発達障害だって、頑張るもん!

発達障害だって、頑張るもん!

注意欠陥多動性障害(ADHD)で自閉症スペクトラムな息子を持つママ・ココです。子どもを通して学んだ発達障害児への対応、工夫、その他色々な情報をたくさんの人と共有できたらいいな、と思っています。

 

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発達障害児が一番力を入れたい教科は「英語」?

本を読んでいる眼鏡をかけた女の子

 

こんにちは!ココです。

当ブログをご訪問頂き、ありがとうございます。

 

毎日多動・かんしゃく・こだわり行為でなかなか勉強する時間がまとめてとれない息子。

あれもこれもはできません!

それなら的を絞って勉強しよう!

 

● これだけは!という教科を。息子の場合は「算数」と「英語」!

 

 

変わりつつある授業風景

 

今の小学生って、昔と比べて本当に忙しいですよね。

塾や習い事もさることながら、学校での授業カリキュラムも親世代とはかなり変わってきています。

 

東京オリンピック開催予定があって「全都道府県名の漢字習得」が導入されましたが、他にも算数の一部を前倒しにして早い学年で習得するもの、道徳の「特別教科」化、英語の強化、プログラミング教育…。

 

新しいものがどんどん導入されていくうえ、更に授業体系が「自分たちで課題を出し、グループで論議して問題を解決する方法を見つけさせる」なんていう、小学生が企画発案会議か?!と思うようなかたちに変わってきています。

 

山積みの本と眼鏡とアイデアの手書きメモ

 

児童が全員前を向いて椅子にじっと座っていなければならない今までの授業スタイルは、多動・衝動性全開なADHDっ子にとっては叱咤と非難の嵐でしたが。

  

グループで討論し考え方の意見交換、なんて高度なディスカッションも、無理無理!

 

一方的に興味のある話題を演説しまくるか、興味ない話題になった途端いなくなるか、なんとか自分の興味ある方向に向けたいのに話を牛耳れない場合、かんしゃく起こして机を蹴っ飛ばすか、あるいは…。

なんて次々と簡単に想像がつきます…。(ノД`)・゜・。

 

教科を絞って「強化」していくしかないかも…

 

どっちにしても社会性をなかなか習得できない発達障害児にとって、集団の中で周囲の非難を買わず学んでいくのは並大抵のことではありません。

 

そんな新世代型教育の中を泳いでいかなければならなくなった息子くんたち。

どっちも難しいなら、もう的を絞ってそれを軸に突き進んでいくしかありません。

 

毎日全ての教科をまんべんなく勉強するほどの集中力はないから、「これだけは」というものを決めて強化してしていこうか。

そう息子と話して、「算数」と「英語」だけは毎日1問でもやろう、となりました。

 

筆算のプリントと6人の小学生のミニチュア人形

 

算数は積み重ね教科なので「掛け算をすっ飛ばして面積を勉強しよう」なんてことはできません。

そして一度つまずくとなかなか挽回できない教科でもあります。

 

なのでやる気のない時には1問、気分がいい時は半ページ。などその時の状況に応じてフレキシブルに対応しながらやっています。

 

英語は…。実は発達障害児を診てくれるお医者さんは、よく口にするんですね。「英語だけはやらせておいた方がいいですよ」と。

これからの時代に英語が必須なのは目に見えていますし、プログラミングでも英語をいずれ使いますよね。

 

「全員一律」が大好き!な日本の国民性は、発達障害児には結構キツイ…。 

それならいっそ、将来大らか思考の海外に行くことや、外国人と一緒にもっと自由度の高い仕事に就けることを念頭においた方がいい、ということのようです。

 

私もその考えは随分前から持っていたので、「慣れ」が大きい「英語」はとにかく毎日3分でも触れさせようかな、と思って3年生の辺りから家庭学習に取り込みました。

 

たくさんのアルファベットの形のマグネットとENGLISHのメモ

 

得意教科ではないけど「好きな教科」へ

 

