発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【発達障害児の時間管理・2】 ストップウオッチで時間を区切ってみた。

ピンクの背景に時計と女性

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

さて、前回「腕時計」で時間管理 に挑戦した息子。

今回はストップウォッチに挑戦したときの結果報告をお伝えします。

 

● 行動と行動の切替時によく使われるストップウォッチ。癇癪を起こす原因のひとつだったこのストップウォッチを使いこなしていきます。
 

ストップウォッチはよく紹介されるやり方だけど…

 

  ストップウォッチで宿題の合間の読書時間を区切る

 

発達障害や知的障害の支援クラスや特別支援学校では、ストップウオッチを使う場面が多いようです。

アナログ式で大きな文字盤の時計で視覚に訴える、支援専用の商品もありますね。

 

 

これは過ぎていく時間は「白」で、残り時間が「赤」になるタイムタイマー。「あと何分」が視覚的に強調される赤で表示されることで、感覚的な残り時間が分かりやすいタイマーです。

 

視覚優位なお子さんには最適で、支援教室に行くとよく目にする商品です。

色違いで「可愛さ」「インテリア重視」の「白と水色」や「白とピンク」「モノトーン」などもありますが。

 

 

 

 

発達障害児の視覚に訴えるのなら、インテリア性は低いですが、ハッキリとした色味のものが良いでしょう。

 

以前はこの商品を購入して、切替が非常に難しい息子のサポート道具にしようかと考えていたこともあったのですが。

息子の場合、ストップウオッチでも普通の時計でも、時間が来たら鳴る柔らかい音楽でも。

 

とにかく「時間を計られる」ことに激しい癇癪を起こして抵抗するので(だからといって次の行動に移せるかはまた別…。)、もう何年もこの「行動の切替を容易にさせる」ことと「時間を計って行動をマネージメントする」ことは諦めていました。

 

「時間を区切る」ことができるようになった

 

そんな日常に突然始まったあのコロナ休校期間。

夏休みよりも長い休みのうえ自宅での自粛生活を余儀なくされた間、これでもかと溜まりに溜まっていた教材1年分(英語に至っては4年分!)を時間もたっぷりあるし、ちまちまやり始めようか…。そんなことを息子と話し合いました。

 

30分以上やっているとダラダラになっちゃうし、そもそも彼の集中力は「戦闘時間は3分間のウルトラマン!」なので、「教材半ページやったら15分の休憩を入れる」ことで息子と合意。

 

勉強する子ども達

 

口約束だけは「うん、できるよ!」なんて毎回調子のいいヤツなので、今回も無理だよねー…、なんて始めから期待もしていませんでしたが。

 

半ページ勉強したあと、キッチンタイマーで15分を自分でセットさせて本を与えましたが、ピピピ、となるとすんなり勉強を始めました。

 

「時間的余裕」がある、ということ

 

「あれ…?」と思ってまた半ページやらせてタイマーをセットさせましたが、次も割合素直に行動を切り替えます。

今まで全く出来なかった「ストップウオッチで勉強の合間の読書時間を区切る」ことが 「できた」ということに、親の私の方がびっくりでした。

 

10年生きていて全然できなかった「行動を切り替えること」。それがこんなにスムーズにできるようになった理由を色々考えてみたのですが。

 

毎日追われるようにやっていた宿題とは全然違う、コロナ休校による「時間的な余裕」が一番大きかったのではないかな、と思いました。

 

宿題や習い事、通信教材。本人が望んで続けているものばかりですが、やはりスケジュールに余裕がないことは否めません。

 

それに合わせて動く私も、「今日はプールだから、夕飯は3時までに作り終えておかなきゃ」「今日は6時間目まであって習い事に間に合わないから学校にXX時に迎えにいって。あ、気分が向いてタブレット学習する!ってなった時のためにタブレットも充電しておいて…」

なんていつもバタバタ。

 

私達は日々時間に追われています。

それがあのコロナ過では突然パッと鎖が切れたように、学校も習い事もなくなってしまった。

 

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「時間管理」は有能の証、なんて言われていたけれど、時間に「管理されていた」のは人間の方だったんじゃないのかな。

 

コロナ休校で時間にたっぷり余裕ができて。

息子は初めて「時間を」「自らの意思で」「管理する」ことができたのではないでしょうか。

 

「他人や時間自体に」「管理される」から「管理できない」のであって、「自分で管理できる十分な余裕があれば」管理できる能力は、実はちゃんと「あった」のではないか。

「管理され慣れた」私達が、そのことに気づかなかっただけのではないか。

 

そう思いました。様々なことを深く考えさせられましたね。

 

切り替えには工夫も必要

 

その後学校が始まっても、ストップウオッチで休憩時間を計ることに癇癪は起こさなくなりました。

もちろん、その休憩時間にやらせるのはゲームやテレビのように切替しにくい媒体ではなく、途中でやめやすい「図鑑や物語などの読み物にする」、という工夫は必要ですが。

 

マンガやテレビなどは、息子の場合やはり区切ることは出来ません。

ここはお子さんの興味の強弱を見ながら厳選していった方が良いと思います。

 

息子の場合は読書も好きなので、彼の興味が非常に強いジャンルの本はやはり途中でやめることが出来ないので避けています。中程度の興味のあるものにしていますね。

 

やはりここは、親の観察眼がモノをいいます。根気が必要ですが、じっくりとお子さんを観察して、「興味が強すぎてやめられなもの」「興味があるけど、やめることができるもの」「興味があるが、毎回すぐにやめることができるもの」を探していくと、成長して中学生になっても、役立ちますよ。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





僕の場合は「やめられないもの」は科学や歴史を深堀していくもの。「やめることができるもの」は物語やミステリーの読み物。「すぐにやめられるもの」は図鑑系だよ。

ママはこの3つの分野をまんべんなく図書館から借りてきてくれるんだ。

ちなみに学校で「朝の10分間読書」なんてときは、一度読んで内容を知っている本を学校に持って行くよ。読んだことのない本は学校の授業なんかより面白いから、僕の場合絶対やめられなくて読破するまで読み続けちゃうことが分かってるから。

こういった管理は自分ではなかなかできないから、お父さんやお母さんが管理を手伝って欲しいな。

 

まとめ

 

ストップウオッチで行動の切替を試してみたい!と思う方は、次の長期休みに的を絞ってみてはいかがでしょうか。

じっくりと余裕があるときこそ成功率は高くなる!と思って(笑)、今は可愛いキッチンタイマーを探してみてくださいね!

 

うさぎのアイコン





ちなみに息子くんの場合、スマホは余計なところをいじろうとするからママは絶対渡さないよ!余計な機能があるとそっちに興味が向いちゃうから、余計な機能が全くない、「ただのタイマー」がベストだと思うな!

 

次回は「夜のテレビの終了時間を固定する」へ続きます。

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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