発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【キャンプに行こう!~後編~】 発達障害児の対人関係。失敗を繰り返す、というレッスン。

鍋を抱えて行進する男の子たち

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は楽しいはずのキャンプ場で、息子が盛大な癇癪を発動させた時のお話です。これ以降、私の考え方は変化していきました。

 

● キャンプ場で癇癪!それは発達障害児最大の問題・「対人関係」を学ぶ大切なレッスンでした。

 

 

キャンプ場にはジャンルがある!

  

ひと昔前はこんなにキャンプ場も多種多様ではなかったので、キャンプ場を選ぶときの基準は「遊びに行く方向」しかありませんでした。帰りにXX温泉に寄りたいからここ、とか海で遊びたいから海辺の場所、とか。

それが空前のキャンプブームの到来で、どんどんオープンしてくるキャンプ場。そんな新規のキャンプ場にも行き慣れてくると、それぞれのキャンプ場にはちゃんとしたジャンルがあることが分かってきます。

 

大人のお洒落・グランピング中心系。

グループでわいわい・超うるさい野外フェス系。

遊具たくさん子供わんさかファミリー系。

自然の他は何も要らない!ストイックにキャンプだ系。

犬!犬!お犬様天国系…。

 

その中で息子が好きなキャンプ場は、当然遊具たくさん子供わんさかファミリー系。

 

苦笑いの女性のアイコン







毎年1、2回はそこに行くのですが、キャンプ場に着くなり、いなくなりますね。

 

キャンプ場は「2日限りの友達を作る場所」

 

何ヶ所か遊具や池などがあるキャンプ場なのですが、息子はそこで友達を作って勝手に遊んでいます。

息子はこの点はハッキリお医者さんに断言されていませんが、発達障害でも「積極奇異型」に属するのではないか、とこんな行動を見ていて私は思っています。

 

積極奇異型は、ADHDや自閉症スペクトラムの数種類あるタイプのひとつです。好奇心旺盛で、人と積極的に関りたがります。

 

笛を吹く二人の女の子

 

「人と関わりたい!」と思って行動すること自体は、一人っ子の親としては喜ぶべきことなのかもな…と思うですが。

ただ、持ち前の「困った感」が結構な頻度で発動し、何かが引き金となって激しい癇癪を起こしていたりすることもあります

 

お空の下の広いキャンプ場と言っても、我が子の癇癪の大音量は「あ、癇癪起こしてる…」とすぐに気付きます。

 

うさぎのアイコン





さすがの「親の勘」なのか、それだけのフルボリューム、ということか…。

息子くんの音量はテントをも振動させるんだよ。

 

キャンプ場で凄まじい癇癪が発動!

 

そんなある日。周りが半径5メートル、誰も近づけないほどの凄い癇癪を起こしたことがありました。

一緒に遊んでいた子達もどうしていいか分からずに呆然と木々の後ろで立ち尽くし、周囲のキャンパーたちも眉をしかめて息子を凝視しています。

 

「こんなところにキャンプに来てまで…?」

私はぼろぼろ涙を流しながら、息子のところに駆けていこうとしました。が、パパがそれを制し、「オレが行くから」と黙って歩いていきました。

その口調は穏やかでした。

 

パパは息子のそばにしゃがみ込んで、何か言いながら背中をぽんぽんしていました。

一緒に遊んでいた子が徐々にそばにやってきて、「よくわからないけど、急に怒り出したの」「ねえ、アレじゃない?XXXって言ったこと」「ああ、そうかもしれない…」

 

そんな話をしばらくしていると、息子はすくっ、と立ち上がりました。

「だいじょうぶ…」

そうして、「もういいよ」と友達に宣言し、その輪の中にまた入っていきました。

 

階段を駆け下りる子どもたち

 

供たちはまるで何事もなかったかのように、また笑い転げながら走り出しました。

 

療育機関だけが「療育」の場ではない

 

溜め息をつきながら泣いている私に、戻ってきたパパは言うのです。

「大丈夫。失敗しても、もう二度とあの子達には会わないからさ」

 

例えば学校や習い事の場で失敗して、相手との溝を深めてしまうと、毎回顔を合わせるだけになかなか元の通りには戻れなくて、そのまま関係性がダメになってしまうこともあるけどさ。

キャンプ場で出会った友達なら、その場限り、二度と会うことないから。

だから失敗しても、大丈夫なんだよ。

次の日から、「どうしようか…」って悩むこともない。

 

そうやって毎回失敗しながら学んでいくしかないと思うよ。

キャンプも、療育のひとつだと思ってさ。

 

そう穏やかに話してくれました。

そうかあ、療育かあ…。

そう思うと、親としてもグッと気持ちを堪えながら、子供の行動を冷静に観察できますね。

 

そうだね。療育機関に行くことだけが「療育」ではないんだよね。

 

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「療育」なんて言葉があるから色々悩んじゃうけど、

経験するものは全部それ以上のもの。 

 

そう思い直したら、何だかスッキリ気持ちが切り替えられるようになりました。

 

まとめ

 

以来、貴重な「失敗のレッスン」をしに行くため、キャンプの回数を少し増やすことになりました

 

そして毎回、キャンプにハマっているパパは楽しそうにタープを設営。

息子はレッスンをしに、新たな友達を求めキャンプ場内を走り回り。

私は木陰で寝っ転がって、ずうっと雲を眺めながらお昼寝です。

 

それぞれのキャンプ。それぞれの時間。

全ての経験は決して無駄ではないのだと、改めて感じている今日この頃です。

 

グッドマークで笑顔の女性のアイコン





ちなみにキャンプの達人であり、発達障害児のパパさんであるくまたろうさんの記事は、キャンプ用品やらキャンプ飯やら色々盛りだくさんで参考になりますよ!

 

komakuma.com

 

うさぎのアイコン





キャンプ場に行かなくともキャンプ飯を楽しめる、ベランダでのベランピングキャンプ飯はうりまさるさんの記事が楽しいよ。シンプルで簡単に楽しめるヒントを教えてくれるよ!

 

urimasaru.hatenablog.com

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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