今週のお題「大人になってから克服したもの」
こんにちは。ココです。
注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。
今日ははてなブログお題「大人になってから克服したもの」。
私は発達障害児息子に「ぎっちりと付き合う家庭学習」で、長年コンプレックスだった手書きの文字の苦手意識を少しだけ、克服しました。
集中力を問われる「書き方」の宿題
息子がまだ小学校低学年のころ。宿題には毎日「書き方」が必ずありました。
ADHDでもある発達障害児息子の特に苦手なジャンルは、集中力を問われるこの「書き方」でした。
ひらがなの単語を半ページ、という宿題。担任の先生の、綺麗な手書きのお手本プリントが毎日配られます。
1年生の最初の頃は「あおい」「かば」「やさい」などの、ひらがなのみの単語。
だんだんとそれが「白いくも」「草ぶえ」「五まい」など、漢字が混じった単語になり。
「空を見る」「雨がふってきた」「糸をとおす」など、漢字が混じった短い文となっていきました。
ADHDの息子は、同じ作業が続くものが苦手です。漢字練習、計算ドリルなど。
中学生になった現在も英単語の書き取りや数学の(同じ単元内での)問題が5問以上など、同じ作業を繰り返す勉強は苦手です。
家庭では7分程度で終わるワークなどを、5教科シャッフルしながらやっています。同じ教科が続くと、集中力が続かないようです。
この半ページの宿題。通常10分もあれば終わってしまう量の宿題ですが、集中力散漫な息子は、1単語書くと消しゴムの黒い部分をいつまでも消し消しする、などの遊び?作業??を始め。
次を書くように声をかけられてまた開始。1単語書くと、今度は外のカラスの声に、窓まで走り出す。
またしても声をかけられて再開するも、今度は「背中が痒いからかいて」「服がちくちくするから着替えたい」など、とにかく落ち着きがないので、半ページ10分の宿題を、およそ1時間かけて仕上げていました。
定型発達の子どもたちの学力と同等に並んで歩くには、およそ6倍もの時間を努力しなければならない計算ですね。
その頃の漢字練習の様子はこちらの記事!
意外な副産物
そんな飽きっぽいADHD息子の宿題を終わらせる手伝いをするべく、隣に座って一緒に「書き方」をしていた私。
本来の目的は「かんしゃくを起こさないように」「宿題が最後までできるように」サポートする、ことだったのですが。
担任の先生のとても美しい「お手本プリント」を見ながら、息子の書くスピードを追い越さないよう、ゆーっくりと丁寧に書くようにしていたら。
いつの間にかくせ字で読みにくかった私の字は、「読みやすい」字へと変わっていったのでした。
変化に気付くほど整うまでに、息子の「6倍」と同様「小学校6年間」かかっていますね。
長い時間をかけるのは、「親子」一緒だねえ。
ははは…。
昔、くせ字がコンプレックスでボールペン字の通信講座を申し込んだこともあったのですが。全然続きませんでした。
講座料金、もったいなかった…。
当時の通信講座は結構高かった…。やらないのにそのお金がもったいなくて、「いつか時間ができたらやるかも…」と何年もテキストをとってありました…。
一緒に並んで、ゆっくりと時間をかけて書く作業が、「かんしゃく抑制」と「手書き文字の練習」には一番効果的だったんですね。
「ゆっくりと、丁寧に」。
コツはこれだけだったんだな、と気が付きました。
それから「ちょっとした笑い」を盛り込んだのも大きかったかな。
「白いくも」というお手本のあとに、「白いくも。ふわふわだ。わたあめ?わーい、おいしそう。あれ?味、なかった。がっくり。」
なんてくだらない文章を書いては、息子とげらげら笑っていましたが。
笑いがあると、「続く」んですね。「面白い」から。
ゆっくりと、丁寧に。そしてちょっとの笑い。
発達障害児の育児全般に言えることかもしれませんね。
まとめ
今週のお題「大人になってから克服したもの」。
私は読みにくかった自分の手書き文字を、発達障害児息子のサポートを通して克服しました。
ただし、時間がなくて慌てて書くと、もとの読みにくーいくせ字に逆戻り…。
役所などでカバン片手に立ちながら書いたり、アンケートボードやホワイトボードなど、座ってきちんとした姿勢で書かない場合も上手く書けません。
ゆっくりと、丁寧に時間をかけて。そして座ってちょうどよい姿勢じゃないと無理みたいです。
どんな時でも美しい字を書けるひと、今でも憧れます…。
本日も最後までお読みいただきありがとうございました。