こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は前回に引き続き「イエローカード」「レッドカード」のお話。
イエローカード・レッドカード
さて、病院の先生に作り方を教えて頂いて、息子と私は早速「イエローカード」と「レッドカード」を作りました。
パソコンで赤と黄色のカードを作成し、カードに書く言葉は息子に決めてもらいました。
といっても、なかなか言葉が思い付かないようだったので、私が「これは?こんなのは?」と言葉を羅列して、その中から選択してもらったのですが。
そうして彼が選択した言葉。黄色のカードには「そろそろ限界です」。
赤いカードには「退出したいです」。
二人でプリントアウトした紙をラミネート加工店に持って行き、余分な箇所を切ったり、穴をあけて紐を通したりして作成しました。
「イライラしてきたら、これを使うんだよ?いきなり癇癪起こしたり、ドアを蹴っ飛ばしたりしないでね」
カードを首にかけてあげる私に、息子は「うん…!」と笑って答えました。これでかんしゃくが少なくなって、皆と同じようにお勉強できるんだ…!
息子の笑顔には、そんな期待が溢れ出ていました。
一度も使わずじまいに
しかし…。
カード入れの紐を指に入れてぐるぐる振り回したり、手裏剣みたいにぶっ飛ばしたり…。そのうえかんしゃく時には首に下げていたその紐で、自分の首を絞めて自傷行為の道具に代えてしまう始末。
結局、ただの一度も使用することなく、数週間後、カードは自宅に持ち帰ってきました。
私は正直「朝の準備ボード」の時と同様、主治医からこのイエローカード・レッドカードの話をされた時、息子には効果がないのではないかな…と思っていました。
ランドセルの中身さえ出さないまま2時間目まで授業を進めちゃう息子です。
イライラし始めた時に「そうだ、あのカード!」なんて余裕こいて、いそいそとカードを掲示する、なんて考えられません。
そもそもかんしゃくなんて「来るぞ来るぞ、5、4、3、2、1…」なんてカウントダウンする余白もないから爆発してしまうんですよね。
でもこの手法は、自閉症の傾向が受動型のお子さんなら上手くいくと思います。
息子の場合は「指示されてはじめて動く」受動型ではなく、「自ら行動をおこす」能動型。ADHDが前面に強く出ているタイプなので、この手法はやはり向かなかったようです。
まとめ
そんなわけで、時間と手間をかけて作ったカードですが、全く効果は発揮できませんでした。
しかしながら、決まったルーティンを好む受動型タイプのお子さんには是非試していただきたい手法ではあります。低学年なら特に効果が望めるかと思いますよ。
こうして、数々の手法を試しては失敗したり。ちょっと成功したように見えても、3日後には飽きっぽいADHD息子にはもう効果が無くなってしまったり…。
それでも泣きながら、私はまた頑張ります。
発達障害だったと言われているトーマス・エジソン。彼の名言にこんな言葉があります。
「私は失敗したことがない。ただ1万通りの上手くいかない方法を見つけただけだ」
効果がなかったな、と思った手法。それでもこんな風に「うちの息子には合わなかったけど、こんな子なら上手くいくかもしれませんよ!」とご紹介することはできます。(机上の空論ではなく、実践記録つきで(笑))
読者の方の、誰か一人のお役に立つことがもし出来ていたのなら。それは失敗でなかったな、と思えるのです。
1万通りはさすがに無理だけどねー。
一緒に、また明日から頑張りましょうね!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。