そうして2年が経ちましたが。

この勉強方針は今でもブレずに続けています。

 

特段算数が強くなったわけでも英語が得意になったわけでもありませんが、どちらも嫌わずに勉強していますね。時間としてはほんの数分ですが。

 

私としては、嫌いにならないでやってるだけで十分効果はあったかな、と思っています。

嫌いにならない理由は明確で、算数は「ついていけている」ことと「基本概念が理解できる」こと。

 

先生の説明が「何言ってるかわからんちーん!( ̄▽ ̄) 」状態ではもちろん嫌いになっちゃうでしょうし、「ついていけてない」と自信喪失につながって、ますますやらなくなります。

自信、発達障害児には大切ですからね。

 

英語は得意ではないけれど「好きな教科」だそうです。

これは一度大枚をはたいて海外旅行をさせた経験が大きいかもしれません。

 

青空に飛ぶ旅行鞄と犬と麦わら帽子

 

価値のある経験は原動力になる

 

英語は挨拶しか喋っていませんでしたが、イタリア人、ポルトガル人、ペルー、イギリス、フランス、中国…。

様々な国の人と「Morning!」「Thank you!」と言葉を交わして笑顔を交わす…。

この「通じた」という自信、母国語が違う世界の人との笑顔の交流。

 

発達障害を持つ「困った児童」ではなく、「アジア系の子ども」という大きなくくりだけでその場を一緒に楽しむ経験は、旅行代金以上のものを息子にもたらした、と思っています。

 

「勉強しなきゃ」というプレッシャーより、「次はもっと通じる言葉を話したい!」というワクワク感があるので、英語の勉強は全く苦ではないようですね。

 

旅行、奮発したけれど、こんなときめきが原動力になって自発的に学習するようになったんだから、決して高くはなかったな。

そう思っています。

 

外国人のいる英会話教室もおすすめ

 

海外旅行へ行けなくても、外国人が先生をしてくれる英会話教室に行くのも楽しいです。外国人が相手をしてくれるオンラインの英会話もありますね。

 

緊張して何も喋れなそうな子には、ちょっと高くなりますがプライベートレッスンがいいかもしれません。日本人とは違う「外国人」の方の自由な雰囲気を肌で感じるだけでも、いい刺激になります。

 

それこそ新鮮さが大好きなADHDの子なら楽しくて続けたい!となるかもしれませんね。

無料体験をやっている教室に足を運んだりして、1日だけそんな海外の空気に触れるもいい経験になると思います。学校では外国人の先生を独り占めにするわけにはいきませんからね。

 

ちなみに息子は笑いのツボが単純明快なアメリカ人、聞き取りやすい綺麗なクイーンズイングリッシュのイギリス人の方とは挨拶以外にもちょっとお話できていました。

 

一言でも通じると嬉しいですよね。その「通じて嬉しかった!」感覚が、英語を勉強するたびに沸きあがってくるそうです。

 

そんな原動力はずっと続いてくれます。

値の張る1回の旅行も英会話プライベートレッスンも、このあとずっと自発的に勉強しよう!という気力の種をまいてくれるんだと思えば、何とか捻出しようかな、って気になるってものです。(笑)

 

まとめ

 

いつも目の前のことで手がいっぱいな私たち親と発達障害を持つ子供たち。

だからこそ、指針はいつも南を指して、目標は遠くに設定しましょう。

目標が近くて数値で計れるようなものだと、すぐに萎えちゃいますからね。

 

白い扉を開けたら見えた青空

 

できないなら的を絞る!そして毎日「1問だけ」でもいいから継続させてみる。

 

今は見えないけれど、「自信」と「好き」は批判や中傷をブロックしてくれる防護壁を作ります。

 

何よりもこれ、大事ですよね。

毎日の積み重ねで、防護壁を厚く高くしながら自分自身の心を守って、いつか広いあの空に羽ばたいていけるように。

 

小学生英語の発音を息子と一緒に毎日「1問」勉強している私です。(;´∀`)

 

最後までお読みいただき、ありがとうございました。