発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害のお薬・リスパダール・4】 リスパダールの増量。それによって減少してきたもの、目立ってきたもの。

オレンジ色の背景に文字を書く女の子

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は、ストラテラから変更になった発達障害の薬「リスパダール」の増量について。

 

● 発達障害の薬「リスパダール」。0.03mgから0.04mgへ増量。その後の学校生活。

 

 

0.01mgの増量・リスパダール

 

さて、多動やかんしゃくはあるものの、緩やかに自傷行為が減っていくようになった発達障害の薬「リスパダール」。

数ヶ月の経過を見て、病院の主治医はもう少しの増量を提案しました。

 

0.03mgから0.04mgへ。0.01mgの微々たる量ですが、増量です。

 

基本リスパダールは、自閉症スペクトラム障害の小児に対し0.25〜1mgの範囲で処方されます。

しかし息子の場合は自傷行為が激しかったのと、通常効果があるであろうエビリファイが逆効果だったことを考えて、先生が慎重にいきましょう、とこの用量で処方してくれました。

 

coco-disorder.com

 

以前記事にした発達障害の薬・リスパダールの服用量です。一般的な服用量に対し、息子は非常に微々たる量から始まりました。

 

あまりに少なすぎる量なので、薬剤師さんからは「1包に入っているお薬は耳かき1杯にもならないので、お砂糖で増量して飲みやすいようにしています。だから、ちょっとだけ粉が残るような飲み方はせずに、ぽんぽん、と指で弾くようにして、粉末をしっかりお口に入れてくださいね」

と説明されました。

 

発達障害の薬・リスパダールは通常のお薬とは違い、体重に対して何mg、という処方ではなく、症状に合わせてその量を増減していきます。

 

そのため、服用始めはごく少量から開始し、主治医が様子を見ながら少しずつ増量もしくは減量しながら、個人に合った量を模索していきます。

その人に最適な量を見つけるまでに、時間がかかるお薬でもあります。

 

タブレットの薬

 

増量後の学校生活

 

さて、発達障害の薬・リスパダール増量後の学校生活ですが。

落ち着き度が増してくるのではないかと期待していたのですが、残念ながら「落ち着き」に関しては変化がありませんでした。

 

図工など好きで集中して取り組んでいるものを、時間だからと終わらせようとするとかんしゃくを起こすなど、かんしゃく発症の幅は狭くなってきたようだ、との担任の先生からのお話。

 

また、自分の席の下(床の上)に座り込んでじっとしていたり、教室をうろうろ立ち歩く行為が徐々に見られるようになってきたとのこと。

ただ波があって、1時間くらいは授業が受けられる日もあったようです。

 

自傷行為と暴言の減少

 

こうして聞いていると薬を増量しても全く効果がないように感じますが。

前年と比べると、教室の後ろで上靴をドアに向かって投げつけたり、壁にドーン、ドーン!と執拗に体当たりしたりといった行為はなくなりました。

 

耳をふさぐ男の子

 

家庭ではかんしゃくを起こすといがんだり、足をダンダン!と階下に激しく鳴り響かせるように踏み鳴らす、ということは毎日ありましたが、首を絞めるという強烈な自傷行為はなくなりました。

 

代わりに首の付け根を両手で強く押す、というちょっとヒートダウンした自傷行為になりましたね。

 

それから全くなくなったのが、「SIINNEEEEE!」「KOOORROOOOSSIIITEEEEYAAAAARRRUUUU!」などの暴言です。

 

元来言葉遣いは優しい子だったので、この暴言がなくなると、まるで「息子本来の人格が戻ってきてくれた」ような気がして、とても嬉しい気持ちになりましたね。

 

多動が激しさを増したわけではなかった

 

この当時は「落ち着いた」行為(自傷行為)よりも、一度落ち着いていたが「再発した」行為(多動)の方に焦点があってしまい、「ああ、全然効かない!今回もダメだ!」なんて思って毎日泣いていたものですが。

 

こうして後になって考えてみると、「興奮を抑えて不安、緊張などをやわらげる」というリスパダールの効果は、「自傷行為の減少」というかたちで表れていたんですね。

 

前年によくやっていた「上靴を投げる」「ドアに体当たりする」という行為も、実は自傷行為の一部だったのだと思います。

 

それがなくなり、首を絞めるという激しさを極める自傷行為も収縮してきた、ということは。

やはりリスパダールは緩やかではあるけれども、息子にとっては確かに効果があったのです。

 

coco-disorder.com

 

教室をうろうろ立ち歩く、授業を受けられない、などの行動は自傷行為ではなく「多動行為」。

リスパダールは「小児の自閉スペクトラム症に伴う易刺激性」に効果を発揮する薬です。

 

要するに、リスパダールによって「自閉スペクトラム症による興奮からくる自傷行為・暴言」などが緩やかにおさえられた分、「ADHDによる多動行為」が「以前より目立つように見えてきただけ」、ということなんですね。

 

これがADHD併発ではない自閉スペクトラム症のみだったら、ここで少しは落ち着けたのかなー?なんて思いますが。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





なかなか人生、そう上手くは回らないんだよ~。

 

こうして息子は、しばらくリスパダール0.04mgで学校生活を送っていきました。

 

次回はリスパダールの学校生活、続きを書いていきたいと思います。

本日も最後までお読みいただいてありがとうごさいました。

 

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