発達障害だって、頑張るもん!

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注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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【算数が苦手な子ども達へ】 算数の基本から学べる、おすすめ絵本

ベージュの背景に本を読む女の子

** 2025年4月更新 **

 

こんにちは。ココです。

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子の行動と会話から何かのヒントを綴っていく当ブログへようこそ。

 

超飽きっぽいADHD全開!の息子は、読書が大好きです。

今日はそんな息子目線と、親の私も「これはいい本!」と感動した本をご紹介したいと思います。

 

● 昔からある良書です!「はじめてであう すうがくの本」。算数の苦手意識がある子へ、絶対のおススメ!! 

 

 

数学嫌いな父が幼少の私に買い与えていた本

 

私の亡くなった父は、勉強が大嫌いだったそうです。

上の兄弟は出来がよかったので、なおさらやる気がそがれていたのかもしれません。

 

驚いた顔の女性のアイコン







勉強、特に数学が大の苦手だった父は社会人を数年やっていて、何と設計課に配置換え。

 

一気に測量の道へと走らなければなりませんでした。

 

三角関数どころか、数学はホントに鳥肌が立つほど大嫌いだった父。

 

本を買っても、ちんぷんかんぷんだったため、当時車で40分ほど離れた所で暮らしていた義理のお兄さん(私にとっては伯父ですね)のお家に毎週通い詰めていたそうです。

伯父は数学の教師でした。

 

「数学」と書かれた黒板の前に立つ先生の編みぐるみ人形

 

平日は毎日退社後2時間は勉強。

30歳を過ぎて中学生の数学からやり直し始めた父は、「算数は積み重ね教科」ということを痛感。

幼少時に「数に今のうち慣れておけるように」と、私に「はじめてであうすうがくの絵本」という安野光雅さんの本を全巻買い与えたそうです。

 

 

 

絵本で「算数嫌い」を回避できる!

 

私自身も数学は得意ではなかったのですが、この本は好きでよく眺めていたそうです。

「算数の本」というよりは、「数の概念」をおもしろおかしく、そして簡潔丁寧に説明してくれる本です。

 

昭和の頃から何十年も読み継がれた良書です。

「すうがくの絵本」というと、ちょっと「小難しい」ような気がして手が伸びないことも多いようで、意外とこの本を知っているママは少ないですね。

 

ですが本当に今読んでも分かりやすい!

小人が「まほうのくすり」を作って馬やうさぎにつけ、伸縮の比率を試したり、「きれいなさんかく」では三角形や多角形を見ながら作る折り紙が出てきます。

 

小さい子のみならず、特に知的・発達障害の子には非常にとっつきやすい本です。

 

考える女性のアイコン





算数障害の子には、特に噛み砕いて「かず」というものを描いてあるので、理解度が進むかもしれません。

 

算数が苦手だな…と思うお子さんには、是非読ませてほしいですね。

算数が「小難しい学問」ではなく、「日常にあふれている小さな不思議」なんだ、ということだけでも分かりますから。

 

数字とチェックマーク

 

数の概念が面白い挿絵で感覚的に会得できる

 

実家にあったこの本を絵本がわりに持ってきた頃、息子はまさしく「絵の本」としてめくって遊んでいました。

小人の表情などが面白いようで、よく笑っていましたね。

 

年齢があがるごとに少しずつ理解できるページが増えるらしく、時折出しては小学校低学年まで何度もめくっていました。

 

算数は、とかくつまずきやすい教科です。苦手意識も他の教科より強く出やすい。

でも「概念」だけを何となく感じることができれば、苦手であっても「嫌い」にはなりにくいんですね。

 

息子は文章問題やひとひねりある問題が、小学校当時は全然ダメでしたが。算数は「得意ではない」教科なものの、「嫌いではない」と言っていました。

 

ウインクして笑う笑顔の女性のアイコン





「嫌いではない」。そういうのって、大事ですよね。

 

その力は高校入試でも発揮される

 

ちなみに現在高校生になった息子は、理数系の学校へ進学しました。

実は息子は理数系ではなく「理系(理科系が得意)」。

高校入試の時は理数系学校なだけに、数学の点数が低いと落ちる可能性があったのですが、なんとか合格。

 

数学は「得意」にはなりませんでしたが、「入試を突破できる程度には」なりました。

そんな息子の底辺には、この頃の「数の概念を理解する」という「目には見えない数学の基本」があったからこそ、だろうなあ…なんて思っています。

 

知能検査では、計算などの処理速度が平均より低かった息子ですが。

数学は学年が上がるごとに計算速度だけではなく、空間認識、推理力、照合力、部分から全体を洞察する力、などが必要とされてきます。

 

計算速度が遅い分を(連立方程式など)、空間認識や照合力(空間図形や図形の合同、データの比較など)などの問題で補って、どうにか合格点を勝ち取ったようですね。

 

数学は積み重ね教科。その基本は「数の概念」です。

 

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発達障害のみんなに、絶対のおすすめだよ!

 

まとめ 

 

こんな風に息子の「苦手意識が出てきそう」「つまずきそう」な分野は、そのジャンルの本をあれこれ見て「絵本」や「読み物」として 面白そうな本を探して与えてきました。

 

昔と違って、今はフルカラーだったり写真が美しかったり、イラストが笑えたり文章がウケ狙い満載だったりと、大人でもグイグイ引き込まれる本がたくさんあります。

 

数式と本を読む男の子

 

学校の授業では面白くなくとも、本の世界で興味を持ってくれたら。「嫌いだから勉強しない!」とはなりません。

授業に参加しなくとも、「興味さえ持ち続けてくれれば」。

だいじょうぶ。授業に何年も参加しなかった息子のように、何とかなります。(笑)

 

苦手なら、嫌いなら。面白おかしく笑える方向から角度を変えて見せてあげましょう。

おもしろいなら、子どもは喰らいつきます。単純ですが、もっともなことですよね。

 

その時は点数が思ったほどよくなくても、「それをもっと知りたい」という気持ちがずっとずっと後になって開花するときもあります。

 

だからまずはできることからサポートしてみましょう。

え??そんな本を探す時間がない??

 

大丈夫。これから時々、息子目線の「おススメ本」を紹介していけたらなあと思っています。

 

気になったらこのブログをたまに覗いてみてくださいね!

本日も最後までお読みいただきありがとうございました。