発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【治らない花粉症を改善する】 スギ花粉の舌下免疫療法を始めたお話・前編

鼻をかむ男の子とスギの木

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は息子がやっているスギ花粉症の根本的な治療「舌下免疫療法」のお話です。

 

● スギ花粉症に反応する体質を少しずつ変えていく「舌下免疫療法」。症状を和らげる薬物療法ではなく、身体を少しずつアレルゲンに慣らす舌下免疫療法は、人によっては完治の可能性もあるそうですよ。

 

 

舌下免疫療法とは

 

舌下免疫療法とは、アレルゲンの物質を含む薬剤を舌の下に入れて、ゆっくりと唾液で溶かしていく錠剤を毎日服用しながらアレルゲンに身体を慣らしていく、という療法です。

 

アレルギーはもともと自然界にあるものに身体が過剰反応を起こして出てくるもの。そのアレルゲンを、逆に少量ずつ体内に取り込むことでアレルゲンに身体を慣らしていき、辛い症状を緩和していきます。この療法は、人によっては完治することもあるそうです。

 

花粉症のねずみ

 

症状が激しく、歩行も困難になった息子

 

息子は3歳頃から既に花粉やハウスダストのアレルギー症状を発症させていました。

当時は3歳で発症はちょっと早いね、と言われていましたが、現在では3歳で発症は早くはないようですね。

 

アレルギー症状は毎年ひどくなっていき、薬を飲まないと鼻が凄すぎて何度も何度も起きてしまって寝不足になったり、学校でも1日1箱のティッシュを使い切るくらい「常に鼻をかむ」状態で、とても授業を聞いている余裕はありませんでした。

 

しょっしゅう鼻をかむので鼻の中の毛細血管が傷付きやすく、鼻血も毎日。常に詰まっているので副鼻腔炎や中耳炎もたびたび起こしていました。

 

眼の痒みも酷く、朝起きると瞼が自力で開けることができないくらい、びっしりと目やにがこびりついていました。まるで老人のようでしたね。

ぬるま湯でゆっくりふやかしながら目やにを毎朝とる、という介護のような作業が増えました。

 

ADHDでもありますから、多動や衝動性に加え、アレルギー症状で更に授業を受けるのが困難になり、このままでは学力の遅れが懸念される、と主治医に言われていたそんなある日、学校から電話連絡がありました。

 

下校の時間になったけれど、目がはれ上がって視界がほとんどなく、自力で歩くことができないので迎えに来て欲しい、という内容でした。

 

アレルギーの文字

 

迎えにいってびっくりしましたね。

まぶたが2倍に赤く膨れ上がり、目やにで目の周りはぐちゃぐちゃ。人相がまるで変わっていました。

視界がほとんどなくなってしまったので、担任の先生が手をつないで誘導して昇降口まで連れてきてくれました。

 

アレルギーの薬は小児科から2種類出されていて飲んではいたのですが、この光景があまりにショックすぎて、小児科の担当医に相談しました。そして始まったのが「舌下免疫療法」でした。

 

スギ花粉舌下錠「シダキュア」を始める

 

現在「舌下免疫療法」ができるアレルゲン対象は「スギ花粉」と「ダニ」の2種類のみです。舌下免疫療法は効果が高いと言われているそうですが、実際息子も驚くほどに改善しました。

 

しかし長期的に服用し続けなければならず(概ね3年~5年と言われています)、毎月1回の定期的な受診も必要となります。

 

医師とスギの木のイラスト

 

今でも続けていますが、息子は4年以上続けているので、あと少しで一度終了ですね。

 

ADHDはもしかして鼻炎のせい??

 

始めると毎日長期的に服用しなければならない舌下免疫療法。ですか息子は年を追うごとに症状が緩和されてきました。

もうまぶたがはれあがることもありませんし、鼻水で夜中に何度も起きることもなくなりました。

 

発達障害の子にはなぜかアレルギー体質の子が多いそうです。特に耳や鼻の症状がひどい子が顕著。

 

そんな「グレーゾーン」や「境界線」と言われている子達の中には、他人の声が聞き取りづらいため自分の声の音量調節ができず、やたらうるさく「落ち着きがないように見える」、鼻詰まりがひどくて頭が常にボーッとなり考えがまとまらないために「不注意に見える」、という「ADHDのような」症状があるために「ADHD」と簡単に診断される子もいるようです。

 

考える女性のアイコン





本来「発達障害」は知能検査や社会性の検査、問診、脳波検査、小児科との連携等を通してじっくりと観察してから診断されます。重度ではない限り、そう簡単には診断できない障害です。

重度でもないのに当日、あるいは数週間で診断が下った場合は、もしかしたら違う可能性もあるかも??なんて思ってもいいかな、という私的意見。

 

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日本は発達障害大国とも言われているよ。アメリカの3倍もの人が発達障害とされるなんて、なんか不思議だよね。日本の発達障害と言われている人の半数以上は、実は障害の域に入らないのではないか、とも言われているんだよ。

 

ADHDと言われていた子がひどいアレルギー性鼻炎を通院後治したら、多動もなくなって学力も向上し、学校生活を謳歌し始めた、という例もあります。

彼はADHDではなく、アレルギー症状が強くて常時不快だったために「暴れていただけ」だった、という笑える話。

 

うさぎのアイコン





まだ幼い場合は周りに当たる、乱暴になる、という行動で不快感を紛らわせようとするような子もいるんだよ。赤ちゃんは不快感を「泣いて」訴える、それと一緒だよね!

 

アレルギーは軽視できない問題だなあ、と思った一件でした。

 

まとめ

 

そんな息子が続けている舌下免疫療法。次回は「それ、もうちょっと知りたいな」という方のために息子の体験談をお話したいと思います。

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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