発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【今日の気になる本】 人生そのものの意味を問う断捨離本「もう、服は買わない」

山に向かって伸びをする女性

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

今日はただの「クローゼットから始まる断捨離」では終わらない、抜本的な「断捨離」をあなたに問う「もう、服は買わない」のご紹介です。

 

● ただの断捨離本ではない、人としての「根本的な」意味を問いかける本です。ストイックなまでに現代人をぶった切る、耳の痛ーい話が多い本ですね…。

 

 

いきなり凄いエコ話から始まる本

 

環境保護関連の話って、個人的には興味がある分野ですが。

44章まであるこの本、最初の4章めからいきなり凄いデータを読者に突きつけます。

 

ファッションを通じて環境問題に取り組んでいるシャノン・ローアが、世界のファッション業界が地球環境に及ぼしている悪影響をデータで示しているので、いくつか紹介しましょう。

 

・世界では今、毎年、800億枚もの服が新たに消費されている。

 

・アパレル業界が使用する水の量は、長さ50メートルのプール3200万面分に相当する。かたや、世界では11億人が安全な飲料水を確保できない。

 

・手持ちの服をあと9カ月長持ちさせれば、各自が消費する炭素や水素の量、そしてエコロジカル・フットプリント(人類が地球環境に与えている「負荷」の大きさを測る指標)を2~3割も減らすことができる。

 

・従来のポリエステル製の衣類がゴミとして埋められた場合、分解されるのに200年かかる。

 

・1本のジーンズ製造に使用される水の量は、自宅のトイレで使用する水の量の3年分に相当する。

 

引用元:「もう、服は買わない」 コートニー・カーヴァー著・栗木 さつき訳

 

放射能物質であるセシウム134の半減期は2年、セシウム137は30年、と考えてみると、ポリエステル製衣類の分解が200年って、途方もない時間ですね…。

まあ、元素と製品ではそもそもの比較単位が違うかな…という感じですが(笑)。

 

ガラス玉と青空

 

著者は単に「捨てて、部屋がスッキリすれば完了!」という断捨離ではなく、「一番環境にやさしいのは、手持ちの服を活用して消費を減らすこと」であり、「手持ちのものを最後まで使い切り、代わりのものを買う時がきたら、上記のことを考え、検討して」追加しよう、と語りかけます。

 

なるほど、「もったいない」と「断捨離」を足して2で割ったような考え方ですね。これは一考の余地があります。

 

 

他とは「ちょっと違う」断捨離方法

 

この本の断捨離の仕方は、他の断捨離本とちょっとだけ、違います。

大多数の断捨離本が勧めているように、彼女はまず「クローゼット」から取り掛かるように述べていますが。

 

クローゼットと言っても単に洋服だけではなく、アンダーウエア、パジャマ、ワークアウト用のジャージや水着から、手袋、帽子、コートやダウンコート、スカーフ、ネックレス・ピアスなどのアクセサリー、ヘア小物、バッグ、リュック、靴に至るまで、あなたという人間が身に着ける「全てのモノ」を、何から何まで、容赦なく一部屋に積み上げるようにすることが、最初の一歩。

 

これって、やってみると分かるのですが、もう凄い量ですね…。

こんまりさんの「ときめきお片付け」でも洋服を一度全部出すことを提唱していましたが。アクセサリーや靴までは指摘されていなかった…。

 

 
徹底的に「身に着けるもの全て」を出して、クローゼットの掃除からスタートです。
自分の身にまとう物って、こんなにあったんだ…と驚愕しますよ。ショック療法としても、おすすめです(笑)。
 

プロジェクト333

 
彼女のメゾット「プロジェクト333」は、世界中のファンが「#project333」というハッシュタグをつけて自分のワードロープをインスタグラムに投稿しています。
 
では、このプロジェクト333の大まかなやり方をご紹介しましょう。
 
まず、全部出し切った衣類の山を3つに仕分けします。
「大好き」(すごく気に入っていて、絶対に手放せないもの)。
「さよなら」(サイズが合わない、着心地が悪い、似合わない、長い間着ていない)。
「どちらとも言えない」(判断がつかないもの)の3つです。
 
「大好き」の中で、今のシーズン(春夏秋冬で、今が夏なら「夏」)が終わるまでの数ヵ月の服(シーズン始めにこのメゾットを始めたならおよそ3ヵ月分)をクローゼットに戻します。
 
この時、服を1点、靴を1点、サングラスも1点、ピアスも1点…と数えながら、33アイテムまで絞り込みます。
アクセサリーや靴も加点されるので、かなり少なくてびっくりしますよ。
ここにアンダーウエアやパジャマは加点せず、「大好き」なアンダーウエアやパジャマだけをクローゼットに。
 
そして残りは箱に詰めるなりして、別の部屋や倉庫に移動させます。この精鋭陣たちで今シーズンを過ごすのです。
 

洋服を整理する

 
「さよなら」は処分するなり寄付するなりします。「どちらとも言えない」は、箱に詰めて、ガレージなどに保管します。
 
シーズン途中で「やっぱりもうひとつ、あのピアスが使いたい」「黒いスカートは必要かな」と思ったら、数点だけなら箱からクローゼットに戻してOKだし、33アイテムにこだわらずに「私は40アイテムにするわ!」と自分数字に変えてもOK。
 
こうして精鋭陣だけで過ごしてみると、意外と「これだけで今シーズン過ごせちゃった」りするんですね。
シーズンが終わったら、また新たな3ヵ月を、33アイテム選び抜いて過ごします。これを4シーズン繰り返すのです。
 
冷やかし程度に試してみたら、結構楽しいかもしれませんよ。
 

ストイック過ぎる箇所はあるけれど

 
読み進めていくと、著者のストイックなまでの生活が記されています。
 
肉・魚介類、乳製品も食べないヴィーガン生活になってみたり、野菜の加熱調理もしないローヴィーガンの食事まで行き着いたり。
砂糖、アルコール類、穀物、豆類、乳製品を30日間断つWHOLEダイエットをしてみたりも。
 
ここまでくると、正直「うわー、すごいな…」と思いましたが。
本来なら現代人としてきちんと向き合わなければならない環境問題の現実と、「自分の家だけ捨ててスッキリ!」という感覚はちょっと違うかな…、ということを改めて考えさせる本となっています。
 

まとめ

 
この本は、ただの断捨離本ではなく、「今の生活に愛は存在するのか」ということを問うています。
 
築き上げたキャリアを捨て、持ち家を処分して、服やモノを整理して、市場や相場に左右されない、お金の心配よりもどんな人生を送りたいのか、という最も重要な問題を最優先とした生き方を選んだ著者。
 
勇気がいる決断を下した彼女ですが、これこそが「本当の断捨離」なんだろうな…と考えさせられました。
気になる方は是非。

 

 

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。

 

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