こんにちは!ココです。
当ブログへお越し頂き、ありがとうございます。
さて今回は、発達障害の専門医での初受診の様子について。
初めてのカウンセリングの様子
予約でいっぱいだと断られるたくさんの医療機関の中から、何とか専門医の予約を取り付けた私。予約を取るまでは本当に時間がかかりました。
予約してもなかなか受け付けられないという事態は電話してみるまで地方には関係ないと思っていたので、正直とても焦りました。
これから予約をされる予定の方は、こちらにちょっとした下準備の内容を記載しております。ご参考にして下さいね。
さて予約から1ヶ月後、息子と私は初めて専門医療機関のエントランスをくぐりました。
その病院自体が初めて訪れた所だったので、とても緊張しましたね。
受付をし、名前を呼ばれてカウンセリング室へと入った私たち。
息子はお医者さんに名前と小学校名、学年を聞かれましたが、フツウに答えていました。
その後、用意してくるように言われていた幼稚園や学校の連絡帳をお医者さんに渡しましたが、事前の電話質問でおおよそ聞いていたからか、パラパラっとめくった程度で、隅から隅までじっくりと読む、ということはありませんでした。
まあ、幼稚園時代からの連絡帳を全部読んでいたら軽く一時間はかかりますものね。
フツウの子と違って連絡帳に書かれること、たくさんあるし…。
乳児期から今までの様子を時系列で聞かれて、とりあえずその日はおしまいでした。
そしてお医者さんから、次の受診時までに学級担任の先生に聞いてきて下さいという質問をいくつかもらいました。
それは授業中の立ち歩きの細かな様子や、そのときの息子の表情、休み時間の過ごし方の状態に関するものでした。
何だか期待外れな気持ち
こんな風に、割とあっさりとした初診察でした。
専門の医療機関に行けば、今の困りごとが即座になんとかなるのかも…。という淡い期待は、当然なのですがもろくも崩れさりました。
まあ、病院のカウンセリングを受けて速攻で解決できるのなら、こんなに発達障害で悩むパパ・ママはいないですよね…。(;´∀`)
とりあえず初めての受診を終えたという安堵感と、すぐには何ともならないんだなー…というがっくりとした気持ちをごちゃまぜにした思いで、その日はほとんど眠れませんでした。
頭の中では分かっていたはずなんですけどね。そうすぐに状況が良くなるわけではないんだ、って。
でもきっと、専門医を初めて訪ねた親御さんたちは大抵こんな気持ちになるのではないでしょうか。
どうしようもない気持ちでいっぱいになる
その後は、もうこの先この子はどうしようもないのか…なんて気持ちが後から後から押し寄せてくる毎日でした。
授業参観で元気に挙手をする我が子を微笑ましく見守る。うちに帰って、今日の様子をパパに語る…。
フツウの子の、そんなフツウな光景を、もうこれから先ずうっっと見ることはできないんだ…。
学校から笑いながら帰ってくる他の小学生たちを窓から眺めながら、ぽろぽろぽろぽろ涙が流れてきました。
テレビのバラエティー番組に出てくる子どもたちにも泣けてきました。
習い事に行っても、本屋さんに出かけても、スーパーで買い物をしていても、休日にドライブをしていても。
笑顔ではしゃぐ子どもたちを見ると、とにかく泣けてきました。
時が過ぎて、こうして思い返すと、ただの多動如きでそんな世界の終わりみたいな気持ちに何でなっていたんだろうな…(苦笑)と思いますが。
その時はこんな気持ちに全視界が呑み込まれている感覚でした。
こうやってどんどん深みにハマッていくんですね。
辛いですよね。それでも、自分がこの子の手を離したら、もう本当にどうにもならないんだってことも、ちゃんと分かってる。
きっとあなたも大なり小なり同じ思いをされたことでしょう。
だから「発達障害」に関するこのブログを、眺めてみたりするんですよね。
病院はその子の側面を洗い出してくれる貴重な場所
我が子をこんな風に心配しているあなた。
大丈夫ですよ。それだけでも、十分に愛情溢れる親ってこと。もうそれだけで、十分です。
発達障害のこの子たちには、その愛情が一番、必要なことなのですから。
いっぱい泣いたら、また立ち上がりましょう。それでも1歩、私たちは前に進んでいます。
病院でのカウンセリングは「専門家から見た」意見を聞ける貴重な場所です。
学校の先生から見た「公的な場での」息子、スクールカウンセラーさんから「心理的側面を考慮して」見た息子、病院の先生から「医学的な観点で」みた息子…。
いろんな立場の方のいろんな意見を聞いて、いろんな息子の顔を聞いて。
それらを基に考えて、どうやったらこの子のためになるのか、どうやったら生きやすくなるのか、どうやったら笑顔が増えるのか。
そんなことを改めて考え直す機会なんだということを、この初めての診察で感じることができました。
そしてこれがこの子の子育てにおける重要なターニングポイントだったんだな、ということに何年も経った今、気付かせられました。いえ、「私自身の」ターニングポイントだったのかもしれません。
学校でただ「落ち着きがなくて本当に困る」と先生に何度も忠告される、だけでは留まらずに、「発達障害の専門医療機関へ出向く」こと。
そのショッキングな「行動」が、私達親子を初めて「発達障害」という人生かけての課題へと正面切って対峙させたのです。
まとめ
初めての診察に戸惑っている方、これから受診をしようかと考えている方。
病院は「ひとつのその子の側面」を垣間見ることができるチャンスなのだと考えてみてはいかがでしょうか。
「この状況が即刻どうにかなる!」わけではありませんが、その後病院に毎月通うことになった現在でも、病院の先生とお話する中で、毎回新たな気付きや対処方法を見つけることができています。それは息子の学校生活を送る上で非常に心強いもの。
その子の「別な側面」を丁寧に洗い出してくれるような、信頼できる先生に出会えたらいいですね。
最後までお読みいただいて、ありがとうございました。