こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は様々な種類があるし、誰かから紹介されでもしない限り、何だか敷居が高すぎて考えが及ばない分野である「療育」についてお話したいと思います。
療育手帳ってなんだろう?
「療育」。発達障害児向けの本やインターネットなどで、この言葉を目にする機会、結構多いと思います。
療育の対象者は、18歳以下の身体・知的・精神障害に対応する子供です。
精神障害には発達障害も含まれるので、発達障害の子どもたちも勿論対象になるのですが、そもそも「発達障害」って、曖昧で、数値化が難しくて、ボーダーラインとか何とか色々あって…。
療育手帳を持っているとか精神障害者保健福祉手帳を持っているとか、そんな「ハッキリとした」状態でない限り、「療育」なんてモノは別の世界のお話…。と思っている方、結構多いかと思います。
ちなみに身体障害をお持ちの方は「身体障害者手帳」。
知的障害をお持ちの方は「療育手帳」。
精神障害をお持ちの方は「精神障害者保健福祉手帳」。
精神障害には統合失調症、うつ病、てんかん、発達障害などが含まれます。
診断されていない「グレーゾーン」でも行ける
自分の子どもが発達障害とは知らなかった頃は、この領域はそれほど熱心に勉強していませんでした。
そのため、知的・身体障害・重度の自閉症をお持ちのお子さんは療育機関へ行けるということは知っていましたが、発達障害がそれに含まれるかどうかということは調べることすらなかったのです。
だからママは勝手に「手帳はある一定の数値が出ないと交付されなくて、療育もその手帳がないと受けられない」んだと思い込んでいたんだね。
そうして発達障害の診断を受けてから2年。
仕事がきっかけで知り合った方が、実は発達障害のお子さんをお持ちで、療育機関を探しているところだというお話をお聞きしました。
行きたい所はあるのだけれど、そこは療育手帳がないと行けなくて…。だから別のところを探している、とのお話でした。
ん…?ちょっと待って?療育って、「手帳がなくても行けるところがあるの」??
はい、そうです。
手帳を取得していなくても(手帳を取得するための基準に満たない子でも、もしかして…?な「グレーゾーン」のお子さんでも)、療育を利用できる場合があるんです。
数年前に比べて療育所は増え続けている
以前は大きな都市部しかそんな場所がなかったようですが、ここ数年になって「発達障害」も認知度が上がり、その需要が高まってきたために「診断名がついていないグレーゾーンの子も受け入れる」という療育所がどんどん出てきたようです。
息子の場合は今から6年ほど前でしたから、その頃は住んでいた地域にそんな場所が2箇所だけしか存在していませんでしたが、今は30か所以上あるようです。
発達障害って、本当に情報が少ないですよね。
情報はちゃんと存在はしているのに、あっちこっちに点在しすぎていて、なかなか一本の線のように引っ張って見れない。
それに他の障害と違って「歪んだ」認知度しかないし、自治体によって手続きも受けれるサービスもバッラバラ。一貫した情報がないのが現状です。
ただでさえ怒涛の毎日。情報を集めたり行動を起こしたりするのって、相当気力と体力に余地がないとできません。
ですからここでもう一度。「療育手帳や精神障害者福祉手帳がなくても、受けられる療育はあります」よ。
療育の種類
さて、そんな療育所。そこで受けられる療育内容は施設によって様々です。
一般的に知られているのは、応用行動分析、構造化による「問題行動をコントロールする力を育てる」行動療法プログラム、言語療法、運動療法、音楽療法など。
また、上記のように積極的なプログラムを組まないまでも、発達障害児同士を集団にして、コミュニケーションや社会性を培うことを目的とした放課後児童クラブのようなものまで多種多様にあります。
まとめ
手続きは必要ですが、基本的に国や自治体から利用料の9割の給付を受けることができるので、療育機関に行かせてみたいんだけど…という方は、気力のあるとき(笑)、地域の発達支援センターや児童相談所、役所の福祉課へ一度出向いてみるといいですよ。
自治体によっては独自の助成金があったり、病院で医療行為として療育を受ける場合は無料だったりということもあるので、まずはお住いの地域の情報を集めてみるといいですね。
療育のお話、また続きます。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。