こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
小学校低学年までは痩せた子供だった息子。発達障害特有の激しい感情を緩やかにコントロールしたり集中力を維持したりするお薬の副作用で、みるみる太っていきました。
今回はそんな体型を中学生になって気にし始めた息子がダイエットに挑戦します。
薬の副作用・食欲不振
息子は自分でもコントロール不能な自傷・癇癪・多動状態を安定させて穏やかに学校生活が送れるように、病院から処方された薬を服用しています。
発達障害児の服薬に関しては賛否両論様々な意見がありますが(その9割は反対意見でしょう)、息子の自傷行為が悪化した時点で「息子のココロを守る」ことを最優先に考え、服薬をさせることにして今に至っています。
そんな息子の服用している薬にはいくつかの副作用があって。以前使用していたコンサータの時期は、もともと細めだった息子はどんどん痩せていきました。
コンサータの副作用「食欲不振」が顕著に現れた結果でした。
薬の副作用・今度は体重増加
その後コンサータで自傷行為がエスカレートし、薬を変更。今服用している薬で、前とは逆に太り始めました。
息子の服用しているお薬は比較的新しい種類なので、どうして体重が増加する副作用が現れるのか、原因がまだ未解明なようですが…。
親として息子を見ていると、どうも「糖分や脂質を体内に溜め込んでいる」あるいは「糖分や脂質がうまく代謝できていない」ように感じます。
食事が増えたわけでもカロリー過多なおやつを大量に摂取しているわけでもないのに(食事が変わったわけではないのに)、何故か少しずつ体重が増加していくのです。
うえーん。なんでー??
特段「太り過ぎ!」という見た目ではないのですか、「ちょっとぽっちゃり系」。
身体が重いと感じるようで、どうにもダラダラ動く、のそのそ歩く、姿勢が維持できずぐにゃぐにゃする、という発達障害児によく見られる動きが顕著になりました。
家庭では椅子には食事以外座らず、床でごろごろしながら宿題をしている始末です…。(椅子に座っていることが「非常に疲れる」のだそうです。)
塾は「集団生活」のひとつ
学校から呼び出されたり、電話があったり、書面で注意書きをもらったり…。
息子は支援級に在籍しているものの、やはり今でも色々あります。
他の支援級の子はほぼ親が呼ばれることがないので、息子はやはり「支援級特待生」なのでしょう(笑)。
…いや、笑えませんが、ホントに…。
そんな息子。学校生活は楽しいこともあるけど、やはり「すごく頑張っているから疲れる」のだそうです。
来年は高校受験の中学生。周りは支援級の子でさえ塾や家庭教師をつけています。部活動に打ち込んでいる子でも塾は必ず通っている、という中学校ですが…。
息子は頑なに塾を拒みます。理由は「学校以外でも頑張らなければならない集団生活(個別指導も対他人なので集団生活に換算しているようです)を送りたくない」のだそう。
集団活動なんて、学校だけでたくさんだよ…。僕なりに色々周りに気を使ったり、多動のないように気を付けて緊張のしっぱなしだから、これ以上はやりたくないんだ。
僕は頑張っているつもりなんだけど
先生や周りの子が見ると、学校生活を「頑張ってる感」はほぼ無く、癇癪を起こしたり、プイッ!となってパーティションで囲われている中に入って授業に出席しなかったり、失言を繰り返したり…。
それでも息子自身は「僕は一生懸命頑張っているんだ」そうです。
全ての授業に出て、提出物も忘れずに出し、先生に聞かれたことだけ答え、規律を守って多動を抑え、普通クラスの子達の迷惑にならないようにひっそりと座っている。
支援クラスの子でもこんな子はたくさんいます。が、息子にはとても難しい。
挙手して発言すれば多弁となり「うざい」。提出物はきちんと終わっているのに「出すのを忘れる」。多動は抑えているつもりだけど、椅子がガタガタしたりシャープペンをカチカチカチカチ、やっぱりどこか動きが「うるさい」。
本人は一生懸命頑張って多動や衝動的な感情を抑えているつもりなのですが、やっぱり基本「メーワク」なので、子ども達も保護者も先生も、それが態度と顔に表れるのです。
自閉症スペクトラム児は他人の感情を汲み取ることが苦手な場合が多いのですが、それは「一般的な感情の方向性」が彼らとは違うだけ。息子は他人の表情を敏感に察知します。
頑張っているつもりなんだけど、相手の表情で非難や嘲笑をよく捉えてしまうんだ。だから、学校が終わったらおうちでゆっくりしたい…。
そんな息子の楽しみのひとつは「食事」なのだそうです。
僕たちは分かってないようで、ちゃんとみんなの心の奥の表情を読み取っているんだよ。…その感情を上手く説明できないから言わないんだけどね。
大切な「楽しみ」だから
学校から呼び出されて帰ってきたある日、息子がふと言った言葉です。
「僕の楽しみはねえ、本を読んだりうさぎちゃん先生をなでなでしたり、ゲームしたりすることかな。寝る時間も楽しみ。あ、あとねご飯。ごはんの時間が楽しみなんだー」
そうかあ。おうちでかんしゃく起こしながらも提出日まで仕上げている課題。たまには学校行くの面倒だなあと思いながらも起きて時間通り登校する、という行動。小学校の頃に比べたら随分減った癇癪と、息をひそめるようになった自傷行為。
先生や学校には理解してもらえないだろうけれど、君はちゃんと頑張っているよ。ちゃんと心も成長している。
精神年齢的にはまだ小学校4年生くらいかなあ、と思うけど。スピードは思いっきり遅いけど、でも頑張って階段をのぼっているのは、わかるよ。
じゃあママも頑張らなきゃね。楽しみな食事を制限しないで、ちょっぴりダイエットできる方法を考えよう!
まとめ
息子の「食事が毎日の楽しみだ」という言葉で、そう思った私。さて、次回はあれこれ考えた発達障害児息子流ダイエット法を模索していきます!
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。