発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【「療育」を受けてみよう・2】 受給者証って何だろう?

顔を抱えてる男の子とはてなマーク

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は療育に必要な書類を確認する、というお話。

役所というのは様々な提出書類があります。民間の療育所はあまりこういった書類は必要ありませんが、認可を受けた施設や病院での療育の場合は費用を助成してもらえるので、そのために必要なんですね。

 

「発達障害」の場合、知的障害と違い、自治体のできること、対応、考え方、必要な書類は相当な開きがあります。必要書類も、息子の住んでいる地域ではまず「役所に出向いて相談しないと」出ない仕組みだったんですね。今回はそんなある日のお話。

 

● 「受給者証」って何だろう?

 

 

受給者証には2種類ある

 

療育に行かせてみたい!そう思ったら、まずは市区町村役所に電話してみましょう。

なぜなら、費用を助成してもらえる療育所を利用するにあたっては「受給者証」という書類を交付してもらわないといけないからです。

 

この「受給者証」は2種類あります。

 

うさぎのアイコン





「通所受給者証」と「入所受給者証」と2つあるんだよ。

 

 

この2つは交付される窓口も違います。前者は市区町村窓口、後者は児童相談所です。

習い事と同じように自宅から時々通う「通所支援型」には「通所受給者証」、療育機関にステイしながら療育をする「入所支援型」には「入所受給者証」が必要です。

 

入所受給者証と通所受給者証の違い

 

入所型は機能訓練やコミュニケーション訓練だけでなく、排泄や食事、お風呂などといった生活スキル全般を療育してくれます。

どちらかと言うと「生活スキル」に重点をおいている感じがしますね。施設に一定期間ステイしながら訓練するので、日常の生活全般に手助けが必要な子たちが主な支援対象です。

 

対して通所型は週に1、2日通って訓練を受けるタイプや、放課後に児童クラブ感覚で利用できる放課後デイサービスも含まれます。

 

こちらは通う施設によって「運動療法」「言語療法」など専門の訓練をするところや、集団の中でソーシャルスキルを学ぶところなど、目的も様々。

 

息子は生活スキルに困難アリアリなのですが(社会性は中学1年にして8歳程度です)、「障害があってどうしてもできない」のではなく、旅行に今から行く!など「自分にとって重要な時に限りササッと出来る」タイプなので、「通所支援型」をチョイス。

なので窓口は市区町村役所です。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





「やろうと思えばできるんだから、それってただ怠惰なだけじゃん」って評価をよくされるんだけど、違うんだよ。スイッチが入らないと出来ないのは、「発達障害の特性」ゆえなんだ。定型発達児の「怠惰」と「発達障害の特性」。ものすごく似てるんだけど、行動を起こさせるスタートスイッチが全然違うんだよ。ここは親にさえ理解してもらえないことがとっても多い、僕たちの難しい問題なんだ。

 

とにかく電話してみよう

 

どちらに的を絞るか決めたら、まずは受給者証の交付にどんな書類が必要かを役所または児童相談所に電話して聞くことにします。

 

息子の場合は通所受給者証が必要なので、役所に電話しました。

役所によって「福祉課」とか「障害福祉課」とか窓口の名前が違うので、分からなければ総合受付に電話して「発達障害児の通所受給者証を交付する窓口」の名称を聞いて、電話を回してもらうといいですね。

 

もちろんインターネットで自治体のサイトを検索してもいいかと思います。

が、身体障害や精神障害などの分野は探しやすくても、地方の自治体の場合「発達障害系」情報は探しにくく、ネット上では何だかよく分からない場合があったりします。

そんな場合は30分以上ホームページ内を探しまくるよりも、電話で直接聞く方が早いですね。

 

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大きな都市部や福祉に力を入れている地域はホームページも見やすく、探しやすいことが多いよ。ただ多くの地域は本当に必要な情報に辿り着くのに時間がかかるから、電話でぱぱっと聞いた方がストレスも少ないよ。

 

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もし電話対応がイマイチだったら、時間を変えてかけ直してみましょう。対応する人によって教えてくれる情報が違ったりする(!!)こともあるので…。

