こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今回は簡単な四則計算を、お助けグッズを借りて効果的に理解させることについてお話したいと思います。知的・発達障害児、どちらにも有効な手段ですよ。
友達とのお喋りから
毎日の癇癪やら学校への応対やらで、心身共に疲れが全く抜けない私。この頃の私は「楽しい」と感じる物事がほとんどなくなっていました。
そんな中での楽しみの1つは「友達とお喋りすること」。女性なら殆どの方がそうかもしれませんね。
転勤族で引っ越しを繰り返す私に、気の知れた友達と定期的に会ってお喋りする機会というのは、あまりありません。
なので実家に帰ったり、以前住んでいた場所に旅行みたく出向いて、予定を合わせてもらって「お喋りする時間」というのは、とても楽しみな出来事の1つです。
コロナ渦になってからはそんな機会がなくなってしまって残念な限りですが…。
でもZoomで友達とお話した時はすっごく楽しかったって!会って話せるのが一番だけど、みんなもいろんな機会を利用して楽しむことを見つけようね!
王道「100玉そろばん」
さて、そんな私の大切なお友達の中に教員をしているお友達がいます。そのお友達とたわいない話をしている中で出てきたのが「100玉そろばん」という単語。
知育玩具に興味があって知っていたり、実際に子供の頃使っていた方もいらっしゃると思いますが、私はそれまで「100玉そろばん」の存在を知りませんでした。
「なに、それ??」
友達が説明するに、100個の玉があって、それを右に寄せたり左に寄せたりして、視覚的に数の概念を覚えていくためのツール、とのこと。
彼女曰く「すごい役に立つよ!おすすめ!」だそう。
「100玉そろばん」は幼少期から数を「かたまり」として整理し、足したり引いたりを見た目で理解させ、徐々に算数脳を鍛えていく、という知育玩具だよ!
教員をやっている友人の勧めです。家に帰って早速色々見てみたのですが、何だかいかにも「お勉強道具」感が拭えない商品ばかり…。
最初のとっつきが悪かったなら、頑固な息子の場合、以降永遠に触ることすらないでしょう。
うーん、これは息子には合わないかなあ…。
お洒落な100玉そろばんなら??
そう思ってしばらく100玉そろばんのことは忘れていたのですが。
ある日IKEAに遊びに行った時、おもちゃ用品の棚に並んでいた100玉そろばんがふと目に入りました。
さすがイケアです。シンプル・イズ・ザ・ベスト。
何の数字表記もない、ただ100個の玉が並んだだけの簡潔さ。しかも北欧デザインで、見た目にも楽しい色使い。
これなら、もし気に入らなくてもインテリアとして置いておけるかも??(強引な考ええ…)
他の専門的なものよりも安価(1499円です。2021年10月現在)なので、つい衝動買いをしてしまいました。
が。これが大正解。
100玉そろばんは「両手が使えない10以上の足し算から威力を発揮」するらしいんだけど、息子くんは足し算、引き算よりもむしろ「掛け算」で絶大な効果があったんだよ!
息子流100玉そろばんでの理解の仕方「掛け算」
「足す」という概念から「掛ける」という概念へとシフトするときが息子的には一番理解不能だったようですが、この100玉そろばんで説明すると、始めは癇癪を起こしながらも(自分が分からないことを説明される、という状況自体が許せないようです)、数回で「掛ける」概念を理解したようでした。
例えば「3×3=9」。
まず全ての段の玉を右に移動させます。次に一番上の段の玉を3個だけ、左に移動。
「かける3」で、下の段の玉を3個、もう一つ下の段を3個、と移動。
「3個の玉が3列。3×3、で全部で1,2,3…9個」
実際に自分で玉を移動させて「掛け算」の概念を整理していきます。
これはものの2日で完全に理解したようでした。
息子流100玉そろばんでの理解の仕方「割り算」
同じように「割り算」の時も登場しました。
「10÷2=5」で、1段目を5玉ずつ分割させて見ていました。
割り算の時は九九を既に習得しているので、本当に「割る」という概念を確認するために数度やっただけでしたが。
息子は言語優位なので、こういった視覚に訴えるものはどうかなー?と思っていたのですが、言葉で説明するだけでは難しい「数の概念」を理解するには、とてもいい補助ツールだと思いました。
視覚優位のお子さんならきっともっと効果があるのではないかな、と思います。
まとめ
補足ですが「時計が読めるようになるために」で書いたことと同じように、知育用品特有の「補助数字」などは、返って混乱してしまうこともあるようです。
無駄に情報を拾い上げる息子のような子にとっては、余計な表記がない、シンプルなもののほうがスッと頭に入るような気がします。
教室で貼られている数々の掲示物を隅から隅まで読んでしまい、先生の話が耳に入らない状態になってしまうのと同じなのでしょうね。
四則計算はこれから一生使う、生活になくてはならない知識です。どんなに面倒でも、ここはしっかりと覚えてほしいところ。
四則計算に手こずっているお子様がいらっしゃったら、こんな補助ツールを導入してみるのも一案かもしれませんよ。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。