発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【小学生の夏休みの課題対策】1dayプランボードで計画的に宿題を終わらせよう!

水色背景に勉強する男の子

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

長い夏休み。たくさんある宿題をいかにかんしゃく少な目に頑張らせるか。発達障害児の親の毎年の悩みどころですよね。

今回は息子が小学校低~中学年時の夏休みに毎年やっていた課題対策のお話です。

 

 プランボードで癇癪の少ない夏休みに!小学校低・中学年、高学年と変化していった「1日の課題達成計画の立て方」。

 

 

例外日は作らない

 

夏休みがいよいよ始まりました。息子は夏休みと言えども、毎日朝から癇癪起こしまくりです。

そんな癇癪に対応しながらも、私の頭の中は長い夏休みに出される結構な量の課題をどうやってやらせていくか…でいっぱい。

 

息子の場合、課題をやる量が「初日だから1ページだけ」とか「昨日頑張ったから今日は勉強なし」などと甘い目で見てあげていたら、それがしっかりと刷り込みされてしまいます

 一度刷り込みをされると「甘めの日」を引き合いに出して、あの時はあーだったのに何で今日はダメなの?!と癇癪の種を余計に増やすことに…。

 

そのため情けは無用。例外日は我が家の場合設けることはありません。

1日の総量をガックリと減らしたりする日はもちろんありますが、全くやらない日はないのです。

そんな毎日。無理なく宿題や習い事、お出かけの予定をこなしていくには綿密な計画が必要になってきます。

 

白い手帳とペン

 

課題に何日要するかを親が判断して割り振る

 

それにはまず、学校から出た宿題や課題の種類を早々に親が把握します。

自由研究は題材を決めて大まかな日取りを計画する、読書感想文は苦手なので3日は余裕を見る。絵や書道は集中力が切れやすいので2時間以内でできる程度の「簡単そうな題材」を選択。ドリルなどはパラパラめくってみて日数で割っていく、など。 

 

そして夏なので溶連菌感染症やら夏風邪やらにかかる可能性もあるので、余裕をみてお盆前後には終わっておきたいなあ、とかいう期限」を設定します。

 

息子の小学校は厚い夏休みドリル・絵・書道・自由研究・感想文や作文が2、3種類、新聞作りやら俳句やら日記やら、とにかく全員提出課題が多いです。その他に「自主勉強」という名のノートも毎日2ページ以上書いて提出。(息子は1ページまでが限界なので、1ページで通しています…)

私なんか小学校の時はロクに勉強しなかったような気がしますが、時代ですかね…。

 

提出課題は普通クラスと同等の「情緒支援学級」

 

ところで息子はずっと通常学級に在籍していましたが、中学年頃から情緒支援学級に移籍し、通常学級と支援学級の2クラスで学校生活を送っています。

知的支援学級では宿題の配慮があってそれほど多くの課題はないようですが、情緒支援学級の場合はそんな配慮がありません。

情緒が安定せず多くの問題を抱えてはいますが、知能指数は通常学級と同等かそれ以上の子が在籍するクラスなので、勉強に関しては通常学級と同じなんですね。

 

支援クラスに関しては後で詳しく記事にしたいと思ってはいますが、今「普通クラスか支援クラスか」で悩まれている方は、この「課題・勉強量の違い」も頭に入れておくといいですね。

 

そして授業をほとんど受けていないのと同じ状態の彼の場合。

1学期に習った国語、算数、理科、社会の範囲を担任の先生やお友達に確認します。

 

うさぎのアイコン







習っている範囲も息子くんは曖昧なんだよねえ…。ほんっと、どーしよーもないよねー。

 

皆に聞いた学習範囲の中でこれだけは夏休み中にやらせたい、という学習範囲を決めます。

全部はもちろんできないので、ポイントを上手く絞っていくといいですね。

 

彼の場合は、漢字をなかなか覚えないので(それは毎日ある漢字の書き取りノートを全然やっていないから!)、漢字と。

算数は積み重ね教科なので、個人的には一番手が抜けないなあと思う教科。なので算数はとにかく毎日必ず1問でもやれるように。

 

考える女性のアイコン





算数は問題慣れ、というところもありますからね。こんな言い回しで問われる、というような例題を何度かやっているうちに解き方が身に付くことも多いです。

 

理科、社会はさらっと要約された薄ーいドリルを数日くらい。

 

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勉強がそもそも嫌いだったら「勉強は諦めるかぁ…」となるのですが。

本人、勉強は嫌いじゃないし、むしろ集中力があるときは意欲的に授業を受けてます。好奇心旺盛なんですね。

ずっと先まで進学希望があるようなので、親としてはできるところまでは応援してあげたいと思っています。

先はどうなるか分かりませんが…。

 

1DAY プランボード

 

そこでサブツールとして「1DAY プランボード」を置くことにしました。

 

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…なーんて命名するほど凄いものではないんだけど、こんなヤツだよ!

