こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は、息子の発達障害のお薬のお話。ストラテラから変更になった薬・リスパダールを飲み始めての学校生活について書いていきたいと思います。
長期休暇中は良好な状態へ
さて、発達障害のお薬・リスパダールを0.03mgからスタートした息子。
飲み始めはかんしゃくも自傷行為も減少せずに何日かが過ぎていきました。その後小学校の長期休暇へ突入。
休暇中は学校生活のストレスがないせいか、自傷行為は一気になくなっていきました。かんしゃくも、規模が小さくなったのを実感できるようになっていました。
そして休暇が終わり、再び学校生活がスタート。
この頃、発達障害のお薬・リスパダールを服用し始めて約4週間目に突入していました。
午前中の授業は何とかなってきた
学校が始まって何日か経った頃の担任の先生のお話によると、授業は1、2時間目は受けられるようになってきたようでした。
ただしノートをとったり、挙手をする、というような一般的な授業態度ではなく、座ってはいるものの、あれこれいじっていたり、窓の外を延々眺めている、床のゴミを足でトントン蹴ったり潰したりを繰り返している…というような感じだったそうです。
ただ、何か質問をすると的確に答えてはいたので、「耳」で授業はちゃんと聞いているんだな、と思いました、とのお話でした。
しかし3、4時間目あたりから徐々に落ち着きがなくなり、イライラすることも増えていたようです。
そこで科目によって、息子を空き教室や職員室へ移動する方法を取ってみたそうです。
科目によって、というのは、動きの少ない国語や算数などの座学教科。苦手意識が強い書写。集団で話し合いをしなければいけない総合活動、などですね。
これらは周囲の子たちも集中したいので、妨げにならないように息子は移動していました。
逆にある程度参加できるのは、動きのある体育。得意な理科。比較的好きな図工。カードゲームや歌など動作が入る英語、などです。
参加できると言っても、体育では1、2度鉄棒に挑戦するものの、その後校庭のすみっこで(なぜか持って行った)筆箱にダンゴムシを詰め込んでいたり…とかなり自由奔放な行動をとっていました…。
奇声を上げたり、かんしゃくを起こしたり、自傷行為が出たりということではないので、許容範囲ですよー、とおおらかな担任の先生はお話してくれていました…。
まあ、それくらい息子のかんしゃくと自傷行為は激しさを極めていたものだったので、ダンゴムシなんて可愛いもんだわー(*´▽`*) 的な感覚だったんだと思います。
親としてはそう言って頂いて本当にありがたかったですね。
当時の先生方に今でも深く感謝しています。
午後はゆっくりとする時間が必要
しかしその後給食を食べて午後に入ると、立ち歩きやかんしゃくが毎日出ています、との先生からのお話があったので、「午後からは職員室へ行くように」と息子にすすめていました。
これは病院の先生からも指示がありましたね。
「午前中は、彼なりに頑張って授業に参加しているのだと思います。ただ、午後までその集中力は持たないから、疲れちゃうんですよ。午後はゆっくりさせた方がいいですね」
この時期は担任を持たない先生方と一緒に、職員室で静かに本を読んだり(息子はかなりの読書好きでした)、プリントを折るなどのお手伝いをして過ごしていました。
先生方が誰もいない場合は、クラスの隣にある空き教室で、一人で本を読んでいたそうです。
息子にとって読書は、午前中いっぱいフルスピードで回転させている脳を休ませる方法のひとつだったのでしょう。
読書の方がより集中力を使うから疲れそうだけど…と私は思うのですが、彼にとっては違うんですね、きっと。
読書するために使う領域と集中するために使う領域は、私たちには同じでも、息子にとっては全然違うのかも…。
柔軟な対応は学校側の考え方次第
空き教室や職員室で過ごす時間を作れる、というのは、ある程度大きな学校で見てくれる先生がいらっしゃる、という恵まれた条件もありますし、その時の「学校全体の考え方」にも左右されると思います。
そんな一部の児童のためにやってなんかいられない!という学校の風潮があれば、残念ながら希望を述べても跳ねのけられてしまいますよね。
たまたま息子は理解のある先生方がいらっしゃったのでこんな方法がとれましたが、なかなか難しいこともあるかもしれません。切ないですね…。
しかし病院の先生も仰るように、丁寧なケアさえあれば、健全に心が成長していって、いずれ発達障害の薬は必要なくなる可能性は大きいのです。
発達障害の薬と個別の対応は、成長するための支柱です。
しなやかに、折れることなく、この子たちが生きていくための。
そしてこの頃から、クラスのお友達とケンカになると、自ら気持ちを静めるために空き教室へ行って落ち着いてくる、といった「鎮静行動」が頻繁に見られるようになりました。
家庭でも、かんしゃくを起こすとベッドの下にもぐり込み、気持ちを落ち着けようとする行動が多くなっていましたね。
まとめ
これは小さな行動の変化ではありましたが、「息子にとっては」非常に大きな成長でした。
こんな行動を見ていると、確かに発達障害の薬・リスパダールは「興奮をおさえる」ゆるやかな効果があるのかもしれないな、と思わずにはいられませんでしたね。
これ以降現在も、リスパダールを服用している息子です。
その後リスパダールの容量は、少し増加していきます。その話は次の機会に。
本日も最後までお読みいただいてありがとうごさいました。