発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【服薬ツールなんか要らない!】 小学生には飲みにくいADHDの薬「コンサータ」を簡単に飲めるようになった僕の方法

ピンクの背景に積み上がったハートの角砂糖

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子との経験と失敗から、日々のヒントとなるものをお伝えしている当ブログへお越し頂いてありがとうございます。

 

さて今回は、あれだけ苦労したコンサータが何の補助ツールもなしに、ついに飲めましたっ!

 

● コンサータ錠の飲み方・息子流

 

 

薬を飲ませるツールの活用

 

なかなか大きな錠剤であるコンサータが飲み込めず、吐き出してしまう息子。

 

考える女性のアイコン



コンサータは直径5.3㎜、長さ12㎜です。

非常に硬くて、子どもが飲むにはかなり大型な錠剤だと思います。

 

そこで処方されたコンサータが飲めないままに登校した次の日、私は錠剤を上手く飲ませるためのツールを買いに走りました。

よく小児科に広告が置いてある「おくすり飲めたね」です。

 

これは錠剤や粉薬などをゼリー状の物質に包み込ませて飲むもので、飲み込みが上手くできない幼児向けの、味がついた服薬ゼリーです。

いちご味やチョコレート味もあります。

 

 
 
息子の乳児期には粉の風邪薬などは大好きなメープルシロップにまぜまぜして飲ませていたので、服薬ゼリーを使用したことは今までありませんでした。

 

苦笑いの



幼稚園時期に粉薬はもう水だけで飲めていたのに、今さら服薬ゼリー…。

 

 

そうは思ったものの、もう飲んでくれるなら何でもアリです。

いちご味もチョコレート味もぶどう味も、全種類お買い上げじゃっっ!

 

服薬ゼリーなんて歯が立たない?!

 

しかし、ダメでした。

服薬ゼリーに包み込ませても、口の中で上手にゼリーと薬を分離させて、ゼリーだけを飲み込むのです。

それはいちご味からぶどう味、チョコレート味に変えても同じ。

 

もちろん、わざとやっているわけではありません。6回試して6回共に薬だけが舌の上に残ります。

コンサータのあの固さとサイズの大きさは、服薬ゼリーと薬を簡単に口の中で分離できちゃうんですね。

 

これは服薬ゼリーなんかじゃ無理だ、となり。

 

困った



その後潰したバナナ、メープルシロップ、チョコレートディップ、アイスクリーム、こんにゃくゼリーなどを試しましたが、全部玉砕しました…。

 

そしてトライ2日目も服薬無しで登校。

 

号泣させてまで飲ませる薬?

 

そして3日目の朝。

もうぶちギレそうな私は、息子に薬と水を含ませ、口を押さえこんで無理矢理飲ませようとしました。何度も。

 

息子はむせ込んで、涙と鼻水で顔をぐちゃぐちゃにしながら号泣しました。

本当に鬼のような母親になっていました。

もうこの頃は精神的に追い込まれていて、冷静さを欠いていたんですね。

 

この時たまたま母が遊びに来てたのですが、「もうやめて!」と母がゲホゲホ言う息子を抱きしめながら叫んでいました。

 

白いシャツを着た両手を顔に当てて泣いている男の子

 

私もぼろぼろ泣いてましたね。子供みたいにうわーん、うわーん、と声を上げて泣きました。

息子と母と私。3人で天を見上げながらずっと涙を流していました。

 

何してるんだろう、私…。息子にこんな苦しい思いをさせてまで飲ませたい薬なんだろうか?違法薬物と同じだなんて言われている薬なのに。

これじゃあまるで虐待じゃないの。私は鬼母なの?

 

息子を抱きしめる実の母の姿に、あなたは母親失格だと言われている気がして、もう声が枯れてしまうまで泣き続けました

 

コンサータが飲めた! 

 

でも。

それでも私は、何とかしたかったんです。

 

もしかしたら、この薬で上手くいくかもしれないのに。

まだ一度も薬を飲むこともなく、そのチャンスを手放してしまうの?

