今週のお題「読みたい本」
こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日ははてなブログのお題「読みたい本」。おススメするのは『死とは何か イェール大学で23年連続の人気講座』です。
難解、ではあるけれど…
はてなブログのお題「読みたい本」。もう既に読んでいるのに、なぜまた「読みたい本」としてご紹介するか。
それは「何度読んでも難解」な本だから…。
え…?何度読んでも分からない本を人にすすめるって、どうなの?
いやでもさ、全人類共通の疑問でもあるよね。これを哲学・科学・宗教観など様々な方向から考えていくんだよ。読んだら今までの価値観がちょっと変わってくるかもしれないでしょ?そんな「考え方のバイアスを取り払う」本でもある、と思うんだ。
この本を読んだ人の多くが「何度読んでもこんがらかっちゃう…」と言っています。
私も3度読みましたが、3度目でも頭の整理が追い付きませんでした。だから、また「読みたい本」!
これは確かにシェリー先生の講義を実際に受けてみたい!と思いますね。
それでもベストセラー
何度読んでも難解…。だけど今でもベストセラーとして書店でも見かけます。
筆者の課題は、いつか誰もが終わりがくる、ということが分かっているのなら「ではどのような生き方をするべきか」を考える、というもの。
二元論と物理主義を合理的に考えていったり、「人格」が同一なら「身体」が変わっても「その人だ」と断定できるか、など、深く深く思考を掘り下げて論じています。
「二元論」っていうのは、簡単に言うと「魂(精神)と身体は別のもの」という考え方。一方物理主義では「魂は存在せず」心はあくまで「身体が持った能力のひとつ」という考え方だよ。
シェリー先生は、「人格が全く同じだが、身体を入れ替えた場合は『その人』と言えるのか?」「身体はその人のままだが、生まれてから今までの記憶が全てなくなって新しい人格が形成されたときは『その人』と言えるのか」など、実に興味深い問題を考えていきます。
混乱が混乱を呼ぶ問題ですが、「どう生きるか」、「その人を構成するものは本当は何なのか?」(人格なのか、見目形が全く変わらない状態の「その人の身体」なのか)ということをじっくり考えさせてくれるきっかけをつくってくれます。
まとめ
難解ながら何度も読み返したい本。数ページごとに手を止めて思考を巡らせなければならないため、1回読破するまで数ヶ月かかった本ですが、書店で見かけたら一度パラパラとめくってみて下さい。哲学の分野かと思いきや、幅広いジャンルの考えを合理的に捜っていく面白い本ですよ。
人生は何もしないで生きるには長すぎる。しかし何かをするには短すぎる。意識して自分の「生きる時間」を使おう、というシェリー先生の言葉が隠されている、また「読みたい本」です。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。