こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
発達障害。簡単に「ひとこと」でくくられてしまう障害名ですが、実は様々な区分と症状があります。
そこで「発達障害・基本のき」シリーズで、この「発達障害」を簡潔に分かりやすく、皆様にお伝えしていきたいと思います。
今回は「発達障害の種類」について。
発達障害の「本当の名前」
このブログでは一般的に認知度の高い「発達障害」という言葉を使っていますが、実はこの名前は正式名称ではありません。
疾患名としての正式名称は「神経発達症群」または「神経発達障害群」。
今多くの人が知っているのはこの「神経発達障害群」の一部の疾患である「知的障害」「ADHD(注意欠陥多動性障害)」「自閉症」の3つではないでしょうか。
神経発達障害群には大きく分けて6つの区分があります。
今回はその発達障害の種類である6つの区分の障害名を簡潔にお伝えします。
なお、このシリーズは日本の精神医学・心理カウンセリング現場で診断基準として使われている米国精神医学会の「DSM-5」に準じています。
発達障害の種類・6つの障害名
それでは6つある障害名の正式名称をお伝えします。
1つめは「知的能力障害」だよ。
以前は「精神遅延」という名前で呼ばれていた疾患です。
重症度は「軽度」「中等度」「重度」「最重度」の4つの区分があります。
2つめは「コミュニケーション症群」です。
この中にも更に区分があり、「言語症」「語音症」「小児期発症流暢症」「社会的(語用論的)コミュニケーション症」の4つがあります。
「小児期発症流暢症」は一般的には「吃音(きつおん)」という名前で知られています。
3つめは「自閉スペクトラム症」。僕がそうだよ!
ひと昔前の「自閉症」のイメージは「レベル3」という重症度水準です。
自閉スペクトラム症には「レベル1」「レベル2」「レベル3」という3つの重症度があります。
4つめは「注意欠陥多動症」。息子くんはこれも併発しているよ!
ADHDの通称で、これが最近では一番知られている発達障害ではないでしょうか。
5つめは「神経発達運動症群」。
これには3つの区分があり「発達性協調運動症」「常同運動症」「チック症群」があります。
息子はチック症を過去2回発症したことがあります。
6つめは「限局性学習症」。
「学習障害」という名前がよく知られています。「読字」「書字」「算数」の3つの障害があります。
息子は軽度の書字困難も併発しています。
まとめ
いかがでしたか?単純に「発達障害」といっても、実に色々なカテゴリーが存在します。発達障害の種類は結構多いですよね。
発達障害は今後100年経っても完全解明しないだろう、と言われているほど非常に複雑で、経験の浅い専門医は誤診することも多い、とても難解な障害となっています。
今では広く知られるようになった「発達障害」という名前。
しかし障害名が独り歩きしていて、学校の教師の方も「適当な」「昔の」知識しかないことが多いです。
正しい知識を知っていただくことで、息子をはじめとする発達障害の子供たちに、短時間でもいいから温かい眼差しを向けてもらえたらいいな。そう思ってこのシリーズを始めてみました。
また機会がありましたら、是非当ブログへお立ち寄りくださいね。「発達障害・基本のき」シリーズは時々更新していきたいと思います。
今回は発達障害の種類である6つの疾患名をお伝えしました。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。