落ち着かなくて上手く授業に集中できないことが一番辛いと思っているのは息子なのに。

「みんなと一緒に座って勉強したい」と泣いていたのに…。

 

私は息子を立ち上がらせ、口を開けさせました。

そして意を決してコンサータをつまんだ指を、息子の喉の奥にぐいっ!と突っ込みました。一気に。

 

ごくんっ…。

 

飲めました。

 

白い部屋で子供を抱き上げる母親

 

「ママぁー、ママぁーっ!」

うえっ、としながらも、大粒の涙をぼろぼろこぼしながら、息子が抱きついてきました。

「うえーん、ママぁー、ママぁー」

 

「ママ」を連呼する息子を抱きしめ、私も母も大泣きしましたね。しばらく、しばらく、抱き合いながら泣いていました。

 

おすすめの方法ではないけれども

 

その日は遅れて登校。担任の先生も瞳を潤ませながら息子を教室に迎え入れてくれました。

結果。

 

別人かと疑うほどに落ち着いて着席。ノートもプリントも完璧に書いてきました。

これには担任の先生がびっくり。私もまさかの衝撃結果でした。

 

それから毎朝、コンサータは喉に突っ込んで飲ませる、という荒療治な方法で息子は頑張ることになりました。

 

「一気に喉に突っ込む方法」は、飴を誤って飲み込んでしまった時のように初日は一瞬「オエッ…!」となったようですが、次の日からはけろっとした顔で飲んでいました。

 

そのうち3日もすると自分でコンサータを喉に突っ込んで飲むようになりましたね。

うえっ、とも言わないので、喉の奥ではなくちょっと手前に設置して飲んでいたようです。何かを飲み込んだ違和感はその後コップ1杯の水を即座に飲むことで解消していました。

 

コンサータは「自分で飲むには」大きいサイズだけれど、小学校1年生の息子の食道と同等の大きさ、というほど大きいわけではなかったのでしょう。要するに「飲み込む勇気」がなかったんだと思います。

 

「行くね」と一気に突っ込まれるので、躊躇する間もなく反射的に飲み込んでしまう。相当荒療治な方法ですが、跳び箱の踏み台で毎回止まってしまう息子の性格にはこれが最善だったのだ、と今でも思っています。

 

ウインクして笑う笑顔の女性のアイコン





ポイントはコンサータ錠を喉に対して「縦方向に」突っ込むこと。

躊躇すると吐き出してしまうので、一瞬で突っ込んでしまいます。

 

ちょっとスパルタな方法なのでおすすめはしませんが、誤飲して飴を喉に詰まらせる年齢を超えた小学生辺りからなら大丈夫なんじゃないかな、と思います。(一般的に5歳を過ぎると誤飲する危険が減ってくると言われています)

 

錠剤を持ったうさぎのミニチュア

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン



欧州規格、米国規格、国際規格では直径「44.5㎜」、「31.7㎜」が36ヶ月以下の子供の誤飲注意のサイズになっているよ。

コンサータは直径5.3㎜、長さ12㎜なので、喉に詰まらせる危険は少ないんじゃないかな。

 

 まとめ

 

そもそも発達障害の薬を投薬するかどうかはご家庭の考え方次第。

それがいいとも悪いとも思いませんが、もし息子のように飲みにくい薬を処方されることになって、本人も「飲んで頑張ってみたい」という意思があり、親御さんも賛成の意があるのにどうにも「飲む」行為に手こずっている場合。

声を大にしておすすめする方法ではありませんが、「こんなやり方もあるよ」という一例としてご紹介しました。

 

このコンサータは半年間服用し、その後違う薬に変更になりましたが、それからはどんな錠剤でも大人と同じように普通に水で飲めるようになりました。

 

思い出す今でも胸を掻きむしられるような記憶となった経験でしたが、もしかして飲み込めないで苦心している子が他にもいるかもしれない、と思い記事にした次第です。

試したい、でも飲めない!そんな時の最終手段としてご参考になれば幸いです。

 

最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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