発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【普通級か支援級か?・5】 ぶっ飛んでいる「ADHD支援クラス」という選択。

水色の背景に飛び上がる女の子

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は普通クラスに在籍していたB君。5年生になってADHDの診断が下ったので、特別支援級に移籍しました。彼が移籍した支援級は、珍しい「ADHD支援級」でした。

 

coco-disorder.com

 

● 「情緒障害支援学級」と言っても中身は色々。今回は珍しい「ADHD支援級」に入ったBくんのお話です。

 

 

まさかの「発達障害」だった

 

Bくんはとても活発なお子さんでした。多動なような気がするものの、その学年全体が落ち着きのない子が多かったので「特出している」感もなかったため、診断に行く、ということは考えたこともなかったというお母さんのお話でした。

 

しかし5年生になり、だんだん授業の理解度が悪くなっていきます。塾に通わせるものの、Bくんはその塾の雰囲気になじめず、「行ったフリをして友達の家で遊んで帰宅する」ことを繰り返していたそうです。

 

そんなある日、知り合いのお子さんと一緒に興味本位で知能検査を受けてみたBくん。結果、Bくんのお母さんが思いもよらなかったでこぼこな数値が出て、「発達障害の疑いがある」ことが分かりました。

 

その時一緒にいったお子さんに対して、Bくんとお母さんは「この子は絶対障害あるけど、僕は違う」という自信があっただけに、ショックで呆然としてしまった、と仰っていました。

ちなみに一緒にいったお子さんは数値的には問題はなく、単純に「勉強に興味がない」ため多動になり、点数も低くなっていただけのようです。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





Bくんは4年生までは勉強もよくできた子だったんだって。だから、点数がいつも悪いお友達のことを誤解していたんだね。IQはテストの点数が悪ければ低い、ってわけでもないんだよ。

 

普通級から支援級へ

 

その後病院へ通ってみて、Bくんは注意欠陥多動性障害(ADHD)だということが判明しました。

小学校も高学年になると、単純計算や暗記だけでは追い付いていけなくなります。

BくんはADHD以外の障害はないようだったので、主治医の先生は「高校、大学と進みたいのなら、支援級に入って丁寧に指導してもらう方が彼にとって良いのでは?」と提案してくれたそうです。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





発達障害はBくんのように「ADHDのみの」障害を持つ子もいるけど、僕のようにADHD、自閉症スペクトラム、学習障害と2つ3つの障害を合わせ持っている子も多いよ!知的障害の子でも2つ3つ持っている子はいるよね。

僕は「診断名」は困った感がなければ要らないもの!と思うけど、もし障害があることが判明したのなら、「自分の特性に合った」勉強の仕方、環境を整える時期なんだな、と考えてみるといいと思うな。

 

進学させたい意思が強いお母さんは、早速Bくんを「情緒障害支援学級」に移籍させました。

少人数で個別指導も入る情緒障害支援学級なら、今まで成績も良かったBくんは簡単に巻き返せるだろう、という期待があったのです。

 

机と椅子のミニチュア

 

ぶっ飛んだクラスで

 

Bくんの小学校は支援が手厚く、「情緒障害支援学級」も3つに分かれていました。

 

うさぎのアイコン





大抵「情緒障害支援学級」というと、ADHD、自閉症スペクトラム、学習障害の子がまとめて入っている、という所が多いけど、Bくんの小学校は「情緒障害支援学級」も「ADHD」「自閉症スペクトラム」「学習障害」と、障害の違いで3つのクラスに分かれていたんだって。すごいね!(正式名称は「情緒障害支援学級」だけど、学校内での区分として分かれていたんだそう。)

 

そこでBくんは「ADHD」のクラスに入って勉強することになりましたが…。

そのクラスの子ども達は本当に多動が激しく、授業をしている時間よりも「ぶっ飛んでる誰かを落ち着かせる」時間の方が圧倒的に多かったそうです。

 

考える女性のアイコン





それでも授業が落ち着いて出来る時間ができると個別に指導もされるので、勉強の理解度は上がり、学力テストも伸びていったそうです。Bくんにとっては「短時間で一気に進める」ような授業の方が向いていた、ということですね。

6時間目までダラダラ過ごすよりも、「ぶっ飛んだ子が落ち着いている30分」が濃厚だったのでしょうね(笑)。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





あーそれすっごい分かるよ~。僕の在籍していた支援級もよくぶっ飛んでたよ。でも僕たちADHDの子は、「めいっぱいぶっ飛んだ後は、急に集中力が増す時間」があったりするんだ。その時間は30分とか短かったりするけど、発散した分普通の子たちよりも「しっかり集中」できたりするよ!

その子にもよるけど、ADHDの子にはそんなタイプが多い気がするな~。

 

障害名は一緒だけど…

 

そんな中、ADHDの女の子がもう一人、普通クラスから移籍してきました。

 

ADHDは主に「不注意」(忘れ物が多い、片付けができない、授業中もボーっと上の空でいることが多い等)・「多動」(じっと座っていられない、一方的に喋る等)・「衝動性」(順番が待てない、相手の言葉を遮って話し出す、キレやすい等)の3つの症状があります。

3つとも全て併せ持っている子もいれば、「不注意」だけが優勢の子、「多動と衝動」が優勢の子と、実はADHDひとつとっても様々な困り感が存在します。

 

一般的には「不注意」優勢型は女の子が多く、「多動・衝動」優勢型は男の子が多いと言われています。これは女の子の方が精神的な発達が早いため、「ここで騒いだら皆から変な目で見られる」などという意識が強く出やすいから、と見られていますね。

 

さて、入ってきた女の子は「不注意優勢型」。みんながぶっ飛んでいる間も構わずボーっとしていたり、熱心に漫画を描いていたりします。

Bくんはそんな彼女にだんだんイライラするようになってきました。

 

イライラする女の子

うっわー!!何かよくわかんないけど、イライラする~っ!!!

 

まとめ

 

高学年になると、今まで気にもとめなかったことに悩んだり、イライラしてくるようになってきます。それは心の「成長」の証。

しかし発達障害児は自分の変化にうまく対応できず、時には「どうしてそうなるの?!」的な方向へ突き進んでしまうこともあるのです…。

 

次回はそんなBくんの変化をお話したいと思います。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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