こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得た小さなヒントをお伝えしている当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
今日は漢字練習帳が全然できなくて、目先を変えたタブレット学習を始めた息子。
ところがまたしても癇癪爆発しちゃった…。
じゃあ今度は市販品の「漢字ドリル」はどうでしょう?!というお話。
タブレットと手書き練習。やっぱり癇癪で続かない!
前回の1件で、タブレットの漢字練習はやる気を起こす取っ掛かりになっても、きちんと頭の中に定着させる効果は薄いかも、という息子の結果が出ました。
タブレット学習だけでは定着しないことを考察した記事はこちら!
そこで間違えた漢字のみを抜粋して漢字練習帳に数回書かせる、というタブレットと手書きのダブル学習へと変更して学習させることになりました。
ところが、またしても問題発生。
覚えていない漢字を確認するためにやるタブレットでのテスト。
しばらくは順調だったのに、今度はこれにも癇癪を起こすようになりました。
相変わらず完璧主義な息子はほとんど練習していないのにも関わらず、たった1問間違えただけで「もうやだ!0点だ!僕はバカだ!0点!0点!」
と言いながら、正解して丸がついている漢字さえ消しゴム(タッチペンの)でぐちゃぐちゃに消して、うわあーっ!と壁に頭を叩きつけます。
またか…。
手を変え品を変え、あれこれと考えては新しいやり方を試している息子ですが。
常に新鮮さを求めるADHD。始めは「これならいける!」と思った手法でも、こんな風に1週間もしないうちにダメになってしまうことが多いのです。
ママは常に新しいネタを考えなければいけません。
私は芸人か…?
今度は市販ドリルを試してみることに!
しかし、テストをしてみなければどの漢字を覚えていてどの漢字がダメなのか把握できません。なるべく少ない量を効率的に勉強させるには、やはりテストをして書けない漢字を抜粋する必要があります。
そこで今度は市販の漢字ドリルを試してみよう!と書店に行きました。
市販の紙ドリルを選ぶポイント・前編
以下は息子流市販ドリルを選ぶポイントです。
長くなるので、今回は「前編」ということで4つのポイントをご紹介します。
1. 1ページ完結。左右見開きが続いたものや、裏があるものは選ばない
2. カラー印刷
3. 問題数が少ないもの
4. 書き込み枠が大きい (できれば1年生の漢字練習帳位の枠の大きさを)
1.1ページ完結
右のページが終わったと思ったら、左もあるのー?!という意気消沈を防ぎます。裏もあるテストなんかで「えーっ。まだやるのー」とか言っていませんか?
発達障害で集中力が極端に欠ける子にとって、ワークブックは量よりも質。
その日にやる問題数が少なく、やりきった達成感を与えるものがベストだと私は思っています。
漢字だけじゃなく、そのあと算数だってやらせたいですからね。
2.カラー印刷
大人でも白黒よりはカラーの方が取っつきやすいですよね。
パッと見た時に「いかにも問題集」的なげんなり感が薄れます。
3.問題数が少ないもの
息子の場合、10問を越すと嫌気が差しやすいです。5~8問程度が「これだけならやるかな」と思うようですね。
15問程のドリルの場合は、蛍光ペンで半分位の所に線を引いて「ここまで」と区切ってあげています。
同じく発達障害を持つ僕の友達が学校で「出来ない、無理!」と泣き出したとき、蛍光ペンで半分に区切られた自分のドリルを見せてあげたんだ。「僕は半分しかやらないよ」って。
そうしたら先生も「半分でも毎日できるんならそれでいいよ」って蛍光ペンでその子のドリルを半分に区切ってくれたよ。
量が少なければ、僕たちだって毎日ちゃんとやれるんだよ!
4・書き込み枠が大きい
多くの発達障害の子供たちは、小さな枠内に文字を収めて書くのが苦手なようです。
息子も枠が小さいと
「小さっ!書ききれない!無理、こんなのっっ!!!$X12SOK!!!!!!」
キィーキィー叫んで癇癪を起こし、その後30分も暴れ続けます…。
漢字を収める枠は、1年生の漢字練習帳の枠程度の大きさがあると上手く書けるようです。
「しんにょう」なんかのある漢字(通る、とか)や枠いっぱい使う漢字(業、とか)の時は特に大きさが必要な様子。
枠に上手く収まると、綺麗に書けたように見えて気分もいいみたいですよ。
1年生で使われる一般的なマス目サイズは「25㎜マス8×6」。メーカーによってはそれよりも更に大きい「35㎜マス6×4」などのサイズもあります。
マスが大きければ大きいほどストレスは軽減されますよ。
6年生にもなれば「14㎜マス15×8」や「11㎜マス20×10」の大きさでクラスの子たちは書いていますが、息子は今でも3年生が使う「17㎜マス13×7」を使用…。
実際の枠線の大きさは「ジャポニカ学習帳」のショウワノートの公式サイトが見やすいよ!
各ノートをクリックするとノートの中身が目で確認できて便利!参考にしてみてね。
学校ではマス目の多いノートを配布されるのですが、量販店で息子最適サイズのノートを買い直し、先生に「マス目が細かいとかんしゃくを起こしてやらないでしまうのでこのサイズで提出します。申し訳ありませんが宜しくお願いします」と丁寧にお願いして了承を得ています。
かんしゃくと対峙しながら定型発達児と同じレベルでやらせるよりも、何度頭を下げようが減らせるストレスはどんどん排除していって「効率的に」やらせる方が、本人にも勉強を見ている私自身にとっても遥かに「ラク」であることは言うまでもありません。
ちなみに下に紹介するのは、小児科医と言語聴覚士がLD(学習障害)の子のために考案したという「カラーノート」。
ディスレクシアでなくとも書き取ることが極端に苦手なADHD、自閉症スペクトラムの子にもおススメです。
マス目がカラー印刷されているこのノートは、視覚優位タイプにはとても書きやすいと思いますよ。
まとめ
以上が息子流市販の漢字ドリル選択ポイント(前編)。私たちにはあまり差が感じられない「ちょっとした」ことですが、発達障害児である息子にとってはこれが大きな違いとなるようです。
あれこれと試したり勉強している息子の様子を観察しながら、我が家流でそんな「ちょっとしたポイント」をまとめてみました。
こんな小さなヒントでも、誰かの「前よりはやり易い!」っていう笑顔が見られたら僕も嬉しいよ!かんしゃく起こし損じゃなくなるしね!(笑)
次回は残り「後編」をお伝えしたいと思います。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。