こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は「ん?そう言われればどう使い分けているんだろう??」という「英語の言葉の違い」をサクッと教えてくれる本「似ている英語」のご紹介です。
「big」と「large」
そう言えばこの2つの単語は「大きい」ことを示すものだけど、使い分けってどうなってるの??
というような単純な疑問を5、6行の文章で教えてくれます。
中学校の教科書でもこんな「似ている英語の使い分け」を明記しているページがあったりしますが。
読んだその時は「ああ、なるほどね」なんて思うんだけど、すぐ忘れちゃう。「語学勉強用」の文章って、よほど語学に感心がないと記憶に残りにくいよね。
でもこの本はまず見開き2ページでおっきな写真。次のページで5行程度の「違い」の説明。その隣のページではコラムや雑学なんかがあって、面白いしあっという間に読んじゃえる本だよ!
インパクトのある雑学が豊富だから、「違い」も頭で整理するんじゃなくて「感覚」で会得できちゃうのがすごいと思うな!
使っている言葉も「分かりやすさ」を重視しています。
では早速「big」と「large」の違いを。
big=「わお!大きい!」と思うもの
他と比べて大きい物=large
big は主観的で large は客観的と考えればいいだろうか。ドーンとある「わお!大きい!」と思うピザは big 、一方、小さなピザと並べてあって客観的に大きいとわかるピザは large というわけだ。
なお large は面積の広さを言い表すのに用いられ、この点が big と異なっている。また、 big は大きさだけではなく、その質が良いことを言い表すことができる。
引用元: 「似ている英語」 おかべたかし・文 やまでたかし・写真
とても簡潔で分かりやすいですよね。下手にうだうだ語源や使い分けシーンを再現されるより、よほどシンプルに頭に入ります。
コラムや雑学も豊富!
息子は雑学大好きなのですが、この本はまさに雑学の宝庫!面白いお話がたくさん載っています。例えば「コーヒーいかが?」で覚える円周率の話。
「May I have a large conteiner of coffee ?」
直訳すれば「コーヒーを大きい器で1杯いかが?」ってことなのですが、これは英語流の「円周率の覚え方」なんです。と説明されてすぐにわかった人はかなり鋭い。
多くの人は、これでどうやって円周率を覚えるのかわからないでしょう。
答えをいうと、May はアルファベット3文字で「3」。I はアルファベット1文字で「1」。have はアルファベット4文字で「4」…を意味しています。
つまりこのフレーズで「3.1415926」を表しているというわけ。
引用元: 「似ている英語」 おかべたかし・文 やまでたかし・写真
へえー。覚えやすい、とは正直思えないけど、面白い話のタネにはなるねー。
「リボグラム」という言葉遊び
リボグラムという単語をこの本で初めて知った私ですが、非常に興味深い話だったのでここでご紹介。
リボグラムとは特定のアルファベットを使わないというルールのもとに文章を作るというもの。
もっとも有名なのは、アメリカの作家アーネスト・ヴィンセント・ライトが書いた『ギャズビー』という小説で、アルファベットでもっとも使用頻度が高いという「e」を、物語を構成する5万にも及ぶ単語に1字たりとも用いていないといいます。
ただ、どれほどスゴいのか、今ひとつわかりにくい。そこで、同じようなことを日本でもやっている人はいないかと探したところ筒井康隆さんの『残像に口紅を』(中央文庫)という小説に出会いました。
これは「リボグラム」のように、特定のことばを使わないのではなく、物語が進行するにつれて「使えることば」がどんどん減っていくという小説です。
主人公は一人の小説家。「あ」ということばが消えたなら、「あ」のつくモノや人が消えるだけでなく、文中に「あ」ということばを使うこともできなくなるのです。
正直、物語が面白いというよりも「よくこんなことに挑戦したな」という驚きのほうが強いのですが、他に類を見ないことだけは保証しますので、気になる方は一度手にとってみてください。
ちなみにこの小説で、いちばん最後に消えた文字は何だと思いますか?
引用元: 「似ている英語」 おかべたかし・文 やまでたかし・写真
読むのが止まらなくなるから基本小説は読まない派なんだけど、なんかこれは気になるなあ。最後に消えた文字ってなんだろう??
まとめ
「grill 」と「roast 」(網で焼くこと、と直火やオーブンで焼くこと)、「a few 」と「a little 」(数が少し、と量が少し)。
「little 」と「small 」(小さくてかわいいもの、と他と比べて小さいもの)など、英語を少しかじり始めると「この使い分けって??」と疑問に思う単語も出てきます。
中学生になった息子もたまにそんな疑問を投げかけては調べるのですが、この本はそんな時にピッタリ。
様々な面白いお話が盛りだくさんな一冊です。英語嫌いな子も、ふと英語に興味を持ってくれるかもしれませんよ。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。