発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【小学生の集団登校・4】 やめた集団登校を再開する

水色背景に外国の学校

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

小学校1年生から4年半、集団登校をやめて毎日車で送り迎えをされていた息子。高学年に突入してから、集団登校にまた参加するようになりました。

 

● 小学校が終わってみると、集団登校なんてどーでもよかったかな、というのが本音。しかし「高学年オーラ」を発揮して「自信」につなげることで「心の成長が促される」という効果はありました。

 

 

高学年、という意識の中で

 

小学校1年生の途中から集団登校をやめ、車で送り迎えをされていた息子ですが。5年生になり、高学年の仲間入りとなってから、ひとつの希望が出てきました。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





集団登校の班長になりたいなあ。

 

自閉症スペクトラム児には、息子のようにエベレスト並みの高いプライドを持つ子が一定数います。

 

息子が在籍していた情緒支援学級の高学年の子供たちには、集団登校で登校して班長もこなしている子がいました。下級生だった息子にとって、班長のネームプレートはとても輝いて見えていたのでしょう。

班長になりたい旨を遠回しに話してきたため、私は提案をしてみました。

 

考える女性のアイコン





今まで集団登校をしてこなかったのに、いきなり班長にはなれないよねえ?今5年生だから、これから徐々に参加するようになって、毎日登校する日が続くようになったら、なれるんじゃない?

 

今から(5年生半ばだったので)半年間もそのために集団登校に参加するのか…。

親の車でのドア to ドアにすっかりお気楽な登下校時間を過ごしていた息子にとって、30分早く起きて、なおかつ非常に苦手な「集団行動」を「毎日続ける」ことは苦行の何物でもありません。

 

しかし私の提案に不満はあるものの、頭の中ではそれが正論だということも彼には十分理解できているようでした。

 

しばらく考えていた彼は、その10日後にいきなり「行ってみる」と言い出したのでした。

 

虹に向かって拳を突き上げる女の子

よし、やってみるぞ!

 

集団登校・再開

 

その話を夫に話したところ、朝一緒に玄関を出て、集団登校で集合する場所の途中まで歩いていってくれる、ということになりました。

そうすると夫は20分以上早く出勤するようになりますが、4年半も停滞していた「成長の芽」が突然見えてきたようで、息子の決意がとても嬉しかったみたいです。

 

私は毎日一緒に歩く二人の姿を窓からそっと見ていたのですが、何かを談笑しながら親子で歩き、道の途中でわかれていました。(高学年になっていたので、きっと人が集まる集合場所まで親と一緒、というのは恥ずかしかったのでしょう)

 

息子は何度も振り返っては手を振り、夫も両手を振って答えていました。

息子が道を曲がって完全にその姿が見えなくなるまでしっかりと見届けてから、夫はもと来た道を戻り、社用車で出勤する、という毎日を送り始めたのでした。

 

ラベンダー畑の親子

あんなに小さかったのになあ。ランドセルを背負って、こうして背中を向けて走っていけるようになったんだね、キミは。

 

こうして4年半続けた車での送り迎えは終わりを告げ、5年生後半からは集団登校で登校するようになっていきました。

 

「自信」が成長を促した

 

高学年になっていたので、下校時は「集団で帰る」という縛りはなく(息子の小学校は、2年生までは集団下校となっていました)、友達と連れ立って帰ってきたり、一人で黙々と歩いてきたりしていました。

 

習い事のある日だけは時間割的に間に合わないので車でお迎えに行っていましたが、毎日送り迎えをしていた頃と違って、格段にラクになりました。息子自身も急に顔つきが大人っぽくなりましたね。

 

その後最高学年になってからは班長ではなくサブリーダーという役職?になりましたが、その頃には朝主人と一緒ではなく、一人で玄関を出ていくようになりました。

 

高学年になり、周囲からの悪戯にそれなりに対応できる自信がついたからこそできた決意なのかもしれません。

 

うさぎのアイコン





高学年、ってだけでちょっと違うよね。やっぱり5、6年生になると身体つきも大きくなるから、同じ高学年同士は(残念ながら)まだあるけど、「全学年」から揶揄されることは少なくなってくるよ。

 

また、息子はちょっとだけ武道を習っているのですが、あまりやっている子が少ない武道なので「息子くんはXXXを習っている」ということが少し周知されてきたことも大きいかもしれません。

 

別にその技を使ってケンカしたことはないのですが、「やっている」というだけで「コイツはちょっとやそっとではやられなさそう…」というイメージがついていたように思います。(ケンカのための武道ではありませんよ!)

ハッタリも護身のひとつ!なんですね(笑)。

 

武道の道着を着た人の背中

発達障害児は苛められやすいだろうと思い、護身のために習わせた武道でしたが、今でも続けている習い事はこれひとつ、というくらい彼は武道をやっていることに誇りを持っているようです。例え小さくても「誇り」を持つことは、子どもにとっても自分の背中を正す意義があるように思えます。武道をするときの顔は別人ですね。

 

まとめ

 

4年半も送り迎えをしていると、もう今さら集団登校なんてどうでもいいような気がしていましたが、息子が集団登校を再開した一番のメリットは「高学年という自覚と自信」がついたことだったかな、と思います。

 

再開してもそれなりにまた問題が勃発したりしていたのですが(笑)、まあそれも含めて成長を促されたような気がします。

親子共々、謝罪や「もっと別の解決方法があったのでは?」という議論を繰り返しながらでなければ、やっぱり階段は登れないんだよなあ…。なんてため息をつきながら奮闘していました。

現在は中学生。近いので一人で歩いて登下校しています。

 

中学生になっても親の送り迎えで登下校する子は意外に多いです。定型発達の子でも、「整列して行進はできるけど自由に一人で歩くことができない」という子が今はいるようですね。

集団登校ができないより、そっちの方がむしろ問題は深刻だよなあ…と思ってみています。

 

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子育ては本当に悩みが尽きませんよね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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