発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【普通級か支援級か・13】 中学校でも「特別支援級」か「普通級」か?学力的側面からの選択。

水色の背景に勉強している男の子

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

発達障害児を持つ親御さんは、この「特別支援級」か「普通級」か?悩みは中学校まで続きますよね。今日は中学校ではどっちにする??というお話の続き。

その選択を「学力的」な側面から見ていきます。

 

● 中学校はその先の進路選択も頭に入れて考えていきましょう。ただし、「学力を上げること」だけに固執しないこと。大切なのは「しなやかに生きていけるチカラ」を培って卒業できること、です。

 

 

「内申点の壁」が越えられない

 

中学校で普通級を選択する場合。または支援級在籍でも、交流級で授業を受ける教科が多い場合。微妙になるのが「内申点」です。

 

普通級で授業を受ける、ということは、評価も「普通級基準で」ということ。

学校や教科担任によっては加配がつくこともありますが、これはあまり期待できない場合もあります。

 

息子は情緒障害支援学級在籍で、9教科のほぼ全てを、普通級の授業で受ける「交流級」を選択していました。

しかし、いくら普通級の授業中に発言が多くても、クラスに1人しかいない満点のテストを何度取っても、5段階評価で「3」以上の評価をもらったことのない教科がありました。

 

ADHD由来の「不注意」で、ワークの提出等を期日までに提出できない(後日、支援級の担任を通して教科担任に提出する、ということをよくやっていました)。

発言が多くても、やはりADHD由来の「他人の会話を横取りして」の発言も目立つので、逆に減点。

 

coco-disorder.com

 

軽度の書字困難で、ノート提出があるも、「そもそもノートを取っていない」ので、やはり減点。

 

他人の発言に横槍を入れないよう気を付ける、ノートを1行でも取る、提出日は親も期日を確認させる配慮をしたり、支援クラス担任の先生に提出サポートもお願いする、など本人なりの努力はしていたのですが、やはり「普通級基準での評価」の壁は越えられませんでした。ひどい時は「2」の場合もありましたね。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





担当医の先生から「こんな困難があるので加配してね」という意見書をもらって学校に提出したりしていたけど、あんまり意味はなかったかな…。

ただ教科担当で、お子さんに同じような障害がある、っていう先生は「息子君、ワーク提出まだなんですけど?」って支援級の先生と連携をとってくれたりすることもあったよ。

ホント、「先生次第」ってところはあるよなー…っていうのが本音。

 

内申点によっては高校受験に差し障りがあることも

 

これは地方や学校によりますが、3年間の内申点の合計が基準点に達していないと「そもそも受験しても不合格」な学校があります。

学校によっては、当日の受験結果は3、内申点が7の割合で合否を決定するところも。(「公言」はされていませんが、周知されている事実、というものが結構あります。)

 

AO試験が激増してきた昨今では、高校も推薦、AO試験を取り入れるところが多くなってきました。

息子の中学校でも多くの生徒が何かしらの推薦(学校推薦、スポーツ推薦、自己推薦など)やAO試験を受験するようです。

昔のように試験当日学力1本勝負!という生徒は6割くらいかな、というイメージですね。

 

息子は中学3年から転勤のために転校し、今の学校では実技4教科を支援クラスで受けています。

そのため4教科だけは、障害を考慮した加配のある「支援級基準の評価」を受けれるようになったため、やっと内申点の総得点数が上がりました。

本人が一番「ホッと」しているようですね(笑)。

 

モルモットと男の子

「今は子供も保護者も難しいから、『扱いやすい子』を選びたい、っていう高校側の本音もあるんだって」「そーなんだあ。扱いやすい、って良いことなの?」「多分ねー。僕みたいじゃない、普通、ってのは良いことなんだよ」「ふうん…。僕は君が大好きだけどな」

 

内申点が低いと推薦が受けられない

 

私の年代では「学校推薦」というと、学業トップ、生徒会もやって部活でも地区優勝を果たして海外留学も経験している、というような一握りの生徒しかゲットできない特典でしたが。

今は「学業は低迷、部活も帰宅部で出席日数もアウトだけどフラワーアレンジメント・ジュニア○○大会で4位を獲得」みたいな感じで推薦合格を勝ち取れます。

 

しかし、内申点が一定以上の判定がないと、これが難しい。

発達障害を持つ子たちは「なにかのきっかけで固まってしまって授業に出られない日が何日もある」「提出日を忘れがちで、提出物が出せないことが多い」「多動を抑えるために授業中廊下に出てクールダウンすることがある」など、色々な困難を持って学校生活を送っています。

 

そのため、内申点は低いことが多い。

受験を考えると、この点においては「支援級の加配は有利」だな、と思いますね。内申点に「加配」がありますから。

 

「推薦を是非受けてみて」と言われた学校があったのですが、内申点の時点でダメだった(あと2点足りなかった)息子。

息子が今現在第一志望にしている学校は6、7割が推薦合格で決まるそうです。

そのため、学力1発勝負でいくしかありません…。む~ん…。。。

 

基礎学力より上を目指すなら普通級

 

中学校の知的障害支援クラスでは、基本的に学力は中学1~2年生の基礎程度までを目標に勉強を進めていきますが、クラスの構成員の学力によっては小学校までの総まとめくらいに落ち着くかもしれません。

そのため、一般的な高校受験に必要な学力までは培えない場合が多いです。

 

うさぎのアイコン





進路は支援学校の高等部か、フリースクール高校、高等専修学校などがあるよ!

 

 

情緒障害支援学級では知的な遅れのないことが前提なので、普通級同様中学3年生までの学力の取得を目標としています。

情緒障害支援学級の子たちの学力を赤裸々に語るならば、「その子次第」の学力。

 

学習に意欲的であるならば、全ての教科を支援クラスで受けていようとも偏差値70越えの子もいます。

ただ、どうしても人は「ラクな方へ」と流れてしまう傾向があるので、基礎学力程度な子たちが多いかな…という印象ですね。

 

基礎学力以上のものを求めるならば、「交流級での授業」を増やす、自宅学習を頑張る、など意欲的に学習できるといいかな、と思います。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





進路は支援学校の高等部、フリースクール高校、サポート高校、通信制高校、実業系高校(工業・農業・商業・水産など)、普通高校、高等専門学校(高専)など様々あるよ!

 

虫眼鏡を持つ男の子

今は様々な進学先があるよ!意欲さえあれば、高校が思ったところに行けなくても、挽回してその先に行けることだってある。「支援級だから」なんて諦めないでね!

 

まとめ

 

小学校と違い、中学校はその先の進路を見据えた選択が必要かもしれません。

学校によっては「ひかり学級」という一瞬で「あ、支援級か」という名前が内申書につく学校もありますから、支援級の子の入学を避けたがる傾向のある高校への入試に不利な力が働いてしまうことも。

 

しかし学力を上げることに固執してしまうと、途中でキャパオーバーになってしまい、逆に勉強する意識が下がってしまう、不登校、二次障害からの別な精神障害の起因、などの問題が出てくる可能性もあります。

 

大切なのは、中学校卒業後も「自己否定感に潰されずに、しやなやかに生きるちから」を持って歩いていける子に育てること。

彼らの中で眠っている学力は、サポートすればある程度は伸ばすことができます。

 

そのサポートは「問題を解くスキルやコツ」ではなく、「手をかける」「時間をかける」「愛情をかける」。これに尽きるのではないかな、と思うのです。

 

1年後や2年後の結果ではなく、もっとずっと先の、この子たちの笑顔が消えないようなサポートをしていけたらいいですね。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

 

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