 

必要書類は自治体によって違う

 

さて、そうこうして聞いた必要書類。この必要書類は自治体によって様々です。

息子の場合は通院している病院の診断書が必要でした。

 

足を運ぶ前にこうして一度電話をして、必要な書類が何なのかを把握することで、そもそも我が子はその自治体で療育を利用できるのかどうかが判断できます。

病院で正式な診断名を受けていない場合は診断書が出ないので、私の地域では通所受者証が交付されない、ということがこの電話で分かりました。

 

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また、医師の診断書はすぐに頂けないこともあります。

すぐにでも手続きしたい場合は、電話をして1日でも早く必要書類を揃えておいた方がいいですよね。

ちなみに息子の主治医は常駐のお医者さんではないので、診断書を頂くのに1ヶ月半かかりました。

 

こうしてある程度書類を用意したら、役所に出向きます。

役所から渡されて記載しなければならない書類もあるので、2回程度は行く必要があるかもしれません。

 

出直すことも時には必要?

 

ここでちょっとしたポイントが。役所で「この人は何だかな…」と思う人に当たったら、再度出直すといいですよ、ということ。

 

窓口に行ってあなたとお話するその日の担当者が、その課の仕事に手慣れていて話しやすそう人なら問題ないです。

ですが人事異動で新しく配属された人だったり、新人だったり、そもそも「は?発達障害?それってただの育児失敗でしょ?」という主観の持ち主(割といますよ、この手の人種。)だったりすることもあります。

 

そうなるともう大変。

要領は得ないし、受給資格証の審査が通るものも数ヶ月かかったりして…。

もちろんそんなことあってはならないのですが…あるんですよ、実際は。周りでもよく聞く話です…。

 

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何ですと…?!

 

実は私も1度目は横柄な人に当たりました。「え、でも食事とかできるんですよね?集団生活で迷惑なだけで、とりあえず生きていくには問題ないって感じですよね?」なんて非常に否定的な態度でした。

話は逸れまくりだし、発達障害とうつ病と知的障害がごっちゃになってるし、そもそも「集団生活で迷惑」とか福祉課に在籍してるのにそういった発言はどうかと思うし、何かこの人じゃダメだな。と思って、出直すことにしました。

 

今度はビシッ!と黒のスーツで出向きました。「見た目」に気合を入れたんですね。

人は見た目じゃない…と思いたいところですが、「見た目」は威力が全然違います。

向こうも襟を正してそれ相応の人を窓口に出してきたりしますね。

 

会社と同じですよね。身なりのぼさぼさなオバちゃんにはアルバイトの子を対応させてあしらうけど、シワのないスーツでお越しのお客様にそんなことはしません。

重要な会議に出席時と同様、癇癪疲れでげんなりした顔にマスカラつけて、勝負に挑みました。(…って何の勝負??)

 

まとめ

 

役所の職員の手持ち情報や対応する態度には、その課にお勤めなのに誠に残念ですがバラつきがあります。特に地方はなおさら。

今回はダメだな、と思ったら気合を入れた服で後日改めて!

 

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ママだってやるときはやりますよ!ね?

 

ちなみに病院に通っていなくて診断名もない、自己判断のグレーゾーンの子でも行ける療育所があるかどうか、というような情報を教えてくれたりする職員さんもいらっしゃったりします。

 

通所受給者証の出ない、グレーゾーンのお子さんでも見る、という療育所の中には、ホームページも開設していない小規模なところも結構あります。そんなところの情報はなかなか見つけられないので、相談して探し出せることもあるかもしれません。

助成が出ない場合は高額なこともありますが、良心的な価格の療育所もあったりします。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





僕の友達は病院に行ってないけど、明らかにおなじ部類。月3回の受給者証不要な療育に行ってるよ。サポートに福祉関係の大学生が数人いるから安いんだって。でも気分転換になって楽しいって言ってた。「専門的な療育」に囚われずに「楽しく小さな何かを取得する」っていう考え方も素敵だよね。

 

本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。

 

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