こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との毎日から得たヒントをお伝えしている、当ブログへお越し頂きありがとうございます。
今日は毎日作る「朝ごはん」のお話。さて、我が家の「朝食」は??
- 手抜きだったびっくり朝食
- 「朝食検査」ってなにっ??
- 全部の欄が埋められない僕は「悪い子」
- パパは子供の頃から「朝食のない」家庭だった
- 和食の朝食は発達障害に効果的?!
- なんちゃって朝食改善開始!
- 実際の我が家の朝食プレート
- まとめ
手抜きだったびっくり朝食
誠にお恥ずかしい話。これだけ毎回あれこれとかんしゃく対応メニューを考え、実行してきた私ですが、朝ごはんに関しては全く手をかけていませんでした。
夕飯はきちんと作るものの、毎日パパの出勤退社時間がバラバラな我が家。(営業マンなのでお客さん次第なタイムスケジュール…)
それに伴い私の就寝時間も起床時間も毎日変わるので、準備時間を必要とする朝食は何年間も簡単なものでした。
その頃のメニューはバターロールに半分に切ったバナナ、ヨーグルト。
これに大人はコーヒー、息子にはお水が添えられるだけでした。
バナナがイチゴに変わる日なんかは、包丁を出すことさえありませんでした。
自分自身を弁護するならば、それほど大変な育児でした…となるのですが。これを息子が小学生になるまで続けていました。
栄養士さんが聞いたらびっくりですね。
「朝食検査」ってなにっ??
さて、この栄養バランス完全無視の朝食。
本気で私が朝食改革を始めたきっかけは、小学校の「朝食検査」でした。
ご存知ですか?朝食検査。違う小学校のママに聞くと「そんな検査あったらクレームの嵐だよ!」と皆びっくりだったので、実施する小学校は少ないかもしれません。
ですが息子の小学校は毎年あります。食育の一環なのでしょう。
この「朝食検査」期間は1週間。
プリントが渡されて、今日の朝食で出たメニューを4つの枠に書いていくんだよ。
朝の会の前にみんな書くんだ。
プリントの栄養分布は4項目。
「炭水化物」の欄にパン、ご飯などの主食。
「たんぱく質」の欄は2つに分かれていて、肉、魚などの「副食1」と、牛乳、チーズ、卵などの「副食2」。
それに「ビタミン類」で野菜、果物など。
このプリントに児童は毎朝食べたものを書き込んで、書き込みができた欄だけ色を塗ります。4項目全部塗れると、四葉のクローバーが完成する仕組みです。
毎日、四葉のクローバーが出来るといいね、と指導するそうです。
この朝食調べ、意外にも結果は良くて。全校生の集計結果のプリントが後日配布されるのですが、朝食を食べない子なんか2%もいないですね、毎年。
バランスも結構取れていて、四葉のクローバーがたくさん見えるようです。
ホントかなあー?なんて疑惑はさておいて。
純粋な子供たちを疑ってはいけない…。
全部の欄が埋められない僕は「悪い子」
そんな朝食検査を終えたある日、帰ってきた息子に言われたことがありました。
「僕は毎日四つ葉のクローバーにならない」って。
そうです。パン、ヨーグルト、バナナだけの朝食では「肉、魚」の「副食1」が毎回空欄になってしまうんです。
みんな全部塗っているのに。 僕だけ三つ葉にしかならない…。
真っ白の「空欄」に「悪い子だね」って言われているみたいで、すごく悲しくなるんだ…。
そんなセリフをふと聞かされました。
1年生なのに自分の感情を的確に表現できた息子の言葉にもびっくりしましたが、同時に私もとても悲しい気分になりましたね。
そうかあ…。そんな気持ちを抱く時間を持たせてしまっていたんだ…。
パパは子供の頃から「朝食のない」家庭だった
実は我が家のパパは、子供の頃から朝食を食べる習慣がなかったそうで。
しっかりと朝食を食べて育っていた私は、その生活習慣にびっくり。多分小学校の頃から朝食は食べてない、との話。
彼は50代に入りましたが、その年代の人で朝食抜きの子供時代を過ごした人って、あんまりいないんじゃないでしょうか…。
朝食抜きの生活は私にはありえなかったので(笑)、結婚を機に少しずつ彼の朝食改善をしてきました。
最初は1杯のコーヒーやお茶から始まり、バナナ1本の朝食、コーンフレークの朝食…
と徐々に種類や量を増やしていきましたね。
しかし「朝食をとらない」という子供の頃から蓄積された習慣は、そう簡単には改革できませんでした。
朝食の量が多いと、逆に胃が気持ち悪くなるのだそうです。
それでも「健康を考えてあげなきゃ!」という無駄に熱い愛に溢れていた新婚期間に(笑)少しずつ頑張ってきた結果、彼は「ロールパンとバナナ半分、コーヒー」までは食べれるようになりました。
しかし彼にとって気持ち悪くならないMAXレベルはここまで、と判明。
以来ずうっとそうしてきたのでした。
そこに僕が生まれて、栄養価を考えてママが追加したのはヨーグルト。
え、追加ってヨーグルトだけ?!と思われたでしょう?