 

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100円ショップのホワイトボードをダイニングテーブルの脇に設置しました。 

使い方はこう。

 

まず前日の夜に私が大まかな時間割を書いておきます。これはあまり細かく設定しないのが肝心。完璧主義の息子は時間通りにやれなかった場合、またまた癇癪を起こしてしまうからです。

 

集合時間の決まっているラジオ体操や、参加予定の行事、習い事などを中心に書き、その隙間時間に勉強をしようね、という無言の提案です。

 

学校はきちんと時間割が決まっているので迷いませんが、夏休みはやることが不規則に配置されるので、書き出すことで彼の「頭の中を整理させる」必要があるんです。

 

息子のように、突発的な行事や時間割の変更にあまりストレスを感じない子は、この程度のゆるっとしたプランで大丈夫だと思います。

プランの変更にパニックを起こすお子さんなら、もう少し細かく設定された方がいいかもしれませんね。

 

ちなみに今の時間とプランボードの予定時刻を確認することで、時計を読むという勉強の素晴らしい復習になります。

 

うさぎのアイコン





時計、読めるようになったからといって時計を読む習慣を減らすとあっという間に曖昧になっちゃうからね。日常生活で時計を読みながら行動することはとっても大事だよ!

特にADHDの子はこの点が非常に苦手だけど、訓練していくことで「ちょっとは」動けるようになってくるよ!

 

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低・中学年まではプランボードで。高学年からは自主的に。

 

息子はこのプランボードを朝食を食べながらちらりと見て「じゃあこの時間と車の移動時間に2つはやるかな」と言ったりしています。

 

決められた1日の課題をクリアしたら、毎日ちっちゃなご褒美がありますから。(テレビを30分多く見られるとか、夕方本屋さんにお出かけできるとか、ファミリーパックの小さいサイズではない、普通サイズの棒アイスが買えるとか、です。)

そのご褒美をゲットするために、3~5年生まではこんな方法で頑張っていました。

 

6年生になった今はもうこのボードを使わずとも夏休みを上手く生活できるようになりました。

「今日の勉強」を午前中に全部終わらせてから午後は習い事やゲーム、友達と遊ぶなど自由時間をゆっくり満喫したいようで、そのように行動しています。

 

「今日の勉強」は私がその日の予定や体調・朝起きた時の機嫌を見ながら「今日はこのくらいは出来るかな~?」と言った風に決めています。学校の課題に付箋を貼ったりしてテーブルの上に重ねておきますね。

 

習い事などの予定は朝に口頭で伝えても、1つくらいなら頭に残るようです。

2つ以上ある場合は予定を忘れてのんびり行動し過ぎて、後で切羽詰まって大癇癪を起こしてしまうことが多いので、紙に書いてテーブルの脇に置くように。

「2時:プール。終了後:アレルギーの病院。」みたいに箇条書きで書いています。

 

TO DOリストとバインダー

 

もちろん全く集中力がなく、午後2時過ぎまでかかって癇癪おこしながら習い事に飛び出したり、結局できない日もありますが…。

 

周りに聞いてみると発達障害児であっても6年生頃になると、多くの子供たちはこのようにある程度自主的に朝、勉強するようになるようです。

5年生までの積み重ね効果なのか、中学生に進学する、という意識が出てくるからなのか…。

 

苦笑いの女性のアイコン







いや、今までの「親の努力の賜物」と思いたいです!

 

まとめ

 

定型発達児はだいたい4年生~5年生頃にこの「自主的に勉強」する姿勢がみられるようです。発達障害児はそれより1~2年遅れてやっとそんな片鱗が見えてくるかな~??という感じですね。

 

これは時代によっても、また個人によっても時間差があるようですが、7割くらいの子供はこんな風に意識と行動が変化していくようです。

発達障害児の子供たちの「成長の階段を上る足取り」はとんでもなく遅く感じてこっちがヤキモキしてしまいますが、それでも1歩ずつ、着実に彼らはその階段を上ります。

息子のように3段上ったかと思えば4段下りてみたり、また2、3段上り始めたなーと思ったらいきなり一番下までジャーンプ!ええーっ!?という子もいますが…。

 

でも気付いたら出来るようになっていた…。ある日ふとそう思う日が来ます。

それは3ヶ月後かもしれないし、3年後かもしれない。それまでは「ママ!」と抱っこを求めるこの手の柔らかさを感じられる幸せを、もっと噛みしめていかなきゃな…。

人前でツンケンした態度を取り始めた、来年中学生となる息子の背中を見つめながら、そう思うことにしています。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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