今週のお題「最近読んでるもの」
こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は考えているようで意外に「大まかな感覚」でしか分かっていなかった「地球のこと」を掘り下げてくれる「地球のトリセツ」という本について。
地球のトリセツ
この本は、地球温暖化やエネルギー、食糧、感染症など地球上の様々な問題を明確な「数値」でもって示してくれる雑学本です。
「何だか地球が大変なことになっているケド…」実際はどんな規模でどうなっているのかが「よくワカラナイ」人は私を含め、きっと多いはず。
この本はそんな「なんとなく」な感覚を明確なデータで浮彫りにしてくれる、現代を生きる私達が直視すべき問題を意識させてくれます。
それでは一部抜粋してご紹介しましょう。
温暖化になると…??
グリーンランドでは2002年から2006年の間に北半球の平均気温が0.6℃上昇するなかで、年間248㎞³の氷床が溶けている。これは東京23区に水深113mほどの水をはったくらいの量に相当する。
この巨大氷が年々溶け出すレベルの現象が、世界各地で起こっているのだ。
2050年ごろにはプラス2℃。ヨーロッパで許容度限度とされるライン。環境に変化が表われ、絶滅する生物が出てくるおそれがある。
2075年ごろにはプラス3℃。疫病なども蔓延し、水不足や飢饉で大量の生物が絶滅する。氷床も溶けてしまい、洪水が起こる。
引用元:「地球のトリセツ」 監修・縣 秀彦
0.6℃上昇する、と言われてもピンときませんが、「東京23区に水深113m水をはったくらい」と言われるとびっくりしますよね。
え、そんなに?!って驚愕するよね。自分たちの生活に関するデータに置き換えられると、その問題の重大さに気が付くようになるんだね。
日本人の残飯1年分は何キロ?
いわゆる「残飯」は大きく2種類に分けられる。ひとつが産業廃棄物で、食品メーカーなどが生産過程で出す生ゴミをいう。もうひとつが一般廃棄物で、飲食店や食品流通業者および一般家庭などから出る生ゴミだ。
日本全体で1年間に出るそれらの合計量を調べてみると、なんどエジプト最大のピラミッドであるクフ王ピラミッドの重さの3.4個ぶんにも相当する。
さらに国民一人あたりに換算すると、152.2kg。私達の食生活をズシンと反省させるに足る重さではなかろうか。
ちなみに一般家庭から出る生ゴミは、全体の6%しか再利用されていない。
引用元:「地球のトリセツ」 監修・縣 秀彦
これはショッキングな数値ですよね…。1年間であのピラミッド3.4個分も廃棄しているなんて…。
スーパーやケーキ店等では、閉店間際に値引きすると、その時間まで待ってて買わない客が増えるために、敢えて値引きせず廃棄するところが多くなってきたようです。
児童養護施設などに寄付するかたちで持って行く企業もありますが、その人件費とガソリン代が高騰しているため、その数も減っているのだとか…。
個人利益を追求しすぎる社会は、これからの地球を守るのにふさわしくない社会となっていくのでしょうね…。
日本で1日に出るゴミの量は?
じゃあ、残飯だけではなく、すべてのゴミの量は1日でいったいどれくらい?
年間では約4億6000万t。これを1日に換算してみると、およそ125万tになる。日本全国から1日に出るゴミを1ヵ所に集めてくると、東京ドームが山盛りになるくらいだということが想像できる。
このうちのいくらかが焼却され、リサイクルされるとはいえ、ゴミのやり場が心配になってくる。
ゴミの量を日本人ひとりあたりで換算すると、1日に9.74kg。およそ10kgに相当する。ちょうど米袋1個ぶんくらいだ。
引用元:「地球のトリセツ」 監修・縣 秀彦
毎日毎日、東京ドーム山盛りのゴミが出されているなんて…!!驚愕ですね…。
昨今のゴミの増量化は断捨離ブームも手伝ってる感が強い、とお笑い芸人でありゴミ清掃員でもある滝沢秀一さんの本にも書いていました。
このマンガは面白いし、色々なことを考えさせてくれる、おすすめの本だよ!子どもにも分かりやすい丁寧な説明も二重マル!
小さなことから僕らも地球のために何か始めようかな、と思わせてくれるんだ。
まとめ
こうして本を読んだり、感じたことを伝えあったりする「サイエンスコミュニケーション」が広がっていくことが、著者の願いなのだそう。
「サイエンスコミュニケーション」とは、科学に関する理解、関心、意識を深めることを通じて、多様な意見を踏まえた合意形成を図り、人々の声を政策に反映させ、協議して課題を解決していくための活動だそうです。
科学好きで雑学好きな息子のために借りてきた本ですが、二人で「えー、見てみて、びっくりだよね!」なんて会話をしながら読み進めました。
私達が個人でできることは小さいことかもしれませんが、これからを生きていく息子たち世代のために、良い環境を残していけたらいいですよね。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。