発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

*** 当ブログはアフィリエイト広告を利用しています。 ***

 

【普通級か支援級か?・7】 不注意優勢型の小さく収まる問題と多動・衝動型の大きくなってしまう問題

ベージュの背景に皆で勉強する子ども達

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日は5年生になってADHDの診断が下ったので、特別支援級に移籍したBくんとCちゃんのお話。彼らが移籍した支援級は、珍しい「ADHD支援級」でした。

 

● 不注意優勢型の問題は騒動になりにくいので「本人だけがとても困っている」感が多いです。逆に多動・衝動型の問題は、パワーがあるので周りを巻き込んで大問題に発展しやすいため「本人より周囲が」困る感が多くなります。

 

 

ADHDが男子に多い理由

 

Cちゃんは多動もなく、大人しいADHDの女の子。衝動性もないため、支援クラスの先生はCちゃんを安心して見ることができていました。

周囲の様子を感じ取って、時には支援クラスの子達の仲をうまく取り持ってあげたり、先生のお手伝いを率先して行ったり。

Cちゃんはどうしても男子率が多くなる「ADHD支援クラス」のムードメーカーとなっていました。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





ADHDの男女比は3:1とも5:1とも言われているよ。

これは男子の方が活動的で症状が表面化しやすいから、とも「女の子は女の子らしくあるべき」という社会的通念があるため、女子は自分の抑制力が自ずと強くなってしまうから、とも言われているんだ。

最近では染色体が関連しているからではないか、という説も出てきているね。

 

考える女性のアイコン





性染色体は男性がXY 、女性がXX。X染色体が2本ある女性は、片方に不具合が発生するともうひとつの染色体でカバーできるけど、男性はXとYが1本ずつしかないため、不具合が発生してもカバーするには不十分だから、という説ね。

ADHDは解明されていない部分がとっても広いんだよ。

 

Cちゃんの「問題」がBくんの「問題」に

 

不注意優勢型のCちゃんは忘れ物も目立ちました。注意散漫なので人の言う事を「聞いているようで聞いていない」ため、持参物をよく忘れるのです。

そのためCちゃんのお母さんはハサミや文房具、ノートや絵の具セットなどは2セットずつ購入し、学校に置いておけるように先生の了承を得ていました。

 

教科書やワークは代用品がないため、隣の子に見せてもらったり、コピーをもらってしのいでいました。

 

そんなCちゃんは、ある日Bくんの読んでいた本に興味を持ちます。Bくんが席を立って校庭に遊びに行ってしまうと、Cちゃんは机の上に置かれたその本を読み始めました。

とても面白かったのでしょう。Cちゃんはそのまま自分の席で本を読み、授業が終わると教科書と一緒にその本をランドセルに入れて持って帰ってしまいました。

 

本を読む少女

 

数日後、問題が発生します。Bくんの読んでいた本が見当たらないのです。

その本は実はBくんが普通クラスのお友達から貸してもらっていた本でした。

青くなってクラス内を探すBくん。Cちゃんは自分が「Bくんの席から本を借りた」こと自体を「すっかり忘れてしまって」いたので、Cちゃんの知らない間に問題が大きくなっていきました。

 

眼鏡をかけた男の子のアイコン





本は高価なものだったので、普通クラスの子のお母さんが大騒ぎ!したんだって。あらぬ疑いをかけられたBくんは、事実無根の罪なのにBくんのお母さんと共に彼のお家へ謝罪しにいって、同じ本を買って渡したんだって。

 

f:id:coconokurashi:20210216113524j:plain



あー…。発達障害児の親、あるあるだよねえ…。

Bくんのお母さんも「机に置いといたら、なくなっちゃたんだ!」という息子さんに「人から借りたものを置きっぱなしにしてしまった君にも責任があるんだよ。お母さんは君が盗んだとは思っていないけど、失くしてしまったことは事実なんだから、謝罪はしないといけないんだよ」って諭したんだろうねえ…。うーん、私にも似たような経験が…(泣)。

 

「忘れやすい」罪は多動より「軽い」?

 

それから1ヶ月後。Cちゃんの部屋の掃除をしていたお母さんが、見たことのない本を机の隙間から見つけます。Cちゃんに聞くとしばらくは「え?なんでこんな本が??」と言っていたそうですが、中身をパラパラめくりながら急に思い出した!とのこと。

 

Cちゃんのお母さんがBくんのお母さんに本を返却し謝罪するも、その頃にはBくんはすっかり普通クラスで「あいつに何か貸すと戻ってこないぜ!」と陰口をたたかれるようになっていました…。

 

後に事実無根だということを先生がクラスの子達に説明してくれたのですが、もともと多動で衝動性が激しいBくんの評価が上がることはなく。大人しくて周囲の迷惑にならないCちゃんは責められることもありませんでした。

 

まとめ

 

世の中は理不尽なことだらけです。まだ11歳という年齢で発達障害児の「生きにくさ」を痛感したBくんはチックを発症したり、児童精神科で処方してもらうお薬の力を借りて、それでもどうにか自分のココロと葛藤しながら小学校を卒業。

本人の希望で引っ越しをして、小学校の同級生の全くいない中学校に入学したそうです。

 

現在は運動部に所属しながら、「新しい自分」を構築中とのこと。

他人事とは思えないBくんの小学校生活でしたが、彼はその不条理さと共存しながら「今の自分が選べる選択肢」を必死にお母さんと探したのだと思います。

 

うさぎのアイコン





いつか笑顔のBくんに会えたらいいよね!うさぎちゃん先生も陰ながら応援してるよ!

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

にほんブログ村 メンタルヘルスブログ 発達障害へ
にほんブログ村