発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害のお薬・リスパダール・6】 リスパダール最終増量後の学校生活。

緑色の背景にハート

 

こんにちは。ココです。

注意欠如多動症(ADHD)で自閉スペクトラム症な息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ

 

今回は少しずつ少しずつ増量して「0.08g」に落ち着いた発達障害の薬・リスパダール。「0.08g」で落ち着いたリスパダール服用での、小学生当時の息子の学校生活についてお話したいと思います。

 

● ADHDと自閉スペクトラム症。どちらも抑えるなんてできない。

 

 

ADHDの特性が目立ってきた!

 

さて、0.08gまできてやっと抑えることができた、息子の自傷行為。

 

coco-disorder.com

 

しかし学校生活での困った感は、自傷行為以外減ることはありませんでした。

いえ、むしろ増えていったように感じました。多動と衝動性、そして注意欠如。

 

「自閉スペクトラム症」の特性である易刺激性が引き金となっていた「自傷行為」は抑制させることができたものの、それによってADHDの特性が「逆に」目立ち始めたのです。

 

教室で触れ合う子ども

 

秒速ADHD

 

自傷行為があまりにも衝撃的過ぎて、今まで周囲はそこに意識が釘付けになってしまっていたのですが。

その最注目されていた自傷行為が鳴りを潜めると、今度はADHDの特性が目立って見えます。

 

リスパダールは小児自閉スペクトラム症の易刺激性を落ち着かせる薬なので、ADHDには効果がありません。

単純に考えれば2つの発達障害のうち、ひとつを抑え込んだため、もう一方が際立って見えてきただけなのですが。

 

私にはそうは思えませんでした。

確かに以前に増して…いえ、ADHDの特性が倍以上に跳ね上がっているように見えていたのです。

 

リスパダールのせい??

リスパダールは自閉スペクトラム症には効くけど、逆にADHDの興奮を増強させてしまう薬なの??

 

今までは見たこともなかった「くるくるくるくるその場を回る」という行為が出始めたのも、リスパダールを飲んでからでした。

 

投薬しない頃は座れる教科もありました。参観日だって頑張れていました。

ですがリスパダールになってからは、10分足りとも座っていられることがなくなってしまったのです。

 

家庭での宿題ではもって30秒。

30秒後にはすぐに気が散り、プリントに戻るのに10分。そして30秒やって、10分以上関係ないことをべらべら喋ったり延々消しゴム飛ばしをしていたり。

30秒って、ウルトラマンの10分の1。どれだけ集中力ダダ漏れなの…。

 

空飛ぶ子ども

シュワーッチッ!!僕は秒速だぜーっ!!

 

多動は「代替行為」だった

 

また、お喋りも倍以上になり、身体は常時動かすようになりました。

その場でくるくる回ったり、やたらとふらふらウロウロする様はひとめで障害が見てとれます。

 

以前はこんな「見るからに定型発達児とは違う」行動は見られることがなく、むしろおっとりとした子でしたが。多動が表れ始めてからも、ここまで異様な「くるくる感」はありませんでした。

 

何だろう…どうしてなんだろう…。

 

ずっと悶々としていたので、このことを病院に行ったときに主治医にお話しました。

そして二人であれこれ討論した結果、多分こういうことなんじゃないか、となったのは。

自傷行為の「代替え行為では?」ということ。

 

自傷行為にまで達する感情の爆発を、より激しい多動で発散させているのではないか。

先生と私はそう考えました。いわゆる「昇華行為」です。

 

大会で負けた悔しさをバネに猛練習する。ダイエットのストレスを友達に話して発散しているうちに、ダイエットの会を立ち上げて様々な友達ができた。

産後子育てに苦悩した経験から、子育て支援センターに登録して、お母さんたちの支えになるようなパートを始めた。

 

眼鏡をかけた女性のアイコン





このような、マイナス行為をプラス行為、あるいは問題のない別な行為へと代えることを、心理学では「昇華」行為と言います。

 

多動最高値!それでもすごい「成長」

 

多動は史上最高値。

それは集団の中ではプラス行為ではなく、「マイナス行為」に代わったように見えるのですが。

 

彼の中では自傷行為という「強烈な行為」を切り捨てた、非常に高い昇華行為となったのです。

これは彼の激しさを極めた日常を一緒に体験していないと分かってもらえない感覚かもしれませんが。

 

息子の主治医は、医師の間では自傷行為・加害行為が最も重要視する行為のため、それが落ち着いてきたならば、多動・衝動性行為は寛容に見ていってもいいだろう、となっているとの話。

 

親にしてみれば、えー、それはそれで大変なんだけど!とつい思ってしまいますが。子供にとっては宇宙まで飛び上がるような高成長!なんですね。

 

眼鏡をかけた女性のアイコン





「這えば立て、立てば歩けの親心」とはよく言ったもの。

ひとつが収束すると、すぐ次の問題点に目がいっちゃう、私達親の勉強点ですよね。

 

まとめ

 

学校での多動極まりない様子を先生に報告されるたび、つい「またかっ!」と思っていた私でしたが。

大丈夫。カウンセラーなんかやってる私でさえこうですから、「またかっ!」って思ってしまうの…。なんて落ち込まないで(笑)。

 

私たち親も一緒に、どこかへ出かけたり、ブログで愚痴を言い合ったり、ちょっとお高いスイーツを食べたりして、このうっぷんを「昇華」していきましょうね!(笑)

 

ちなみにこの激しい多動については、このあと別のお薬が処方されます。その話はまたのちほど。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。