今週のお題「買ってよかった2025」

こんにちは。ココです。
注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は今週のお題「買ってよかった2025」。私の今年のベストバイアイテムは「金のネックレス」でした。
15年ぶりのジュエリー
最近、私は18金のネックレスを購入しました。
発達障害のある息子が生まれて以来、15年間、ジュエリーといえば安価なチタンやビーズばかり。本格的なジュエリーを手にすることはありませんでした。
実は私は、学生時代にジュエリー店でアルバイトをしていたほどのジュエリー好き。でもこの15年間、私は長い間「好き」を封印してきたのです。
今年、息子の高校受験が無事に終わり、少しずつ彼の高校生活も落ち着いてきました。
そこで「15年間お疲れ様」という気持ちを込めて、夫から18金のネックレスを贈ってもらうことになりました。
久しぶりに手にした本物のジュエリーは、ただの装飾品ではなく、私にとって大切な節目を象徴する存在になったのです。

大きさには意味がある
久しぶりにジュエリーを買うなら、やっぱりティファニーなどのブランド品を…。と最初は思いました。
学生の頃から憧れていた華やかなブランドのネックレスを手にすることは、長年の夢でもありましたし、実際ティファニーやカルティエのネックレスは、カジュアルにもドレッシーにも、どんな場面でもしっくりくるのです。
しかし金の価格が高騰している今、予算内で選べるのは小指の先ほどの小さなペンダントトップばかり。
学生の頃に数万円で買えたようなペンダントも、3倍ほどの値段になっています。
ペンダントトップはより一層小さくなり、ネックレスチェーンは「釣り糸??」と思えてしまうくらい極細になっています。
さらに現実的な問題もありました。
若い頃なら小さなペンダントトップも可愛らしく似合ったのですが、40代を過ぎるとあまりに小さすぎて逆に「貧相に」映ってしまうのです。
存在感が足りず、年齢とのバランスが取れないことに気づきました。
「憧れのブランド」と「今の自分に似合うもの」。
そのギャップに直面したことで、ブランドジュエリーへの思いは少しずつ現実的な方向へと変わっていきました。
素材と輝きへのこだわり
ブランドジュエリーを検討する中で、私は改めて「素材そのものの輝き」に目が向いていきました。
10金や14金に落とせば、価格的には手が届きやすくなるのですが、どうしても色味がくすんで見えてしまいます。
若い頃ならそれでも十分に楽しめたかもしれませんが、年齢を重ねると肌の色とのバランスもあり、輝きの不足が気になるようになりました。
やはり、ジュエリーは「身につけたときに自分を引き立ててくれるもの」であってほしい。
そう考えると、含有率をしっかりと確保した18金こそが、私にとって納得できる選択でした。
金特有の深い輝きと存在感は、年齢を重ねた今だからこそ似合うものだと感じたのです。

10金や14金では、「資産」というかたちにはなりませんしね…。
ブランドから職人へシフト
ブランドジュエリーは確かに華やかで憧れがあります。
しかし、価格の多くは広告費やブランド力に支えられており、「金そのものの価値」とは必ずしも一致しません。
ブランドを選ぶことで、売却時にはある程度の価値が保証される一方で、購入時にはどうしても割高になってしまうのです。
そこで私は、ブランドにこだわるのではなく「素材と技術」に目を向けることにしました。
その点、偶然イベントで出会った彫金師の方の作品は、18金を贅沢に使いながらも、ブランド品よりずっと現実的な価格で提供されていました。
ブランドの名前ではなく、金そのものの輝きと職人の技術に価値を見出す。
その選択は、私にとってとても自然な流れでした。
彫金師との出会いと購入の決め手
ブランドから離れて「素材と技術」に目を向け始めた頃、偶然出会ったのが一人の彫金師の方でした。
展示されていたネックレスは、18金を贅沢に使った大きめのトップが印象的で、しっかりとした重みがありました。まさに私が求めていた「存在感」と「輝き」を兼ね備えたもの。
さらに魅力的だったのは、そのチェーン。
彫金師の方が、金の価格が高騰する前に仕入れていたもので、当時と同じ金額で販売してくれるというのです。
留め具で長さを自由に調整できる実用性もあり、日常使いにもぴったりでした。
そして何より、気さくで誠実な彫金師との会話が心に響きました。
作品への思いや素材へのこだわりを聞くうちに、「この人から買いたい」という気持ちが自然に湧いてきたのです。

ブランドの名前ではなく、職人の技と人柄に惹かれて購入を決めた瞬間でした。
買ってよかった理由
購入した18金のネックレスは、日常のファッションとして大活躍しています。
しっかりとした大きさと重みがあり、身につけるだけで、くすみがちな顔色をパッと明るく、一瞬で塗り替えてくれるような存在感があります。
若い頃の小さなトップでは得られなかった「年齢にふさわしい輝き」を感じられるのです。
さらに、このネックレスは単なる装飾品ではなく「資産」としての安心も備えています。
金は換金できる価値を持ち、万一のときには家族を支える力になります。
特に発達障害のある息子の未来を考えると、現金よりも「ひと手間かけて換金する」金の方が安心して残せる、と夫婦でも数年間話していたところでした。
計画的に使うことが難しい彼にとって、そのひと手間が安全網になるのです。
夫婦で話し合い、ファッションとして楽しみながら未来への備えにもなる。
そんな意味を込めて選んだこのネックレスは、まさに「買ってよかったもの」でした。

シンプルな輪っかのネックレス。空洞のあるネックレスは、「軽く」「爽やかに」見えます。どのタイプにも寄らないので、合わせやすさもお気に入りです。
まとめ
今回の18金ネックレスは、私にとってただのジュエリーではありませんでした。
15年間、家族のために自分の「好き」を後回しにしてきた時間を振り返り、「お疲れ様」という気持ちを込めて選んだご褒美。
そして、ファッションとして楽しめるだけでなく、未来に備える資産としての安心も与えてくれる存在です。
ブランドにこだわらず、素材と職人の技術に価値を見出したことで、納得のいく買い物ができました。
身につけるたびに「頑張ってきてよかった」と思えるし、これからの生活を少し豊かにしてくれる。
そんな意味を持つネックレスは、まさに「買ってよかったもの」でした。
ちなみに私の買ったネックレスを作った彫金師さんのホームページはこちら。
神戸出身の方で、現在は山形県に工房を移しながら全国でイベント販売をしておられます。
ユニークなかたちのアクセサリーがたくさん。これは彫金師さんならではなのですが、こういった風にここを加工してほしい、などの要望もお受けできるそうです。
笹原さん、素敵なネックレスをありがとうございました。
この輝きが、これからの日々をやさしく照らし、未来の思い出を紡ぐ光となりますように。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。
