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こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今回は「お題」に挑戦!「#今年、学びたいこと」。
私の今年学びたいことは「品格をあげる技術」です。
様々な角度から見られる「品格」
「女の品格」「ハケンの品格」など、「品格」という言葉で注目を集めた本がありましたね。良家育ちではない私も憧れる「品格」という言葉。
しかし、実際に「あの人の品格を目標にしたい」と思うロールモデルは私の周りには存在せず、憧れはあるものの何だか「品格について学ぶ」ことは今まで敷居の高い目標となっていました。
本を読んでみても「できそうで意外になかなかできない」ことが多いです。
例えば「正しい日本語の使い方」。
ファミレスでよく聞く「こちら和食膳となります」。
和食膳は目の前で変身!するわけではないので(笑)、正しくは「和食膳でございます」となります。
「Aセットでよろしかったでしょうか?」もよく聞きますが、注文しているのは「過去」ではなく「今」なので「Aセットでよろしいですか?」が正解。
間違いだらけの日本語は多分私もよく使っています…。
間違えたままこの年齢まできてしまったので、そうそう瞬時に「間違いに気付く」ことはできないですよね。
自宅への帰り道で「…そういえばあの時○○って私、言ったような…」と、随分時間が経ってから思い出すこともよくあります…。
身近にいたロールモデル
ロールモデルがいると曖昧だった目標や「実際にどうすればよいか」が具体性を増すので、その目標に向かって行動を起こしやすくなります。
しかしそんな人なかなか…。
そう思っていたのですが、ふと思い出した人がいました。
僕のパパだよ!
出会った頃、彼は背がとても高いのに猫背ではなく、食事の際も背筋がピンとのびていた人でした。そして食事の仕方も綺麗でしたね。
一緒に食事を楽しんだことのある男性は大概食事の仕方が適当な人が多く、若かった私は「男の人ってこんなものかな」と気にしていませんでしたが、彼の食事風景は「へえ…」と感心するほど丁寧でした。
特に美しいテーブルマナーということではないです。
ただ、目の前のお膳に丁寧に向き合って食事を楽しむ。そんな姿勢が垣間見られました。
また言葉遣いも丁寧な人でした。
美しい日本語を話すとか、育ちの良さが会話に表れていたといったことではありません。私も彼も庶民育ちですから(笑)。
しかし彼は付き合って慣れてきた頃によく男性が相手の女性に使う「お前」は絶対に口にしませんでした。
それは会社の後輩に対しても、甥っ子など子供に対してもそうでした。
「お前」の言葉は本来「御前(おんまえ)」という神仏や高貴な人に対しての高い敬意を表した言葉だったようです。
今では敬意を表すどころか、「ちょっと下」的な見方をされる言葉でもありますよね。
私は彼氏になった人から「お前」と呼ばれると、なんだか「この人の彼女」という特別感が感じられる気がして以前は結構嬉しかったのですが。
彼は「どんな由来があろうとも、相手を見下したような表現に聞こえるから嫌なんだ」と言って、私にも後輩にも子供にさえも「キミ」という呼称を用いていました。
言葉遣いは人格を変える
そんな主人なので、息子が「○○だろ」なんて言うとすかさず「○○だよね。」と言い直しをさせます。
息子も言葉遣いは気を付けるようにしているようで、お友達と「○○じゃん!○○じゃね?」と外では言っているものの、家庭内や習い事などではそういった言葉を控えています。
思考に気をつけなさい、それはいつか言葉になるから。言葉に気をつけなさい、それはいつか行動になるから。行動に気をつけなさい、それはいつか習慣になるから。習慣に気をつけなさい、それはいつか性格になるから。性格に気をつけなさい、それはいつか運命になるから。
ノーベル平和賞を受賞したマザーテレサの有名な言葉ですね。
確かに口から発せられた言葉は「その人となり」を表します。優しそうな人、心が荒んでいるのかな…と思われる人。横柄な人、誠実そうな人、一生懸命さが滲み出ている人。
じっくり話してみれば違っていることも勿論ありますが、その人の言葉遣いは「服装」のようなもの。
他人から「こう見られたい」という願望の表れでもあり、自分の今の思考を表現しているものでもあるのです。
どうしても勘違いされやすく、迷惑で疎ましいと思われがちな発達障害児。
それでも優しさと誠実さを含んだ言葉の使い方や、ブランド品ではないけれどきちんと洗濯されている服を着る、ありがとうとごめんなさいをきちんと言える、普段はぐにゃぐにゃ姿勢が悪いけれど挨拶をするときだけは背筋を伸ばす、など。
息子でもできる範囲の「品格を保つこと」は大きくなってからあなた自身を守ってくれる盾にもなるんだよ。そう息子には伝えてあります。
私も怒っている時ははつい言葉が荒くなってしまったりするのですが、息子に「マジか?って言った!本当?でしょ!」と言い直しをさせられます…。
まとめ
言葉遣いに始まり、人と接するときの姿勢、つい毎日の息子の癇癪に青筋立てている顔を笑顔に変える…。
そんな当たり前のようでなかなか保つことの難しい日常の品格をあげること。
それは私自身のためでもありますが、息子に見せる後ろ姿に常に注意を払う、という親の義務でもあるのではないか、と思うのです。
今年は姿勢や言葉の選び方など、品格をあげる方法を色々勉強していきたいな。そう思っています。
最後までお読みいただいてありがとうございました。
by Udemy