ええ、そうなんです。それでもパパはすごく頑張って、ここまで許容範囲を広げてくれたんですよー。
「僕の身体のために」とママに言われて頑張ったんだって。
今では朝食を食べないと仕事にならない(頭が働かない)って言ってるよ。
そんなわけで悲しい気持ちを息子に聞かされた私は、朝食改革を本気で考えるようになりました。
和食の朝食は発達障害に効果的?!
そんなある日、題名は忘れてしまいましたが、とある発達障害児の本をパラパラめくっていて「朝ごはん」という見出しを見つけました。
内容は、「朝食は洋食ではなく、和食にすべき」というもの。
確かに、ちまたでは玄米ご飯で体質改善!とかグルテンフリーでアレルギーゼロへ!なんて本がたくさんあります。
ファッション誌でも毎号のように数ページは企画されていますよね。
実践した効果も割合ハッキリと感じられるからこそ、世間の関心が高くなるのでしょう。
医学的にも洋食をやめて和食を続けると、脳内血流が改善することが分かっています。
脳内血流が上手く流れることによって、脳のアンバランスさが原因である発達障害の症状が改善されることがある、とも書いてありましたね。
多動や衝動性が軽減されたという症例もあるそうです。
そうなの?!じゃあやらなくっちゃねっ!なんて意気込んでみたものの…。
正直、大変過ぎてギブアップ!でした。
全食和食もさることながら、グルテンフリーなんてホント、無理…。
調べてみると小麦って何にでも入っているんですね。カレー、シチュー、ソーセージ、クッキー。スパゲッティ、ラーメン、蕎麦(十割以外)、うどん、たこ焼き。醤油、味噌、ブイヨン。フライに練り物。
完全除去するには相当ストイックでないと難しいです。
でなきゃ食物アレルギーが重症で、切羽詰まった状況である、とかね。
第一、これだけ手のかかる発達障害児を息子に持っている私ができるわけないです。心も身体も充電残量毎日25%くらいですからね…。
しかし、諦めがたい…。
かの有名なテニスプレーヤーのジョコビッチ選手やレディー・ガガもその効果を強く謳っています。
息子は花粉アレルギーが可哀想なくらい強く出ている体質ですから「アレルギーが完治!」なんて言われちゃうと、発達障害の症状にもいいっていうのになぜ頑張れないのか?と自分を責めたくもなってきます。
ああ、どうすればいい…?
でもこれ以上、もう頑張れないよ…。
なんちゃって朝食改善開始!
そこで私は、「なんちゃって食事改善」を試すことにしてみました。
要するに、できそうな所だけ頑張るのです。
まず、問題となっていた「朝食」に焦点を絞って改善。
小学校の朝食検査で空欄になっていた「肉・魚」などの食品を1品追加する、ということから始めました。
朝からいきなりお魚を焼くのは大変だし、朝食の量が全然食べられないパパはとても無理そうなので、ウインナーを2本くらい添える、という簡単バージョンからスタート。
そこからスクランブルエッグやレタスをちぎるなど、すぐにできるものを少量追加。
1か月くらいしたら朝の手順も慣れてきたので、今度は週に1回、和食を出してみることにしてみました。
しかし、和食はパパと息子にとっては結構な「壁」でした…。
特に息子は、もともと朝不機嫌なのに起きて和食のテーブルを見るなり、こっちがムカッ、とするほどの深ーいため息をつきます。酷いときはかんしゃくを起こすことも…。
夕食の和食は大丈夫なのですが、どうにも朝食の和食は許せないようでした。
朝食が苦手なパパに言わせると「和食は食べるのに力がいるし、時間もかかるからげんなりする」のだそうです。(なにおーっっ!! ( `ー´)ノ )
実際の我が家の朝食プレート
確かにパンやスクランブルエッグなどの洋食は、咀嚼回数が少なくて済むものが多いですからね。
ですが、発達障害に効果があるんだって!とメディア信仰の強いパパをネット情報でねじ伏せ。
かんしゃく起きにくい脳になるんだって!と論理重視の息子に脳内血流の写真が載っている本を見せて頑張らせました。
まとめ
こうして、およそ4か月の長い時間をかけた結果。
和食・洋食を1日おきに出しても普通に食卓について、かんしゃくも起こさず食べるようになりました。
血は滲んでないけど(笑)、結構頑張った私の朝食改善によって意外にも小さな「好転したこと」がいくつかありました。
次回はその好転した事柄について書いていきたいと思います。
最後までお読みいただいてありがとうございました。