こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日は「正しいお箸の持ち方」。これって発達障害児でも絶対習得しなくちゃいけない?という問題。
しつけが厳しかった子ども時代
私は食事に関して非常に厳しい家庭で育ちました。
父母とも子供の頃はあまり裕福ではなかったそうなので、「食べられること」への感謝の気持ちを育てたい、と思っていたのでしょうね。
引き寄せ箸、迷い箸など箸のマナーは当たり前。食事中は必ず正座、少しでもしびれて足を崩すと即座に怒られます。
テレビを消して、食べている間は余計な話をしてはいけませんでした。
祖父母と同居だったので洋食系は滅多に出ず、肉料理もほとんどお目にかかれなかった我が家。子供にとって煮物やお浸しだけの食事はなかなか箸が進みません。
そこで席を立ち、ふりかけでも出そうとするものなら「出されたもので食べられないなら、食べなくていいっ!」と叩かれ、ご飯を抜かされて泣いていました。
女の子ですが、結構叩かれていましたね。
子供の頃はどの家庭もこんなものだと思っていたのですが、大人になって自分の家は相当厳しかったのだと知りました。
「エジソンのお箸」で練習
さて、そんな家庭で育ったので「箸を正しく持たせる」指導をするのは、ごく当たり前のことだと思っていました。
なので息子が箸を持つ時期になると、早速「エジソンのお箸」を使用させました。
口で教えるよりも簡単そうだったからです。
お箸を上手く持てない子は発達がゆっくりなタイプが多い
さて、時間は流れて小学生。
お箸を練習していた頃は発達障害だなんて思ってもみなかったので、周りと細かく比べることもなかったから気付かなかったのですが。小学校にあがっても、箸の正しい使い方ができない子を結構見かけます。
自分が正しく持てていると違った持ち方をしている子が何となく目につくようで、息子の口から「XXちゃんはね、箸、こう持つの。掴みにくくないのかなあ」
「XXくんはスプーンみたいに持つんだよ。XXくんもなんだ」
普段学校のことはほとんど口にしない子なのですが、持ち方が違うと不思議でたまらないらしく(それでも上手く食べられているのが)、こうして話題に上ります。
そう言われて見ていると、お箸を上手く持てないお子さんの多くは「ゆっくりした成長」をしているんですね。
発達障害児は手先の不器用な子が多いので、それもあるのかなーなんて思います。
ちょっとやそっとの練習では、マスターできなかったのかもしれませんね。
箸が持てないと鉛筆の持ち方も難しい
私は箸が正しく持てなくても、イマドキは別段困ることはないと思っていました。
現代食はスプーンやフォークが登場する回数が多いし、学生時代に「ウチは箸というものが存在しなかった」という友達も数人いたので、まあ、そうかもしれないなー、今は必須項目ってわけではないかもなー、なんて考えていたものでした。
しかしある日、授業参観で見ていてふと気付いたことがありました。
息子が「箸の持ち方が違う」と言っていた子は鉛筆の持ち方も違っていたんですね。
その時は4年生だったけど、握り持ちの子も数人いたよ。握り持ちだと画数の多い漢字は相当書きにくいみたい。途中で書くのをやめちゃったりするんだ。
鉛筆の持ち方が上手くいかないと、筆圧も乱れがち。
強すぎて数文字も書かないうちに疲れてしまったり、弱すぎて「あ」なのか「お」なのか分からなくなったり。
まあ息子くんはノートさえとらないから、ヒトのことなんて言えないけどねー
考えてみれば、鉛筆は箸を一本抜いた持ち方ですからね。箸の持ち方が難しければ、鉛筆も同じように難しいのかもしれません。
小学校に入学すると学校から正しい鉛筆を持つ補助文具を配られたりする所も多いかと思いますが、箸を正しく持てていれば、補助ツールにそれほどお世話にならずとも身に付くようです。
正しい鉛筆の持ち方は、必要以上の力を使わずに字を書けるテクニックでもあります。
よりラクに。より頭を使わずに。
それは癇癪を減らす小さな努力かもしれません。
まとめ
箸と鉛筆の持ち方は一度変なクセがついてしまうとなかなか直せないのだそうです。
食器や身体をあちこち動かしながら食べずとも済む、正しい箸の持ち方。
要らぬ力を使って「書くこと」だけで疲れてしまい、考える気力を奪われてしまうことのない、正しい鉛筆の持ち方。
もしもママに余力があれば。
正しい箸の持ち方を根気よく指導することは、大きくなったときの癇癪の芽のひとつを早期に摘む作業になるかもしれません。
これから箸の練習時期だけど、どうしようかな…。そう悩んでいる方の参考になったらと思い、記事にしてみました。
マスターさせるのは時間と根気が必要ですが、それなりの成果が期待できそうな分野になりそうですよ。
本日も最後までお読みいただいてありがとうございました。