こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は上手くいく子には必須アイテムとなる、学校でのお助け用品のひとつ「朝の準備ボード」についてのお話。
集団登校はやめたけど
息子が通っていた小学校では、1、2年生の低学年が下校する時は、子供たちはクラスごとに昇降口へまとまって出ていって外で全員揃うまで待っている、というシステムを採用していました。
全てのクラスが昇降口を出て、学年が揃ったところで先生が「明日はプールがあるので、水着を忘れないでね。寄り道しないで真っ直ぐ帰りましょう。さようなら!」
などとお話をして、毎日子どもたちを学校から送り出していました。
その時は全クラス担任の先生が外に出てくるので、多動が激しくなってきた1年生の後半頃から、私は1日おきくらいに学校へお迎えに行き、担任の先生とその日の息子の授業の様子などをお聞きしていました。
下校時は帰り道が一緒の方向の子たちがまとまって帰る、という形の下校です。
朝の集団登校のように、班長がいて1列に整列して…なんていうガチガチッとした決まりはなかったため、朝は車で息子を送迎していましたが、
歩いて帰ってくる機会を1日おき程度、設けるようにしていました。
自分が子供の頃は、帰り道に四葉のクローバーを探したり、友達とお喋りしながら歩くその時間がとても楽しかったので、息子にもできればそういった楽しさを経験してほしいな、という考えからです。
付きっきりなら出来るけど…
さて。そんな下校時の先生とお話する時間の中で、「朝登校してきても、ランドセルの中身(宿題とか提出書類とか教科書とか)を全く出さないまま、授業に突入している」という息子の状況を教えて頂きました。
促すと返事はするものの、2時間目になってもそのままだったりするので、結局先生がランドセルの中身を出してあげている、とのこと。
うーん…そうでしたかー…。非常に困った状態ですが、容易く想像はできました。
家では私が息子の横について「ランドセルここにおいてね」「手が土だらけだから洗おう」「宿題は何出たの?」
付きっきりで話しかけ、その行為が終わるまで横で待っているから出来ていたんですね、多分。
学校では先生が促しても、それが出来るまで横で待っていてあげることなんて出来るわけないので(当たり前です…)、先生の忠告に「はい」なんて返事をした時点で、息子の中ではその行為完結!になっているのでしょう。
そうです、付きっきり。
「ええっ!小学生なのに?!」と思われるでしょうが、横に付いてハッパをかけなければ、30分でもランドセル背負ったまま、目に入った本や広告なんかの活字を、立ったままずーっと読んでいます。
ずーっとですよ。放っておいたら1時間でもそうやっていると思います。
しかもなかなか行動に移さないことを注意した途端に癇癪が始まります。
無駄に癇癪を起こさせないため、あれこれ考えた末の私なりの手法が、この「注意をせずに」「付きっきりで」「やらなければいけない事をやらせる」というもの。
はっ、殿。次は何用を致しましょう?
付きっきり。出来る時間はいいけど…
これで癇癪は起こさなくなりますが、侍女のように万事横に付き、平静な心で指示をしなければなりません。
これは相当な根気と時間が必要です。
「癇癪」と私の「血の滲むような(?)努力」。どちらがいいかを天秤に掛けた結果の手法なのですが。
これを学校生活にも当てはめることは不可能です。家庭でも、兄弟姉妹がいる子は難しいでしょうね。残業が多い仕事の親御さんにも難しいでしょう。
うーん、どうしたものか…。
まとめ
そこで私は、当時お世話になっていた発達障害専門医の先生にお話をしてみることにしました。(現在は担当医が変わりました)
先生は、「ボードに朝やることをリスト化してあげましょう。そのリストの項目が終わったらマグネットを『まだ』から『できた』に移動する、という動作も入るといいね」
と、大まかなボード作りの説明をしてくれました。
私は「いや、息子、そんなんで出来るようになるかなあ…」という気持ちでしたが、とりあえず100円ショップに寄ってホワイトボートを買い、「朝の準備リスト」を作りました。
次回、準備ボートの内容を書いていこうと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。