発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害児の時間管理・1】 発達障害児の超難問!「時間管理」に挑戦!

水色の背景に4つ並ぶ時計

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

「時計が読める」ことと「時間通りに動くこと」って、発達障害児にとっては全く別モノ。

さあ、彼らには超!難しい「時間管理」に今日は取り組みますよっ!! 

 

● 「時計」を見ながら動ける。超重要で超難問な「時間管理」にチャレンジ!

 

 

 時間通りに動くことができない

 

 朝7時に起きてご飯を食べ、「今日はプールがあるんだよー。楽しみー」なんて家族でお喋りしながら7時50分に家を出て学校へ。

6時半の夕飯までに宿題を済ませ、今日学校であった面白い話をしながら8時にお風呂に入り、9時就寝。

 

そんな理想的な小学生の生活スタイル。…いいですねえ、憧れます。

 

我が家の息子は早寝早起きの習慣だけは理想的ですが、そのスケジュールを時計を睨み「ギャーギャー怒りながら強制執行」させるのは私です。

 

白と水色のバスのおもちゃとLet's goの文字

あと5分だよ!急げーっ!!

 

「次の行動への切替がうまくいかない」「時間通りに動けない」

発達障害児あるあるですが(笑)、いや笑ってる場合じゃないです。

 

学校では図工に熱中するあまり給食時間になっても食べず、再三注意されるあまりに癇癪発動。

だらだら永遠に体操着バックを振り回して遊んでいて着替えが遅れ、やっと体育館に着いたときにはチャイムがなり、またしても癇癪再発。

休み時間に大好きな図書室へ。本に熱中するあまり、司書の先生の声も耳に届かず、気が付いたら放課後に…。

 

これが日常的な息子の小学校生活でした。

家庭だけでなく学校でも「時間通りに動けない」。

 

「8時までね」「うん、あと15分か。わかった」

時計が読めるようにはなったものの、「読める」のと「だからと言って時間通り動ける」のは、彼らにとっては「国語」と「算数」のようにジャンル違いなようです…。

 

時間通りに動けるようになった3つの場面

 

そんな息子が5年生頃から「時計を見ながら動ける」ようになった3つの「規定時間」がありました。

この「3つ」だけは時間通りに動けるようになったので、ちょっとご紹介しますね。

 

1.    腕時計をつけて公園に遊びに行き、時間通りに帰ってくる

2.    ストップウォッチで宿題の合間の読書時間を区切る

3.    夜のテレビの終了時間を固定する

 

今回はひとつ目の経緯をご紹介します。

 

  腕時計をつけて公園に遊びに行き、時間通りに帰ってくる

 

休日に親と遊びに行く以外、息子は一人で公園へ行くことは今までありませんでした。

ところが長いコロナ休校期間の終わりごろ、同級生が初めて息子を公園へと誘いに来ました。

 

公園の木の下に2台の子どもの自転車

 

休校期間、長かったですからねー。子供たちも相当ストレスが溜まっていたのでしょう。

 

初めてのお誘いに浮足立った息子。もう夕方の4時頃だったので、1時間くらいならいいかな、だってすごくいい天気。ずーっとお家に籠ってばかりじゃねぇ?

そう思った私は、彼にパパの腕時計をつけてあげました。

 

考える女性のアイコン





この時計で5時には帰ってくるんだよ?学校で決められた帰宅時間は5時だから。学校でのお約束だから、必ず守るんだよ。

 

初めて一人で公園に行かせるのは不安もありましたが(友達とトラブって癇癪起こして暴れたり自傷行為を起こすかもしれない…という不安です。)、1時間だけのすぐ近くの公園だし、5年生なったんだから行動範囲が広がって当然の成長だよね、と思ったので、経験としてやらせてみました。

 

この時使用した腕時計はこれ。

 

青いバンドの腕時計

 

せっかくなので「アナログ時計」を「実生活で読む習慣」もつけさせたかったので、公園遊びに向いている耐久性抜群のGショックじゃなくて、文字盤がシンプルなモノをチョイス。

 

うさぎのアイコン





結果。5時15分にはなったものの、ちゃんと帰って来られたよ!

 

まだ「出来ないかも」しれないけれど「出来るようになったかも」しれないこと

 

いつまでも親が子供を両手に抱えたまま、発達障害があるからと不安の残る経験を全て排除していては、「この部分は定型発達と同じように成長するかもしれない」という場所の成長を止めてしまう可能性があります。

発達障害だからって、何もかも「発達の遅れ」があるわけではないのです。

 

それに去年まではできなかったものが、みんなから3年遅れて今できるかもしれない。

それは「実際に経験させてみないと」わかりません。

 

小学校高学年に突入して、ずっと幼稚園から足踏み状態だったジャンル(時間の管理)が「いま」やっとそのロープの端を掴んだかも…?とあの時は感激しましたね。

 

その後腕時計をして公園にたまにですが行くようになりました。

2、3度1時間近く遅れて帰って怒られたものの(笑)、時計を見ながら時間を守って帰れるようになりました。

 

あぜ道を走る男の子と女の子

 

ケンカも「経験値として必要」

 

高学年になると6時間目も多く、コロナで休止していた習い事もぼちぼち始まったら、公園には週1回行けるかどうか、という感じに変わっていきましたが「腕時計をつけ、決められた時間に公園から帰ってくる」ことは出来るようになりました。

 

5年生の後半には、ケンカしたからしばらく公園には行かない!とか今日は本を読みたいから行かない、など、週1回の公園に行ける日の行動を自分で管理もできるようになりましたね。

 

ケンカする経験も、成長には必要です。

その内容に注意を配るようにしていましたが、1つだけできるようになった「時間管理」同様、対処もできるところまでは本人にやらせてみる。

 

今まで一挙一投足すべて管理しなければならなかった息子の小さくて大きな成長。

不安があっても、私自身も離せる時にはこの手を離せるように成長しなければいけない時期なんだな。そう感じました。

 

まとめ

 

ちょっと寂しい気持ちもありましたが、今回成功した「腕時計での時間管理」。

「腕時計」で少し大人になった気分も味わえるようなので、「時計を読む」練習のひとつとして試されるのも、いいかもしれませんね。

 

以下はNHKで紹介している「遅刻がなおらない」発達障害の子向けの対処法。

 

遅刻がなおらない:困りごとのトリセツ(取扱説明書)|発達障害プロジェクト

 

箇条書きになっているので読みやすいです。

 

次回は癇癪全開だったストップウォッチに挑戦します。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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