こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今回は、国際線の飛行機に乗り込みますよ!
がっかりブレイク・タイム
さて、かんしゃくを起こした後の、1時間にも渡る息子の不機嫌な空気…。
旅行中は学習タブレットを5ミッション勉強したら、特別にゲームを最大時間の60分できることにしていたので、息子は淡々とミッションをこなしていました。
これ以上イライラされるとこっちが爆発しそうなので、学習のミッションも息子が得意な分野や問題数の少ないものを選択。
60分のゲームしたさに問題を解いているうちに、息子は少しずつ気持ちが落ち着いてきたようでした。
あーあ。免税店見たり、滑走路を眺めながらの優雅なコーヒーブレイクをしたかったのにな…。
代わりに買ったペットボトルの水で、がっかりなブレイクです…。
使い分けが難しくて挨拶ができない
そうこうするうちに搭乗時間となり、私達はいよいよ飛行機に乗り込むことになりました。人の流れにのって、搭乗券の番号を確認しながら進みます。
外国人の客室乗務員の「Hello」の言葉に、無表情なまま突き進む息子。
緊張してるからなんだろうけど、微笑まなくても、せめて会釈とかできないの?
なんて、無理な希望を抱く私…。
言葉を交わせなくても、笑顔とジェスチャーさえあればコミニュケーションは何とかなる!
自閉症スペクトラムの非スムーズなコミニュケーション能力を補うために、息子に毎回話してきかせていた言葉。
いつか、できるようになってくれたらいいな…。
現在中学3年生。会釈くらいはできるようになったよ。挨拶は難しいかな…。
場面に合わせて「こんにちはあ~(超明るく印象を良くする感じに)」とか「こんにちは(とても礼儀正しく、問題のなさそうな子に見せる感じに)」「こんにちは(通りすがりで無難な感じに)」とか使い分けを考えているうちに、挨拶するタイミングを逃してしまうというか…。
挨拶ひとつでも、結構ぐるぐる考えちゃうんだよね…。
成長が垣間見えたフライト時間
ところで、この飛行機は私も初めて利用する航空会社。
事前にネットで情報収集をしていて、USB電源が使える、機内食は割といい、などは知っていたのですが。
古い機体に当たることもあるわけで、肝心の電源が取れない!席に付いているモニターゲームが全然できない!となることも一応想定していたので、あまり過度な期待をせずに搭乗しました。
が。これが大当たり。
最新の機体だったらしく、座席も余裕のあるつくり。モニターゲームも色々あり、電源もとれます。
普段ゲームを20分と制限されている息子は、これで瞬時に笑顔!
「ママ、このモニターにあるゲームやっていいの?」
「目が酷使されるから、1時間経ったら休むって約束だよ?」
「うん!!!わあー、すごい!パパ、これどうやるの?これは?」
高額な海外旅行…。好奇心の瞳をきらきらさせて喜ぶのは、空港到着時でも飛行機搭乗時でもなく、モニターのゲーム…。
分かってはいたんだけどさあ。ホントがっくり…だよねえ。
とまあ、長時間フライトでの機内の過ごし方を一番心配していましたが、全然問題ありませんでした。
機内食も、食べられないものが多いことを想定してドライマンゴーやチョコレート、パンなどを持ち込みましたが、全く手をつけませんでしたね。
子連れ海外旅行の口コミで、暇になった時のためのおやつを持参すべし!という記事をいくつか読んで用意しておいたのですが。
小学生にもなると給食である程度鍛えられるからか(?)、機内食は文句も言わず食べていました。
あまり好みではない食事の時は、私達のパンを食べて(大体どの食事にもパンが1つ付いてきました。)、ジュースをもらって終わっていましたね。
こんな風に食事に対して臨機応変になった息子を見て、ある意味彼の成長(?)を垣間見ることのできたフライトとなりました。
乗り換え後は残念ながら古い機体になってしまい(しかも乗り換え後のフライト時間の方が長い…。)、モニターゲームの種類も3つくらいしかなかったので、さすがに飽きたらしく、ここでノートパソコンに用意していたオフラインゲームを少しやっていました。
南国でも寒さ対策は万全に
それから、長時間フライトと夜明け前の起床だったため、お昼寝もしましたね。
フライトが長いと、じっと座っている時間が長いせいか、寝ている時も寒さを感じやすくなります。
私は極度な冷え性なので、南の島に行くというのに、綿入りのアウターやホッカイロなどを持っていきました。高度が上がると、機内は冷えますから。
息子にも同じように綿入りアウターを持たせていたので、それを着せてホッカイロを背中に貼ってあげてお昼寝をさせました。そのため快適なお昼寝だったようです。
行く先が南国だと、薄手の恰好をしている人もよく見かけますが、大体そんな方は途中からガクガク震えていたりします。
せっかくの旅行、風邪を引いて台無しにしないように注意したいですね。
ちなみにユニクロのライドダウンは、片手に収まるくらい小さく収納できるのでおすすめですよ。
そして日本が世界に誇る商品ホッカイロ。私はフライト時はいつも背中と両太ももの3箇所に貼っています。非常に快適です。
ホッカイロ自体は薄くてかさばらないので、特におすすめです。
せっかくお金払って行くんですものね。元気に楽しみたいです。
親の思う「本番」。息子の思う「本番」。
そんなわけで最大の心配であった長時間フライトは、搭乗まではかんしゃくが飛び出ていましたが、その後はすんなり行けました。
乗り継ぎ空港で、またしても搭乗時間まで2時間もあるのに、「早く早く!」かんしゃくを起こしてはいましたが…。
何とかなるものですね。
普段はどうにもならん!と思っていた息子ですが、ここぞ、という時にはちゃんとできるものなんだな、と思いました。
海外の空港でひっくり返ったり、奇声をあげたり(「早く!」は除く…。)、いなくなったりはしませんでしたからね。
さすがに海外ではわきまえた行動をとれるんだな、と感心しました。
感心度数、低っ!!
運動会でも持久走記録会でも、かんしゃくを起こしたりいなくなったりしていたけれど、あれは「ここぞ」じゃなかったのね。
キミにとっての本番って、もっとずっと重大(ここでいなくなったら日本に帰れなくなる、とか)じゃないと「本番」にならないってことなのね。
まあ、ある意味それが真実なのかもなー、なんて考えさせられました。
運動会も参観日も、人生の中での重大性はそれほど高くないですものね。
見ている親にとってその行動は重大でも、息子の中では「意味のない」行事なのかもしれません。
まあねー。出国審査を一人で乗り切る、搭乗時間に間に合うように搭乗ゲートで待機、の方が確かに「ここぞ」ではあるな…。
そんな小さな、そして私の中での大切な「発見」がまたひとつ、増えました。
まとめ
この旅行後の参観日が、以前みたいにハラハラせずに見ることができるようになったのは、言うまでもありません。
だって、参観日は「ここぞ」じゃないんだもの…。
次回は南の島に到着!天国の島でのかんしゃくです。
えっ、また起こすのっ?!
ふっふっふっ。僕を甘く見てはいけないよ~。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。