発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害児の特性】 「水が好き」は発達障害?

水色の背景にプールで泳ぐ子どもたち

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は、発達障害児の特徴として度々耳にする、彼らの「水が好き!」なことについて、自閉症スペクトラムでADHDの息子の様子から掘り下げていきたいと思います。

 

● 水が好き!だから「発達障害」だというわけではありません。発達障害児であっても、逆に水が大嫌い!な子も。「水が好き」を発達障害の指標とすることのないようにしましょう。

 

 

発達障害児息子は水が好き

 

自閉症スペクトラムで注意欠陥・多動性障害(ADHD)である息子は、幼児期から水が大好きな子どもでした。

 

プールも川も水溜まりも、蛇口から出てくる水道水も。

足のつかない海や、流れの早い川は人並みに怖い時期もあり、慎重に遊んでいましたが、基本水遊びは大好きでした。

 

それから水というか液体の話なんですが、朝食で出てくるスープなどをスプーンでツンツンつつき続けて何分も遊んでいましたね。

 

当時我が家では、息子のその行為を「油遊び」と呼んでいました。

スープの上にプツプツ漂う小さな油分を、スプーンでくっつけながら大きな塊を作るのが楽しかったようです。

 

ここまでくると水遊びというより「水分を含んだもの」に関する全ての遊びが好きなのか?という気がしますが(笑)。

まあそんなわけで息子は正真正銘「水が好き」でした。

 

プールで遊ぶ子ども

お風呂も温泉もシャワーも海も大好き!中学生になるとお風呂や温泉は「面倒くさい」と言うようになりましたが、行けば行ったで、それなりに満喫しているみたいです。

 

水が好きだから「発達障害」ではない

 

たまに発達障害関連のものを見ていて、「自閉症・発達障害児は水を好む」という話を目にすることがあります。

 

確かに自閉症スペクトラム児には、執着と言えるくらい水に関心があって、延々水道を流し続けている子や自分の唾液で遊ぶのをやめられない子もいます。

しかし水遊びが好きだからといって、イコール発達障害児とは言えません。

 

特に幼児期の子供は、たいてい水好き。

大人でも海沿いに住んでいて、暇さえあれば海に潜ったりしている人や、サーフィンに魅せられている人はじゃあ発達障害かというと、そうではないですよね。

「好き」の角度がちょっと「違う」

 

発達障害児息子を見ていると、同じ「水好き」でも、どこか「好きの角度」が違うんだな、ということが分かります。

 

息子が外遊びが主体の幼稚園に在籍していた時のお話です。

夏場は園庭の滑り台にホースをのばして、そこから水をじゃかじゃか流して「なんちゃってウォータースライダー」で遊べる時期がありました。

スライダー?の下は窪んでいて、水がたまるとちょっと浅い池になります。

息子はそこでよく友達2、3人と、かなり長い間ぷっかぷか浮かんでいたそうです。

 

あまり動きもなく、ただじーっと浮かんでいるので、先生は「もしかして息してない…?」と慌てて確認に行ってしまいました~、という笑い話を聞いたことがあります。

多分、水底でキラキラ揺れている波紋を眺めていたのでしょうね。

 

私も綺麗なホテルのプールや透き通った海では、水底で揺れる波紋を見たり、潜った水中から見上げる光の波が非常に好きで、いつまでも見ていたい気持ちになります。

 

多忙な日常からふっ、と切り離されたようで、癒されるんですね。

水の中は外の音がくぐもって聞こえてくるので、小さな静寂も体感できます。

そのため息子がぷかぷか浮かぶ理由はすぐに想像できました。

 

まだ小さかったので自分で理由は説明しませんでしたが、小学生高学年になっても、息子はプールの底に潜っていっては、光の波紋によく手を伸ばしていたそうです。

 

プールで泳ぐ子ども

 

水好きなら水泳を習っても

 

息子は泳ぐのも好きなので、小さい時からスイミングスクールに通っています。

 

本来スイミングスクールというところは、正しいフォームを教えてくれたり、タイムを競わせる場所となりますが。

息子がスイミングスクールに通っていた時は、競泳でタイムを競うというより、やたらと潜って遊んでいるようにしか見えませんでした…。

 

普通のスイミングスクールに潜水という競技はないので、その得意技を発揮できなかったのが残念です。(…いや、潜水の競技があっても、基本楽しむために潜っているので、発揮はできないかも…)

 

私としては水が好きなんだから、どうせなら泳げた方が何かと安全だし、体力作りにもなるかなー、と思って通わせていただけなので、級を取ることやタイムには固執していませんでした。

そのため同時期にスクールに入った子たちがどんどん進級し、1級を取得する頃に、息子はまだ5級あたりをうろうろしている…という状況でした。

 

正直恥ずかしかったし(幼稚園児の子に交じって小学3年生が一緒に泳いでいる。見ている親からは「えー、あの子大きすぎない?あの歳でまだ7級?あんなゆっくりしか泳げないんじゃお金かけるのもったいないよね~」なんて言葉をよく耳にしていました…)、イライラが募ることもありましたが。

本人が悔しくても恥ずかしくても「やめたくない」というので、定型発達児の3倍の時間をかけて1級までたどり着きました。

 

中学にあがると同時にスイミングスクールはやめたのですが、超速くはないものの、そこそこ泳げるので、今では彼の「特技」となっているようです。

 

運動音痴で足も遅い息子の、体育で唯一の見せ場「水泳」。

学校では叱咤ばかりされて自信がない発達障害児息子にとって、それは小さな「自信」となってくれているので、それだけでも習った甲斐はあったかな、と思っています。

 

こんな風に「水好き」を体力つくりとして、水泳を習うことにつなげるのもいいかもしれませんね。

 

プールサイドの女の子

特に「水泳」を覚えるという目的がなくとも、水に浸かることでストレスが緩和されたり、頭をリセットさせたりする効果があるので、プールはおすすめです。水に囲まれた国に生まれた日本人にとっては、できたら「泳げる」ようだと理想的ですよね。

 

まとめ

 

息子はたまたま「水が好き」な発達障害児でしたが、発達障害だからと言ってみんなが「水が好き」ではないのだということが、息子の支援クラス移籍の件でよく分かりました。

 

夏の体育でのプール授業を「楽しみ」にしている学校の支援クラスのお子さんは、息子ともう一人しかいません。

プール授業の日は欠席したり、見学にまわる子が多すぎて体育の授業にならないため、暑い日でも体育館でバスケットボールをすることも多いようです。

 

ただ、確かに「キラキラしたプールの光の波紋が好き」という発達障害のお友達も一定数存在するので、「水好き」は発達障害の数ある特性のひとつなのかもしれません。

 

小学校の先生から、「発達障害児は水好き」という誤った「発達障害の確定要素」を述べられて困惑された親御さんもいらっしゃったため、記事にしてみました。

 

特性として「水好き」を持つ発達障害児はいますが、それが「全ての発達障害を示唆する特性ではない」ということを、ここで覚えてもらえたら嬉しいです。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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