発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【今日の気になる本】 高齢者の一人暮らしの参考本「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」

水色の背景に笑顔の高齢者

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

我が家の母も実家で一人暮らしです。現在70代前半ですが、これから歳をとると、どんな風に暮らしや感情が変化していくのかな…と思って手にした本「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」を今日はご紹介したいと思います。

 

● 身体の衰え以外はやっぱり「ひとぞれぞれ」違うんだな、と思った「高齢者の一人暮らしの本」でした。「一人暮らし」を存分に楽しむには「ひとりじゃない」ことが肝心のようですね。

 

 

85歳でユーチューバーに!

 

著者は神奈川県の築55年の団地に一人で住んでいる女性です。この団地で家族5人で暮らしていて、子ども達はそれぞれ独立し、ご主人も亡くなった現在はお一人で生活しています。

 

好奇心旺盛な方でこれまでも色々なことを楽しんできたそうですが、中学生だったお孫さんとYouTubeで動画を配信するようになると、たった2ヶ月で大人気のYouTuberに躍り出ました。

それから毎月のように登録者数が増え続け、本まで出版する有名なおばあちゃん、になりました。

 

 

元気に暮らすのに必要なのは

 

この本を読んで、元気で一人で暮らしていくには、「毎日の無理のない運動」と家族が「近くにいて出来ないことをサポートしてくれる体制が整っている」こと、そして「住環境が比較的整っている」ことの3つが必要なんだなあ、と感じました。

 

特に「住環境が比較的整っていること」と家族が「近くにいて出来ないことをサポートしてくれる体制が整っていること」は重要かと思います。

が、こればかりは個人で努力してもどうなるものでもないのかな…というのが本音です。

筆者は恵まれた環境であるから、一人暮らしが「楽しめる」のですね。

 

高齢者と孫

 

彼女の住んでいる神奈川県の団地は、郊外で古いながらもきちんと「整備された」環境にあります。普段の買い物は団地内にあるスーパーで事足りますし、バス停も近い。「市内に住んでいる」というわけではないものの、「1時間半で」行き来ができるところにお子さんがお住まいです。

 

お子さんの一人は、訳あってシングルファーザーになったのですが、現在高校生になる子と一緒に2週間に1度来てくれて、重くて買いにいけないものの買い出し、手の届かない場所の修理やデジタル機器の設定など、様々に手助けしてくれるそうです。

その他にも彼女は自治体のサポートサービスを積極的に活用しています。

 

私の母が住んでいる場所は田舎でも郊外。近くにスーパーや病院はなく、バスも1日2本に削減されました。

 

うさぎのアイコン





このバスも、あと何年走るか分かんないよね。電車も廃線になっちゃったし、乗り合いバスを市で提供するほど市の予算はないしね。

 

バスの時刻も15時と17時のみ。このバスを使っても病院の受付は終了している時間にしか着かないので、タクシー代往復4000円かけて行くしかありません。田舎で自治体の資金も芳しくないため、サポートサービスも皆無。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





だからおばあちゃんは、定期的にウチに泊まりに来るんだよ!2ヶ月程度滞在して、こっちの市で歯医者や整形外科に通院したり、季節のお買い物をしているんだ!

パパとおばあちゃんは割と気が合うから、滞在している間はそれなりに楽しんでいるよ!

 

「住環境が比較的整っている」ところに住む、というのは、これからの老後を考える人にとっては重要なポイントになるかもしれませんね。自治体のサービスや施設は田舎と都市部では何十倍も違いますから。

 

地方都市

車があってこそ成り立つ田舎の生活。高齢になって車を手放したとたん、のどかな田舎は一気に生活しづらい環境になっていきます…。

 

また、家族があまり遠方ではない点も結構重要かな、と。

私のように田舎に帰るだけで1日がかりだと、そうしょっちゅう帰って手伝うことができません。

40代の頃はあまり感じませんでしたが、最近は帰省するための運転も疲れるようになってきました。子も歳を取るのです…。

 

友人は帰省するたびに15万円が飛ぶから、年に帰れるのは1回…と言っていました。

実家の近所のお家では、5年帰ってきていないそうです。コロナもありましたしね。

 

気兼ねなく「出来ない事をサポートしてくれる存在が近くにいる」状態で初めて「一人の暮らしが」「楽しめる」のかな、と。一人でできることには限界がありますからね。

 

お金の使い方

 

筆者は最後にお金の使い方を記していますが、これは我が家の母と一緒でした。

 

彼女は2週間に一度来て、自分では持てない重い買い物を手伝ってくれる親子にガソリン代と手間賃として毎回2万円渡しているそうです。

高校生になった孫にはYouTube動画を作ってくれている御礼に2万3千円。

 

生前贈与のつもりでクリスマスや入学祝いにまとまったお金もそれぞれのお子さんに渡しているそうです。お孫さんが来た時には、普段はしない外食にも行く。

 

生きているうちに子供や孫を喜ばせたい、とそんなお金の使い方をして「葬式代だけを残すつもりで」使っているそうです。

 

お金のイメージ

 

私の母もそうですね。同じ使い方をしています。お金は要らないよ、とは毎回伝えるのですが、「その方が何かやって欲しい時に頼みやすいからいいの」と笑います。

 

発達障害児息子もお小遣いをもらいます。それが目的でお手伝いをしているわけではないのですが、単純に嬉しいですよね。

お金は「生きているうちに楽しみながら」使っていきたい。その姿勢は微笑ましくもありますね。

 

まとめ

 

65歳で調理師専門学校へ入学、80歳で一人でイギリスへツアー旅行をしてやはり80歳でピアス穴を開けておしゃれをより楽しめるように。

常に前向きでバイタリティーのある生き方に元気がもらえる1冊でした。

 

できなくなったことに執着しないで、さっさと諦めて「今できること」を楽しむ。万人に好かれようと思わず「この人私のこと嫌いなんだな」と思うだけで気にしない。

87歳の大先輩だからこそ、響く言葉ですよね。

 

先の未来が不安になっても「大丈夫、なんとかなるわよ」と肩を叩いてくれる「87歳、古い団地で愉しむひとりの暮らし」。気になったら是非。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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