発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害児のボクが選んだ】 ストレスフリーな消しゴム

黄緑と水色の背景に散らばったカラフルな筆記用具

2023年6月更新

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

毎回些細なことでかんしゃくを起こすADHDで自閉症スペクトラムの息子くん。今度は消しゴム選びに挑戦です!

 

● 消しゴムもよーく選んでね!消す作業は結構ストレスたまるんだから!

 

 

消しゴムは「切り落とし」ではなく、ケース付きのものを

 

実はつい最近まで、鉛筆と違って消しゴムにはあまりこだわりがありませんでした。

低学年までは消しゴムについて困った感がそれほどなかったからです。

 

「消しゴムはケース付きのものを」という学校側の推奨を守り、初めは「MONO」「小学生学習字消し」などの消しゴムを持たせていました。

 

 

 

 

低学年はまだ消しゴムを使う時の力加減が上手くできないので、ケースがないと真っ二つに折れてしまうことが多いのだそうです。

 

消しゴムのケースは消しゴムの汚れ防止だけではなく、「折れ防止」効果もあったのですね。知りませんでした。

 

森の中のうさぎ

うん、知らなかったよ~。

 

小学校も慣れてくると消しゴムを指ではじき飛ばす遊びが流行ってきました。

その遊びに参加するため、消しゴムを数個持っていきたい、という時期があり(みんな4、5個の消しゴムを持ってゲームに参加していたそうです。小さくて指ではじきやすいものや、重量があってなかなかはじき飛ばされないものなど。小学生でも色々考えているんですね。)100円ショップの「切り落とし消しゴム」をいくつか持たせるようになりました。

 

この100円ショップの切り落とし消しゴム案はお友達のママからです。

 

うさぎのアイコン





たくさん入っているので失くしても気にならない!んだって。なるほどねー。

 

さてこの「切り落とし消しゴム」。一応消しゴムメーカーのものだそうで、消しゴムの性能的には問題はないようなのですが。

 所詮切り落としなので、異様に細長かったり、小さすぎたり。低学年の小さな指では、なかなか上手く消すことができません。

 

女の子のように、消す作業を丁寧に出来る子は「切り落とし消しゴム」も通常の「消しゴム」として使用していましたが、残念ながらかんしゃく息子くんは「遊び専用消しゴム」になっていましたね。

 

お絵描きでぐちゃぐちゃな白い紙の上で笑う2人の女の子

 

消しにくい消しゴムはかんしゃくの種!

 

さて、そうこうしているうちに学年が上がり、算数や漢字練習帳のノートのマス目が小さくなってくると、今まであまり気に留めていなかった消しゴム本来の優劣さが試されるようになってきました。

 

息子は発達障害の特性ゆえ「間違った自分が許せない」ので、ひとつ間違えると大変です。

 

例えば漢字の「持つ」を「待つ」と書き間違えた場合。

「手へんだよ」と教えると、かんしゃくを起こしながら左側の「手へん」だけを消して書き直そうとします。

 

全部消しちゃった方が汚くならないので書き直しはラクなのでは?と思うのですが、彼的には「右側は正解だもん!」という気持ちがとても強いので、何が何でも消したくはないようです。

 

うさぎのアイコン





分かるような分からないような、変なこだわり加減…。さすがみんなの斜め上を歩いている発達障害児くんだよね…。

 

しかし2年生に比べて小さくなってきたマス目の、更に「へん」のところだけを消そうとしても…。

消し心地の悪い消しゴムは鉛筆の汚れが残ってしまって、「手へん」なんだか「にんべん」なんだかよく分からなくなってしまいます。

画数が多い漢字だと、そもそも「そんな漢字存在するのか??」的な見栄えに…。

 

これは漢字だけではなく、算数の筆算なんかも然りで、「3958」が「3998」なんて間違えると、2桁目の「5」だけを消して計算し直そうとします。

 

青空に浮かぶ1,2,3などの白い数字

 

が、小さく書いてある繰り上がりの数字も一緒に消えちゃったりするため、「書き直した。さて、もう一度計算見直し…」となるときに、

「何で消さなくてもいいところを消すんだよっ!分からなくなったじゃないか!!」と怒鳴りまくり、椅子を蹴って机をゴンゴン叩き「ぎゃおーっ!!〇*WXZっ!!」と狂ったように叫びまくります。

 

そしてせっかく10問中7問まで解いたプリントはビリビリのぐっちゃぐちゃに…。

あーあ。なんでそんな勿体ないことするかなあ…??

時間もかんしゃく起こす体力も気力も、ほんと毎回こんな風に無駄な使い方をする息子です。

 

あちこちに聞いて回ってみると「消しゴムで消す作業」は、知的・発達障害の子供たちは苦手なことが多いらしい、ということが判明。

力加減が強すぎてノートをビリッ!と一緒に破ってしまったり、消そうとするマス目の前後左右まで消してしまってがっかりしたり…。

 

うーん、そうかあ。じゃあこれも、道具に解決して頂きましょう!

かくして3年生も半年が過ぎた頃。私の「消しゴム探求の旅」が始まりました。

 

僕のイチオシ消しゴム

 

「エアイン」「まとまるくん」「カドケシ」など様々試してみましたが、息子的に「これが消しやすい!」と定番商品になったのは、トンボの「MONO AIR touch」でした。

 「消し感ゼロへ」なんてキャッチフレーズが書かれてありますが、本当に消す力は少なくてスッと消せるようです。

 

 

力を入れないと消せないものだと、かんしゃくを起こしながら消すので勢いでプリントごとビリッ!なんてことになったり。

消しカスがご丁寧にまとまってくれると、何だか練り消し作りにそのまま移行していってしまったり、と色々問題があるのですが。

 

これは消しカス集めて練っちゃう手作り練り消しになりにくく(笑)、かつスピーディーに消せるのでストレスが少ないようです。

 

積み重ねた本の山と黒い大きな眼鏡をかけた男の子

 

息子はとても気に入り、学校用、家庭用、お絵描き用、予備と4つも買って毎日使っています。

 

そして私は試し買いした大量の消しゴムを使わされています。

 

苦笑いの女性のアイコン





って、大人はボールペン使用が多いから使うことほとんどないんですけど…。

 

まとめ

 

毎日注意され、批判されることの多い息子にとって、「間違っていないこと」はとても重要で、だからこそ「間違ったこと」に対してこんなにも強く反応するんだろうな、とこの消しゴム問題によって最近気が付きました。

 

「間違うことは、決して悪いことじゃないよ。2回、3回って間違えても、その度に正解を確かめていけばいいだけ。それだけなんだよ」

かんしゃくがおさまるたびにそう言い聞かせるのですが、この言葉はなかなか彼の心には届かないようです。

 

それでも道具でストレスを軽減したり、繰り返し言葉をかけることによっていつか「あ、間違えた。」みたいにフツウにミスを認められるようになってくれたら。

この子はもっとラクに歩いていけるんじゃないかな。

 

息子のそうなった時の笑顔を妄想しながら(高校生くらいまでかかるかな?いや、社会人になってもまだ引っかかってそうだな…。長いな…。)、せっせと消しゴムに油性ペンで息子の名前を書いている私です。 

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





ちなみに現在中学生になった僕は、それほど消しゴムにこだわらなくなったよ!ただ、試験日は必ずエアタッチ消しゴムを持って行っているよ!試験中は他のことに思考を邪魔されたくないから、消すのにストレスがないエアタッチがやっぱりラクだよ!

道具は発達障害児の僕たちを助けてくれる。消しゴムひとつだってね!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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