こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今回は「作文の書き方・息子流」番外編を書いてみました。やってみたものの、一度も上手くいかなかった方法、数回はこれで書けた方法をひとつずつご紹介します。
少しずつステップアップ
全文口述丸写し作文から長文を区切って書く練習をしたのち、一部「自分の言葉」を入れられるようになり。「自分の文章」も数行書けるようになった息子。
まだまだ最初の1句から最後までを全文自力で書き終えることは、中学生になった今でもできませんが。以前の半分の口頭補助で出来るようになったのは小学校高学年頃でした。
ここまで2年半ほどの時間を要しましたが、癇癪を起こす回数は格段に減っていきましたね。
それだけでも私にとっては快挙でした!中学生になった今は、作文でのかんしゃくは全く起こさなくなりましたよ。
かんしゃくも鉛筆をバキッ!と折り、椅子をひっくり返し、気が狂ったように吠えまくるような壮絶さはなくなりました。
机に突っ伏して「僕はダメだ、ダメだ、ダメだ。あー、出来ない!もう無理っ!」
と叫び、椅子をガタガタ揺らしながら10分ほど感情を吐き出すと
「次、何書くのっ?!」と怒った口調で言いながらまた書き始めます。
正直「何様のつもりだ、キミはっ!!」と怒り心頭だけどね。
そんな息子流「作文を書くトレーニング方法」ですが、ここに行き着くまで他にも試してみた方法があります。
結局息子には向かなかった方法でしたが、この方法は合っているかも!というお子さんもいらっしゃるかもしれませんので、番外編として書いていきたいと思います。
感情カード選択方法
発達障害の子供たちの多くは、作文が苦手な傾向があるようです。
作文は自分の気持ちを「分析する」という作業と、それを言葉で「表現する」というアウトプットの作業が必要です。
この「2つ以上の作業を」「同時に」する、ということが彼らにとってはとても難しい。
「楽しい」「つらい」「嬉しい」などの感情を言葉に表すことに、私たちは特別苦心することはありません。でも息子たちにとっては、並大抵のことではない作業なんです
ね。
そこで私は「楽しかった」「嬉しかった」「大変だった」「面白かった」などの感情を書いたカードを作って、作文を書きながら文が詰まってきたらそのカードを選ぶ、という方法を提案してみました。
名付けて「感情カード選択方法」です。
これは色々な情報を文章に盛り込みたい息子にとっては、カード内容がシンプル過ぎてあまり意味がありませんでした。
「そんなことくらい分かるよ!」と苛立っていましたね。
すぐ怒るんだから、もうっ。
項目カード選択方法
次に試したのは「日付け、場所、出来事、それをどう思ったか」の4つの項目を息子に予め聞いてカードに書き出し、それを並べて書き始める方法。
「11月1日」「XX温泉」「入浴した」「楽しかった」という感じです。
一度これで原稿用紙半分は書けたので、次の作文では「出来事、どう思ったか」の2点をさらに詳しく聞いて書き出しました。
「11月1日」「XX温泉」「入浴した」「楽しかった」「初めて瓶コーラの自販機でコーラを買った」「栓抜きが面白かった」
こんな風に出来事とその時の気分を追加します。
私が小学生の頃は、栓抜きがケースの横に備え付けてある冷蔵ケースがありました。瓶のファンタやコーラを買ったらその栓抜きで蓋を開けて、瓶に直接口をつけて飲むのが「大人!」と思っていました(笑)。確か70円で、その場で飲み終えた瓶を返すと10円戻ってくるシステムだったような…。
これは結構上手くいきました。
「出来事、どう思ったか」をさらに1つくらい追加すると、あっという間に原稿用紙1枚は埋まります。
4、5回はこの方法をやっていましたが、その後はまた「書き出さなくても分かるもん!」と怒り出したので、やめてしまいました…。
まとめ
そんなわけで成功したり失敗したりを繰り返しながら、小学校の作文を書いていました。次回もそんな息子の「作文を書こう!番外編・2」をお送りしたいと思います。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。