めてきて、「人生の折り返し地点に来たな…」ということを実感するようになりました。
発達障害児息子のためにも、処分できる大物はどんどん処分してきたので、
ここからは「清々しい気持ち」を優先した断捨離を続けていきたいな、と思います。
SDGsですしね(笑)。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。